香水ときどき紅茶ブログ

10年以上の紅茶マニアが香水にもハマりました。マニアックな記事が多いです

注意!オリジナル香水作りは本当に香水か?雑貨扱いのフレグランススプレーか?

オリジナル香水を作れる店舗は都内だけでなく全国に多数存在します。

ほとんどのお店で「香水」作りと表記していても実際のところは雑貨扱いのフレグランススプレーであることが多いです。

 

香水に詳しい人は知っていることですが「香水」という言葉は一般的に肌に着ける化粧品とみなされています。

 

香水の英語表記である「パフューム」や「パルファン」とブランド名に付けていても製造しているのは実際は肌につけてはいけない雑貨扱いのフレグランスというところもあります。

 

本来ならば肌への使用は厳禁な雑貨扱いのフレグランスを「香水」という名前で販売するのは薬機法や景品表示法に触れることになります。

 

店舗やホームページで「フレグランス」やオリジナル「香り」作りと明確に記載しているのにもかかわらずレビューサイトなどに利用者が「香水作り」と誤記してしまうケースが後を立ちません…。

 

そこで、オリジナル香水作りと謳っているけれども、本来は雑貨であるフレグランススプレー作りをさせている店舗の見分け方を以下にまとめていきます。

 

  • 店内に各自治体が交付した化粧品製造販売業許可掲示してない

(その場合、番号と責任者氏名も記載)

→香水ならば化粧品製造販売業許可の取得が義務

 

  • 店内に薬剤師の資格を持つ人か化学に関する科目を習得した人が常勤していない

(化学は工業高校の化学科で海外のフレグランススクール出身などは認められない)

 

  • 30~50mlで4000~8000円と安価すぎる価格設定

(香水であるならば薬事登録などその他諸々とコストがかかるので安価では不可能)

 

  • 店員さんに「肌につけれる香水ですか?」と尋ねて「つけて良いとは言えないけど…」など返答を濁す

 

以上が誰でも見抜くことができる箇所だと思います。

 

たとえ小さな店舗で手作り香水を作るのさえ、香水を製造販売する限りは上記の許可申請をすることと人員配置が義務となっています。

 

香水もその他の香り製品も全て国際香粧品香料協会が定めた香料の規制や禁止、および規格設定を順守して製造しなければいけないのです。

 

香水はカテゴリー4に該当し、ルームフレグランスなどはカテゴリー12に該当します。

 

何も知らずに本来、雑貨扱いのフレグランスを肌に着け続けることによってアレルギーなどの健康被害を生じさせる場合があります。

 

しかし、香水ではないけれども、雑貨扱いのフレグランスはフレグランスなりの楽しみ方ができるので、「香水」ではないことが判明して落胆するのは非常にもったいないことです。

 

肌と異なり、紙や布、空間によって異なった香り立ちを楽しめるのと、香料規制が香水より緩和されていることから香り創作の幅が広がります。

 

また価格が安価なことに加え、好きな香りを作れることは大きな喜びに繋がると感じます。

 

香り製品に限りませんが、食品や不動産など生活する上であれやこれや商品や製品を購入する点では消費者が見極めることも昨今大切になってきています。

 

消費者が泣き寝入りしないために消費生活センターが点在しています。

けれども、香りを提供する側が誠実に正しく提供すれば消費者が疲弊することは防げるのです。

 

私もホームフレグランススプレーを製造販売している一人ですが、ホームページの各商品ページに「肌につけてはいけない」等の注意事項は明記します。

そしてIFRAカテゴリー12に則って調香をしています。

 

外部に香水の製造を委託する際はIFRAカテゴリー4に則って調香し、全香料の安全データシートを提出し薬事は代行していただいています。

 

前半はかなり辛辣な書き方をしましたが、私も安全に安心して香りを楽しみたい消費者でもあるので語尾がやや強くなりました。

 

今日は少々堅い記事でした…

 

本日はこの辺りで!

 

 

 

 

ジョーマローンの香水45種類をレビューしてみた

こんにちは、香りマニアのみみはなこと、あかりです。

 

2020年6月から紅茶だけでなく、香水にもハマり出し、あらゆる香りマニアになってしまいました。

写真は大きな香水を並べました。

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我が家の香水 ジョーマローンだけでなく、ズーロジスト、クヴォンデミニム、shiro、ディプティック、zaraコラボ、舞妓夢コロン、ケルゾンなど

ジョーマローン店舗でコロンを購入するといつもサンプル2種類、ハンドクリームのおまけをつけてくださいます。

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ジョーマローンでのサンプルとおまけ

ジョーマローンは箱がまたかわいい!

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ジョーマローンの箱

開けるとおしゃれにボトルが並べられてます!

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ジョーマローン

ジョーマローンは”コロン”にも関わらず、持続時間が長いように感じます。私はニュートラルスキンなので、ムエットに出した香りと肌に付けたときとほぼ同じ香りかたをします。感じ方の差異があるので、ご理解くだされば嬉しいです(2021年8月追記)

 

※2024/4/2 メメントコレクション4種追記

 

・ワイルドブルーべル

 

イングリッシュブルーベル、柿、ホワイトムスク

 

葉から滴り落ちる雨露のような明るいトップ立ち。ミドル以降は柿の香りが柔らかに続く。初めて嗅いだときは青いフローラルに感じたが、さまざまな植物や食材に触れるにつれて、この香水はみずみずしい柿の香りに感じる。柿の香りの表現がとても巧み。みずみずしいままにさらりと香り終える。

★★★★★  

 

 

・オレンジブロッサム

 

クレメンタインフラワー、ホワイトライラック、オリスウッド

 

トップがオレンジの皮を絞ったときのフレッシュな柑橘香をも感じさせる生き生きとした香り立ち。なめらかにオレンジの花と華やかなライラックのような香りへとおさまる。インドールという香料が、より一層この香りの魅力を増しているように感じた。

★★★★★

 

 

・ライムバジル&マンダリン

 

マンダリン、バジル、アンバーウッド

 

オレンジ色の甘さとアロマティックなバジルの融合が唯一無二で素晴らしい。ラストのくせがなく良い香り。店舗で購入するときに箱を黒い紙で包んでくださるんですが、この香りが吹きかけられていることが多く、やみつきになる。好みが分かれそうだけれど、ニュートラルスキンの私は好き。

★★★★

 

 

アールグレイキューカンバー

 

ベルガモット、キューカンバー、ビーズワックス

 

1秒にも満たないエステル系のトップの香りからフレーバーティーの王道「アールグレイ」の香りへ移るというか、終始アールグレイの香り。

 

アールグレイベルガモットという柑橘果物)の香りと600種ある紅茶の香気成分の中で、主たるものをしっかり調香されていると感じる。紅茶系香水はさまざまあるけれども、「アールグレイ」系香水ならば躊躇なくこれを選びます。

★★★★★

 

 

・ネクタリンブロッサム&ハニー

 

カシス、アカシアハニー、ピーチ

 

はっきりとしたブラックカラント様のトップが黄桃系のピーチの香りへと移り変わる。リアルな桃の要素はあまり見つけられなかったが、美味しそうなネクタリンの表現が素晴らしい。

★★★

 

 

ブラックベリー&ベイ

 

ブラックベリーベイリーフ、シダーウッド

 

フレッシュスパイシーなトップ立ちでシトラス感もあり、フルーティーな香りに落ち着く。ブラックベリーのような拡散性のあるスッキリとした甘い香り。

★★★

 

 

ミモザ&カルダモン

 

カルダモン、ミモザ、トンカビーン 

 

ふんわりと優しいフローラルなトップ立ちで、ぼんやりしたミモザの香りがカルダモンで引き締められていて素晴らしい。ベースは、かすかにパウダリーなので肌によく馴染みました。

★★★

 

 

・イングリッシュオーク&ヘーゼルナッツ

 

グリーンヘーゼルナッツ、シダーウッド、ローステッドオーク

 

ナッツというよりウッディ。トップが伐採したての楢の幹から立つ香り。徐々ににグリーンさも出てきて面白い。香りの縁にヘーゼルナッツが散りばめられているように感じる。素晴らしい

★★★★

 

 

・ウッドセージ&シーソルト

 

アンブレットシード、シーソルト、セージ

 

嗅げば嗅ぐほど爽やかに塩っぽくてくせになる。シンプルでクセがなく付けやすい。ワイルドブルーベルの次に繊細に感じる。こんなに繊細なのに、どれも喧嘩していないところが改めてジョーマローンロンドンの調香師さんの偉大さを感じる

★★★★★

 

 

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オレンジ、ラベンダー、ベチバー

 

ラベンダーのクセが強い。伝統的な香りに感じたが、ラベンダーやフゼアが苦手なので好みははっきり分かれそうな香りに感じた。

 

・フィグ&ロータス

 

フィグリーフ、ロータス、ベチバー

 

ベチバーはすごく弱く、いちじくの香りがくせになる、水水しい香り。甘さがしっかりとあるフィグ。いちじくの果実感を支える蓮(ロータス)といった印象。

夏に発売しても売れたんじゃないかな?★★★★

 

・バジル&ネロリ

 

バジルグランヴェール、ネロリホワイトムスク

 

グリーンで透明感のあるトップ立ち。シンプルでクセのないバジルの香りが続く。実物のネロリのような甘くなくてアロマティックな香りとの調和が性別も季節も選ばなさそう。夏にはもちろん合う。あえて秋冬にこれを纏ったら知性を感じる。

★★★★

 

・ホワイトジャスミン&ミント

 

ミント、ホワイトジャスミンン、ティー

 

カモミールで丸く整えられたミントのトップ立ち。ほか、スパイシーな香りは結構弱めで気がつかない人も多いと思った。ミドルにスズランがあり透明感のあるジャスミンがとても綺麗。ラストは紅茶の雰囲気もある

★★★★★

 

ジャスミンサンバック&マリーゴールド

 

マリーゴールドジャスミンサンバック、ベンゾイン

 

マリーゴールドのややスパイシーさも感じさせつつ、しっかりとジャスミンの軸がある。溶け合うジャスミンが魅惑的。ハチミツの色味もある。ジャスミンの香りは強めの主張ではなく、やや華やかな印象。持続時間も長め

★★★


・イングリッシュペアー&フリージア

 

ペアー、メロン、フリージア、ローズ、ムスク、パチョリ

 

水々しい洋梨フリージアのトップが爽やかで拡散性が高い。薄紫色の印象。フルーティーで甘く、でも甘すぎず清楚感も兼ねそろえている。一番人気なのも頷ける受け入れやすさが見事。

★★★

 


・ポピー&バーリー

 

ブラックカラント、ポピー、大麦

 

くっきりとパウダリーなトップ立ち。時間が経つとポピーの甘さがじんわり馴染んでいく。ポピーとスミレ、麦畑が混じるドライパウダリーな甘さが印象的。

★★★

 

 

・スカーレットポピー

自分には甘さが強すぎた。フローラルな要素より甘さが強い

 

・ミッドナイトムスク&アンバー

 

ジュニパー、アンバー、ブラックムスク

 

トップからラストまでずっとキャンディ系の甘さが続くが、オークモスの存在も感じる。ジュニパーベリーの微かな刺激もある。甘さが勝るパウダリーアロマティック。

★★★★

 

・ホワイトモス&スノードロップ

 

プチグレン、スノードロップ、モス、トンカ

 

シトラスとモスが混ざった独特のトップ立ち。フローラルな軸があり、幻想的なオークモスがどことなくアーシーでアロマティック。パウダリーさも併せ持っている。

★★★★★

 

・オレンジビター

 

スイートオレンジ、ビターオレンジ、サンダルウッド

 

グリーンからオレンジ色の賑やかなトップ立ち。甘いオレンジカクテルのような美味しいグルマン香水。残り香もおいしい。グルマン苦手な私でもこれは購入。

★★★★

 

・ウード&ベルガモット

 

ベルガモット、シダーウッド、ウード

 

レモン寄りのベルガモットが弾けるように香り、徐々にウードの妖艶な香りへと移りゆく。こちらのウードは重たくなく、伽羅に近い様な栽培沈香かな?

★★

 

 

サクラチェリーブロッサム

 

ベルガモット、マンダリン、ローズ、チェリーブロッサムミモザ、ムスクなど

 

シトラスがパッとトップから香り、ローズ系のフローラルに移る。はっきりとピンク色の甘さを感じ取れる。ムスキーにドライダウン。

★★★

 

 

オスマンサスブロッサム

 

プチグレン、オスマンサスなど

 

トップはプチグレンのほろ苦さもある柑橘香。金木犀と思いきや「和」のキンモクセイとは感じ取れなかった。フルーティーフローラルでこれはこれでありだと思います。

★★

 

・ウォーターリリー

 

ネロリスイレンジャスミンホワイトムスク

 

ネロリはほんのりで、水蓮のみずみずしさにジャスミンの華やかさが加わり、香りが広がる。アクアティック。ハスに似た独特のクセがある。

★★

 

・スターマグノリア

 

レモン、紫蘇、ジンジャー、マグノリアネロリ、アンバー、シダー

 

トップはレモンが際立ち、穏やかな木蓮の香りへと移る。「ウォーターリリー」と共通するアクアティックさとパウダリー感がある。JMの中では素朴な印象。これこそ和装にも似合いそう。

★★

 

 

・ダークアンバー&ジンジャー

 

ブラックカルダモン、ブラックオーキッド、キャラインセンス

 

トップからウードの香り立ち。カルダモンが印象的で、伽羅の奥深さをしっかり味わえる。賦香率も高め。底にアンバーとバルサミックさがあり、女性が着けてもかっこいい。 

 ★★★★

 

 

ハニーサックル&ダバナ

 

ダバナ、ハニーサックル、モス

 

はっきりと甘いダバナがトップから目立つ。すぐさま甘いローズが顔を出す。大胆でモダンな甘い香り。こじんまりと咲く日本のスイカズラとは対照的なハニーサックルもチラつく。

 

・サイプレス&グレープパイン

 

サイプレス、ラベンダー、シダーウッド、ベチバー、アンバー、グレープバイン、モス 

 

一言で表すと男性の整髪料の香り。ラベンダーが強め。トップからガツンとメンズ香水にようあるフゼア調の香り。ややグリーン味もある。JMらしく、伝統を守りながら、かつ新鮮味も感じさせてくれる香調。フゼア好きさんには好まれると思います。

 

・ピオニー&ブラッシュスエード

 

アップル、ピオニー、スエード

 

軽やかなアップル系のトップ立ち。すぐにピオニーが主役のピンク色のフローラルの香りに移る。ポピーやチュベローズと異なり、主張が強くなく、このフローラルな香りが溶け込みやすい人やシチュエーションは多いように感じた。

★★★

 

・ラベンダー&コリアンダー

 

セージ、ラベンダー、コリアンダー

 

くっきりとセージが香ってから、アブソリュートタイプのような濃厚なラベンダーとスイートスパイシーなコリアンダーの香りが独特。かっこよくラベンダーを纏えそう。

★★★

 

ナスタチウム&クローバー:

クローバー、ナスタチウムホワイトムスク

クローバーのグリーンなトップ立ち。弱い香りを放つナスタチウムの緻密で控えめなフローラルな香り。水水しくて極めてグリーンに近いフローラル。日本の香水市場にこのような香りが広まれば「香害」は減ると感じた。

★★★★★

 

・フランジパニ:

レモン、フランジパニ、サンダルウッド。

柔らかいフランジパニの香り。ラクトンみたいでどことなくクリーミーなフローラル。スッキリしている。

★★★★

 

・イエローハイビスカス:

ハイビスカス、ローズ、ホワイトムスク

心地よい酸味のあるローズのトップ立ちで、甘すぎず、夏の風が通り抜けるような爽やかなフレッシュフローラル。

★★★★

 

・ヴェルヴェットローズ&ウード:

ダマスクローズ、アガーウッド、クローブ

グッとくる甘いローズが大胆。クローブの引き締めもあり。ウードの気配はほんのり。

★★

 

・ローズ&マグノリア:

マグノリア、ローズ、パチュリ。

ほんのりスパイシーなトップ立ちで、すぐに穏やかなゼラニウムと優しいローズの香りへと移る。爽やかなローズとゼラニウムが楽しめる香り。

★★★

 

・グリーンアーモンド&レッドカラント:

グリーンアーモンド、レッドカラント、サンダルウッド。

グリーンなトップ立ちでアーモンドの存在が感じ取れる。レッドカラントが甘すぎずスッキリしている。アーモンドの香りが長く香る。

★★★

 

・ジンジャービスケット:

キャラメル、バニラ、ジンジャー。

ナツメグとシナモンのトップ立ち。キャラメルバニラの美味しそうな香り。とてもミルキー。バニラアイスにキャラメルと練乳をかけてココナッツビスケットを散らしたときの香りに似ている。

★★★★

 

・レッドローズ

ジョーマローンの「ローズ」の香り。洗練されていて、ユニセックスで使える普遍的に好まれやすい香り。

★★★

 

・シルクブロッサム:

アプリコットベルガモットホワイトペッパー、シルクツリーブロッサム、ローズ、ジャスミン、モス、ヘリオトロープ

モダンなシプレというか上品なモスとフローラルの香り。似たような香りがありそうでない香り。

★★★★

 

・ビターマンダリン:

マンダリン、ベルガモット、プチグレン、オレンジ、アンバー、アイリス

フレッシュでほんのり嫌味のない甘さのあるマンダリン系とオレンジ系が混ざった香り。柑橘だけれども早く飛ばず、真夏でもしっかり香ってくれる

★★★★★

 

・ウィステリア&ラベンダー

パウダリーな藤の香りのおかげでラベンダーが嗅ぎやすくなっている。優しくて品のあるフローラルな甘さはこちらの香りでは纏いやすい

★★★

 

・ジンジャービア

トップにシャープな柑橘のシトロンと力強いジンジャーが香る。ミドル以降はバルサミックなアミリスと強すぎないウッドの香りが出てくる。古典的というよりモダンな香調に感じた。重すぎないので春でも着けやすいスパイス系香水

★★★

 

・パッシフローラ

強めのアンバーとバニラが溶け合ったトップで、徐々にジョーマローン独自のハニーサックルが顔を出す。日本で見かけるハニーサックルとは全く異なった香りで、大胆な甘さが特徴的。ほんのりとミルキーな要素もある。

四つの中で一番甘いけど一番繊細で香りが飛びやすい。ハニーサックル&ダバナが好きな人は好きかもしれない

★★★

 

・ムスクメメント

ラベンダーとパチョリの石鹸のような香り。アルデヒドがパリッときいた脂っぽいムスキーな香りがかなりしっかりと続く。よく見かけるほのかで柔らかく香る石鹸系香水とは異なり、はっきりとくっきり強く香る石鹸系香水。ラベンダーやパチョリやアイリス、アンバーのバランスが絶妙で見事

★★★

 

・エメラルドタイム

とてもシャープなレモン様のトップ立ち。扱いの難しいユーカリをしなやかに取り込んでいて、まさしく現代版のオーデコロンに感じた。ローズマリーゼラニウムが古典的なオーデコロンと異なり、素材が浮き立つことなく綺麗にまとまっている。モスがあるとクラシカルな男性を彷彿させる香りになって嫌煙しがちだがこちらはそれがそこまでない。

★★★

 

 

 星は好みのレベルを表しました。五段階です。

随時更新します

 

 

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ZARAのサイレントフラワーズシリーズの香水5種類のレビュー・口コミ

こんにちは、香りマニアのみみはな、こと、あかりです。

 

今日はZARAの香水"サイレントフラワーズ"シリーズを5種類嗅いだ感想・レビューを書きます。

こちらは調香師のジョー・マローン氏が手掛けるシリーズとなっています。香水ブランドのジョーマローンロンドンが携わっているわけではないので誤解のないように記載しておきます。

 

※香りの感じ方はあくまで主観によるものなので全ての方の感じ方とは異なります。ご了承の上お読みいただければ幸いです。

ZARAの香水"ブリュラント バイオレット"
  • Balade de Figuier

甘さとプチグレンやフィグリーフの青さが共存するフレッシュなフィグ(いちじく)で、徐々にアイリスのパウダリーが出てくる。甘さはきちんと残る。このシリーズの中では一番甘くてラストの香りが独特なので好みは分かれそう。

余談だが、スイーツや果物のそれ相応の強さを持つ甘さなら受け入れやすいが、イチジク本来の甘さを超越した香水や、フローラルなのに花それ以上の強い甘さ、スイーツでも不自然な甘さと感じる香水はどうしても苦手になってしまいがち。

 

 

  • Brulante Violette

柔らかなグリーンフローラルで綺麗なスミレの香り。露草のような香りもやや感じ取れる。モスが苦手だが、こちらの香りはモスのクラシカル感や海のようなしょっぱい香りがなく、とても心地よい。モスが入ってるだけで、一気にクラシカルな紳士要素が目立ってしまうが、こちらの香水にはそれがない。

オゾニックでありアクアティックであり、次いでバイオレットリーフのグリーン感がある穏やかな香り。このシリーズの中では最も瑞々しい。

 

  • Parfait D'Orchidee

蘭のような香り。蘭の香りが少しずつ弱まりながら消えていく。ベンジルアセテート系のケミカルな香りがしっかりある。インセンスやスパイス、ベンゾイン、アイリスそれぞれの香りというよりは、全てが融合した艶やかな夜のお花の香り。深めのフローラルだけれども、瑞々しいので晴れた午前中でも違和感なくつけれそう。

 

 

  • Petale D'Ambre

かなり軽めのアンバーなので夏でも付けやすい印象。ベルガモット、ラベンダー、ローズ、すずらんのフレッシュ感が強めでとっつきやすいアンバー。ラベンダーの存在感が強くないのでラベンダーが苦手な方でも着けれるかもしれない。このシリーズの中では一番立体的な香りに感じた。

 

 

  • Romance D'Iris

パウダリーで微かにミモザのようなお米の雰囲気がある。徐々にアイリスの粉っぽさが強まる。ヘリオトロープがベースにあるためかシンプルにムスキーにならず、優しくパウダリーに落ち着く。

他ブランドでこの香りに似ているものがそこそこ多くあるが、ここまで低価格帯で販売しているのはZARAだけだと思う。

 

 

今回紹介したZARAの香水は、100mlで6,590円とお手頃な価格にもかかわらずクオリティが高いと感じました。それぞれフルーティ、アクアティック、フローラル、アンバー、パウダリーといった香調でこれからの春夏にぴったりの香水です。

こちらは販売当初はオンラインのみでの展開でしたが、新宿店でのみ香りを試せるので、立ち寄ってみる価値はあるかと思います。

 

 

本日はこの辺りで。

 

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サンタマリアノヴェッラのオードパルファム4種のレビュー・口コミ

こんにちは、香りマニアのみみはな、こと、あかりです。

いつも当ブログをご覧くださり、ありがとうございます。

 

今回はサンタマリアノヴェッラ(Santa Maria Novella)から登場する初のオードパルファム(通常ラインよりも賦香率の高い香水)4種のレビューを書きます。

 

  • L'Iris アイリス

パウダリーな香りの奥にかすかなグリーンや花びらの水を含んだ香りもあり、肌乗せするとアイリスの粉っぽい香りが優しく落ち着き、肌に馴染むかすかな甘さが出る。

以前に都内某店舗のベテラン店員さんにこちらの香りがどんなものか尋ねた際には「アイリスの香料ではなく、フローラルな香り。花々が集まったフローラルな香り。」と教えていただきましたが、ちょっと違うように感じます。この価格帯でこの平面的な香りなら、ゲランやフレデリックマルなどで良いような気もします。

パウダリーとムスキーが強めのフローラルといったところでしょうか。

 

 

しっかりとしたフローラルの甘さがある。トップからラストまで大きな変化はあまりないが人によって香りが大きく変わりそうとも感じた。木蓮は日本とヨーロッパで香りがやや異なるが、こちらの香水はどちらの花そのものとも異なった香り。そして嫌味のないほのかな酸味とも溶け合っている。ベンジルアセテート系の特徴的なケミカルな香りの存在感が強いのか…。花の中央部分の蜜のような香りとも共存している。

 

 

  • Gelsomino ジェルソミーノ

グリーン感のある甘みが弱いジャスミンの香りで、野菜のような雰囲気も感じ取れる。肌乗せするとインドール系の香料が放つジャスミンの深みも出てくる。数あるジャスミン系香水の中でも甘くないジャスミンは数少ないのでおもしろい。

 

 

 

  • Bizzarria ビザッリア

シンプルでビターな柑橘の香りでとっつきやすい。ネロリが強めに香り、ティムールペッパーやジンジャーのスパイシーな香りととも綺麗に調和していてユニセックスな香り。

 

 

 

今回の4種は全体的に既存ラインよりは濃度が濃いめの香りを想像していましたが、どれもフレッシュで軽やかで、持続時間は期待より長くはありませんでした。薄らとした香調の印象です。

50mlで28,600円、100mlで41,800円という価格帯なので、あくまで個人的な嗜好ですがアイリスであればパルファンサトリのワサンボンまたはフレデリックマルのアイリス、柑橘であればサンタマリアノヴェッラのアックアデッラレジーナあたりで良いかなぁと感じました。

 

 

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なぜ紅茶系・お茶系香水はお茶の香りがしないのか

こんにちは香りマニアのみみはなこと、あかりです。

 

あらゆる方が好きな紅茶系の香水やウーロン茶の香水、緑茶の香水など、さまざまなお茶系香水は日本を含めた世界中に存在しています。

名香を生み出した天才的調香師でもお茶系香水に携わるなど、世界的な市場で大きな需要があることも事実です。

 

他方、緑茶から紅茶まで様々なお茶系香水を試してきましたが、10年以上も紅茶類を飲んでいるとお茶系香水からはお茶そのものの香りは、正確には感じ取れないのが本音です。

 

私もGreen Teaという日本の蒸した緑茶をモチーフにフレグランスを製作しましたが、浅蒸緑茶の「雰囲気」をフレグランスに閉じ込めたまでだと自覚しています。

 

世に出回るお茶系香水がなぜ実物のお茶の香りと多かれ少なかれかけ離れているか考察していきます。

 

全ての茶類に共通していることは、熱湯で淹れて茶葉を蒸らした後の90度ほどの香り立ちは80度に下がれば消えてしまうものがあり、それが70度に下がればぐっと消えるものもあります。

70度くらいの低温で淹れる緑茶でさえも50度を下回ると香りはかなり減り、豆っぽい風味が残ります。

 

物理的に70度で香る物質を香水やフレグランス類の20度前後の状態で香らせるのも厳しいかと思われます。

ガスクロマトグラフィー分析という香気成分を分析する前処理の段階で、ヘッドスペースでの香気成分を抽出して分析した論文を参考に考えていきます。

この場合、ヘッドスペースに知りたい香りを気体にして、どんな成分があるのかを分析できます。

お茶の場合は熱湯で抽出した茶液を25度の室温で解析します。

また、茶液の浸出液をガスクロマトグラフィー分析にも掛けました。

 

その結果、どの香気成分がどの程度含まれているかの分析ができましたが、約300種ほどある全ての香気成分の数値までは特定できず、お茶の香りの特徴的な成分が判明したまででした。

 

特徴的な成分はリナロール、βイオノン、ゲラニオール、シスジャスモン、フェニルアセトアルデヒドクマリンバニリン、リーフアルコール、インドールなどです。

 

なので、緑茶や紅茶系香水を作るとなると、この特徴的な成分を各社の処方に基づいて調合し、香水として保留性を高める上で必須のムスク類を加え、ファーストインプレッションを決める柑橘をトップに入れ、フローラルをミドルに置き、ウッド系をベースに配置する典型的なお茶系香水が出来上がるのだと思います。

 

紅茶、たとえばダージリンは春摘み、夏摘み、秋摘みによっても香気が大きく異なり、同じ茶園の違うロットでも香りが異なることがよくあります。春摘みで淹れたてのお花のような香りや夏摘みのナチュラルでフルーティな香りや秋摘みのほっこりとした糖蜜のような香りを含めて、湯液の温度が下がったときのダージリン紅茶の香りまでを香水に閉じ込めるのは極めて難しいでしょう。

 

他の紅茶、スリランカのウバはサリチル酸メチルの香りが特徴的で、昨今この香りをあえて着けて、ノンフレーバーのウバの紅茶と茶園自らが販売しているところもあるため、日本のバイヤーですらもウバの着香を見抜くのが困難となっています。

 

一般的によく知られている紅茶の香りといえばインドのニルギリかアッサム、スリランカのディンブラ辺りかと思いますが、それらの紅茶は味がしっかりしており、ダージリンのような華やかで誰もが気付きやすい強い芳香ではありません。

 

それを踏まえていざ、紅茶の香水を作るとなるとシンプルに事が運ばないでしょう。一般的な紅茶は強くて特徴的な香りでは然程ないからです。となると、他の一般的な紅茶である「アールグレイ」の香りで香水を出した方が売れるのではないかと考察するのがごく自然なことだと思います。

アールグレイというお茶は、ベルガモットの香りを着けたフレーバーティーで世界的に多く飲まれています。

よく紅茶キャンディやゼリーなどに使われているフレーバーの方が紅茶そのものに近いといった声も耳にします。

しかし、これも紅茶の香りを特徴付ける香りを濃縮したようで、紅茶そのものとは異なります。

 

ウーロン茶では、例えば広東省で作られる鳳凰単欉と呼ばれるお茶は、桃のような香りもあれば、蜜のような香り、クチナシの香り、妖艶なフローラルの香りなど多岐に渡ります。これらの香りを出すには非常に繊細に淹れる必要があり、2,3煎目の4,5秒で温度が下がって香りが消えてしまうほどデリケートなものです。

 

もし鳳凰単欉茶の香水を作るとなり、お茶はクチナシのような香りがあるからクチナシのアコードを組みこんでも、香水を噴霧したときには淹れたての鳳凰単欉の香りには決してならないでしょう。

 

このブログでお茶系香水を紹介していますが、どれもいろいろな制約がある香水という世界の中での表現力または再現力の巧みさに感心した香水のみを紹介しています。

 

お茶にはお茶でしか味わえない香りがあり、香水には香水でしか楽しめない香りがあり、完全再現ができないからこそ奥が深くて我々を飽きさせないのだと思いました。

 

本日はこのあたりで

 

 

  • 参考文献

https://www.jstage.jst.go.jp/article/cha/2013/116/2013_116_15/_pdf

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jao/47/3/47_207/_pdf

 

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Theobroma (テオブロマ)ショコラティエの香水5種類のレビュー口コミ

こんにちは、香りマニアのみみはなです。

今回は、渋谷区富ヶ谷にあるチョコレート専門店「テオブロマ」さんとフレグランスショップ「香油香寮」さんのコラボレーションで発売しているグルマンノートの香水レビューを書きます。

 

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  • グルマンノートとは?

バニラやキャラメル、砂糖、キャンディ、マカロンなどなど甘いスイーツの香りです。

昨今、バニラやキャラメルのノートとレザーやタバコを掛け合わせた香水もあり、複雑なものも見受けられます。

 

テオブロマさんの香水は全体的に率直に美味しく嗅げるグルマン系香水と感じました。

では以下がレビューです。

 

  • Chocolat orange (ショコラオランジェ)

トップからラスト全体的にオランジェット(乾燥したオレンジピールがチョコレートで包まれているスイーツ)の香りがよく表現されている。香りに深みもあり、オレンジがラストまで続き、ラストになるにつれて深みを増すチョコレートの香りも面白い。海外の香水市場を見ても、あるようでなかなかない香水。資料としても持っておきたい香り。

ネロリや深煎りコーヒー、アーモンドなどさまざまなノートがあるこちらの香りだけれども、個人的に感じ取れたのは、カカオ、オレンジ、ビターチョコ、ラム、トンカビーン、ムスクです。

 

  • Pomme cannelle (ポムカネル)

トップにりんごとシナモンがクッキリと香る。バターの香りもちらつく。ブランデーや黒糖がボディを補強しているように感じる。ショコラオランジェと比べるとチョコレート感はグッと弱いがこれはこれでアップルシナモンマフィンのようで美味しい。ただ、香りが飛ぶのは早め。こちらのノートの黒糖やバター、ザラメあたりの香りはひょっとしてフレグランスではなく食品香料のフレーバーなのかな?と感じた。フレーバーは食品に添加する用途だけれども昨今の多様な香水にはフレーバーに含まれる香料も多く使用されているのでIFRAの範囲なら問題はないと思う。ただしウィンターグリーンや紅茶のウバを特徴付ける香りであるメチルサリチレートなどは取り扱いが要注意。

 

 

  • Tisane (ティザンヌ)

 ペパーミントとハーバルなトップ立ち。ミントがくっきりしているが、歯磨き粉感は無く、上品な香り。ラベンダーやローズマリーレモングラスティーツリー、カモミールといったハーブが集まった香りはとても心地良い。ラストにかけてほんのりとホワイトチョコレートの香りが出てきて、巷のチョコミントのようなキツさはなく、心地良く香ることができる。ただこちらも飛ぶのが早い。あるようでなかなかない香り。扱いが難しいミントやティーツリーが巧みに調合されている。

 

 

  • Rosemiel(ローズミエル)

月桂樹やオレガノがトップで香る。はちみつが全面に来る時もあればローズが出る時もあれば日によって変わるのがこの香りのおもしろいところ。単なるローズ系香水ではなく、蜂蜜の側面や月桂樹、タイム、オレガノといったフレンチまたはイタリア料理の側面があり面白い。ただ、やはり飛ぶのが早い。

 

 

トップからカカオとフローラルが全開に香る。イランイラン、チュベローズやジャスミンなどの妖艶なフローラルが続く。チョコレートフローラル。グルマンタイプが苦手な人にはこちらが最もとっつきやすいと感じる。やはりこちらも飛ぶのが早め。

余談だけれども、最近、香水店の店員さんでやたらと「妖艶」という表現を多く聞く機会が増えました。妖艶とは"あやしいほどに艶かしくて美しい"ことですが、意味合いをやや異なった方向に解釈している売り手に遭遇するのは気のせいかな…。話し言葉なら「艶やか(あで)」と表現するのもありだと思います。

 

 

こちらの香水の公式オンラインページ

shop.5w1h-fragrance.com

 

今回のグルマン香水は食べることだけではなく料理も含めて好きな調香師の方が担当したからこそ素晴らしい香りが完成したのかなと感慨深くなりました。

 

今回はこのあたりで。

 

 

 

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ズーロジスト(Zoologist)の香水35種類をレビューしてみた

こんにちは!紅茶と香水マニアのみみはなです。

 

2020年6月から紅茶だけでなく香水にもはまっています。

5段階星評価はあくまで個人的好みです。

 

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※2023年1月16日レビュー編集・追記

※2024/2/14追記

※2024/4/13追記


BAT  コウモリ
野生動物のワイルドな生き様が染み込んだ洞窟と湿った土の香りコウモリすぎてびっくりした。野生的ですごくコウモリの香り

少し似ている香水:ディメーターのダストとサンダーストームのミドルの土と洞窟の香りのみ

 

BEAVER  ビーバー
リンデンから始まり軽やかなムスクへ行くと思いきや、そこそこアニマリックなカストリウムのような香りへ。水生野草系から心地良いウッディな香りに変化する。トップからラストの香りの変貌が見事な振り幅

★★★★★

似ている香水:なし

 


BEE  ハチ
はちみつ、バニラ、オレンジフラワーが甘くて美味しい香り。ずっと嗅いでもぞもぞしていたい良いクセがある。

★★★★★

少し似ている香水:フエギアのムスカラアピス(薄らとしたはちみつ)

 

 

CAMEL  ラク
まさしく灼熱の砂漠のようなどしっとした香り。フランキンセンスやアンバー、ウッドが際立ち、とてもセクシー。底にはラクダらしいアニマリックな存在感がある。これ、元の香料が高そうに感じる

★★★

似ている香水:不明

 


CHAMELEON  カメレオン
ベルガモットやマンゴーのフルーティーさから始まりジャスミンなどの甘みも出てきて、ラストも爽やかに香る。終始、カラフルな香りで、活気がある。トロピカルな色彩を香りで表すとこういう感じなのかなぁと面白い香り。忙しい香り。

★★★★

少し似ている香水:Ko-guのYlang Ylangがほんのりミドルのフローラル

 

 


CIVET  ジャコウネコ
スパイス系のトップ立ち。コーヒーと花々が混ざり合いラストに移るにつれてシベット特有の豚舎みたいな香りが重いラブダナムやバニラ、インセンス系を支えている。ラクダに次ぐくらい官能的。

★★★

似ている香水:不明

 

 

DODO ドードー
一瞬ライチやラズベリーの甘さがある。すぐにコウモリのような動物感が際立ってくる。すごく動物感あふれる。何日も掃除をしていない鳥小屋の寝床に染み付いたような匂い。※リニューアルバージョンはこのアニマリック感はだいぶ薄らぎました。

似ている香水:なし

 


DRAGONFLY  トンボ
ピオニーが際立つ。花々やレインウォーターの水々しいトップ。そしてアイリスも現れてアニマリックに急変せずに蓮やライス、ヘリオトロープのパウダリー感も出てくる。雨上がりの虹が出た空を彷彿とさせる。

★★★★

似ている香水:不明

 

 

ELEPHANT  ゾウ
リーフィーなトップ立ち。ココナッツ、ミルクも優しく香る。爽やかに明るくて水辺の森林のよう。アニマリック感が弱め。葉っぱとココア、ココナッツが結構長く続く。ダージリンティーの繊細な紅茶感もある。

★★★

似ている香水:なし

 


HUMMINGBIRD  ハチドリ
色とりどりのフルーティーフローラルな香り。ハニーの甘さが前面に来る。
ライラックやピオニーなどのフラワリー感満載。華やかな甘さだが、爽快感もあり、とても明るい香調。ベースも軽やかでズーロジストの中なら万人受けしそう

★★★★

似ている香水:なし

 

 

HYRAX  ハイラックス
柔らかいスパイシーローズなトップ立ち。次いで、アンバー、ベンゾイン、ムスクの香りがもわっとし、石の香りもする。パチョリの存在も出てくる。灼熱の石の表現が見事。暑くて乾燥した地の石を彷彿とさせる。

★★★

似ている香水:不明

 

 

KOALA  コアラ
ユーカリとハニーの爽快感のある甘いトップ立ち。ほんのり紅茶感もある。オークモスとスパイスが絡み合って神秘的。濃い緑色の森へ刺す太陽光で彩られた葉っぱが思い浮かんだ。

★★★

少し似ている香水:イストワール・ドゥ・パルファンの1828

 

 

MACAQUE  ニホンザル (2016)
アップル、イラン、ジャスミンティーがパッと香るトップ。杉の葉がくっきりと香る。幻想的で和のグリーン。和室から漂っても違和感がさほどない。日本の深い森林のような香りだけれども独特のクセが、あるので人を選びそう。

★★★

似ている香水:なし

 

 

MOTH  蛾
暗いスパイスがグッと立つトップで、たちまち幻想的なアンティーク調の部屋の花瓶に入れてある花々のような控えめだけども妖艶な香り。魅惑的でスモーキーさもある。黒い靄がかかった妖艶的なフローラルスパイシーな香り。

★★★

似ている香水:なし

 

 

NIGHTINGALE  ウグイス
トップから甘いスミレとローズが鮮やかに香る。斬新なタイプのシプレかな?トップのフレッシュな甘さからアンバー感と、長く続く梅の花のような香りがとても可愛らしい。時間が経っても品のある酸味とともにピンク色のフローラルな香りが続く。

★★★

似ている香水:なし

 

 

PANDA  パンダ

クセのあるトップ香。ブルガリのアクアなどのようなマリン系香水のような独特のクセ。すぐさまアニマリックな香りが顔を出す。ラクダに次ぐくらいアニマリック。苔や竹林や湿った土が混ざったようなベースの香り。動物らしい香りが6〜7割を占めているように感じた。グリーンフルーティーでアニマリック。

少し似ている香水:ブルガリのAqva pour Homme

 

 

RHINOCEROS  サイ
柑橘香のようなエレミとラムが溶け合ったトップで、すぐにタバコや深い森林系のグリーンな香りへ移り、どっしりとした重厚感のあるレザーが軸でスモーキーな香りへと落ち着く。面白いストーリー性の香水に感じた。終始、雄雄しくて、些細なことでは動じない芯の通った印象を受けた。組織のボス、またはゲームのラスボス感満載な香り。※リニューアル版はレザーの香りはマイルドになっています。

★★★

似ている香水:なし

 

 

SLOTH  ナマケモノ
バイオレットリーフなど始めに甘く香ってクミンのスパイシー感、ビーズワックスのコク、アニスのクセがどれも個性が強くて、賑やかな熱帯のジャングルが頭に浮かんだ。バニラとトンカがベースにあるから嗅ぎやすいかと思いきや、きのことオークモスの個性が増して、ジャングルの生き物が集まって騒いでいるような香り。ワキガのような匂い「クミン」がずっと目立つ。

ほんの少し似ている香水:ルラボのムースドシェーヌ30

 

 

SQUID  イカ
海の塩とイカが吐き出す墨の香りがトップに立ち、ハマる人はすごくハマりそうな香り。しょっぱい「リアル海系香水」ならこちらは最高。※これと同じくオルトパリージのメガマーレも素晴らしいです。

インクアコードとソルティーアコードが見事に海の潮っぽさを表現している。深海を味わうならこれ

★★★★★

似ている香水:なし

 

 

TYRANNOSAURUS  ティラノサウルス
雄雄しい苦さが全面にくる。始めから終わりまで一貫して「燃えている」匂い。ウッディともスモーキーとも異なり、木やタールを燃やしている最中の火の匂い。ケイドの存在感が強いからかと感じた。

似ている香水:ルラボのパチュリ24、ハイラムグリーンのハイド

 

 

追記:2021/5/9

 

Musk Deer ジャコウジカ

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カルダモンがきいたトップ立ち。ジャスミンやパチョリの存在も感じ取れる。ラストのウードやサンダルウッドもズーシリーズの中では軽め。動物感あまりないかも?

★★★

似ている香水:不明

 

 

Snowy Owl

白ふくろ

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ミントとスズランがふわっと香ってから樹脂やムスクへ落ち着く。寒空の中の雪景色を感じさせる香り。氷の印象も強い。

ズーロジストらしいアニマリック感が無くスッキリと香り終えるので、これは使いやすい。色で例えると白とペールブルー。

★★★★★

似ている香水:なし

 

 

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Chipmunk  シマリス

 

甘いカリンと同時にスパイシーなトップ立ち。スパイスが際立っている。ヘーゼルナッツのコクと重厚感のあるウッディな香りへと移る。この可愛らしい絵とは打って変わって、暖炉の前で葉巻を手にした壮年男性が思い浮かんだ。

★★★

似ている香水:不明

 

 

Dragonfly トンボ エディション 2021

 

かすかなグレープフルーツとバジルのトップ立ちにお米系のパウダリー感が全面に来る。睡蓮系の水生植物が穏やかな雨上がりの香りとも良く溶け合っている。同ブランド「Zoologist」のSquid担当のセリーヌさんの調香。スクイッド同様にトンボが暮らす環境描写が巧み。

★★★

似ている香水:なし

 

 

Macaque Yuzu edition ニホンザル ユズ

甘めのゆずのトップ立ち。マンダリンの甘さも加えられている。すぐさまヒノキなどのウッド系の香りに移るが、バルサミックな甘さもある。時間が経つにつれてオークモスの深いグリーンな香りも感じ取れる。そして、ズーロジストらしい猿のアニマリックな部分も顔を覗かせる。

★★★

似ている香水:なし

 

 

Seahorse タツノオトシゴ

 

一瞬、フェンネルの癖はあるが、晴れやかな珊瑚礁がある浅瀬が思い浮かぶ軽やかな香り。タツノオトシゴを見事に描写していて各ノート、とても調和が取れているように感じる。だがクセがやはり強い。ライス系の粉っぽさもある。

★★★

少し似ている香水:オルトパリージのメガマーレをかなり薄めて綺麗にした感じ

 

 

 

Cow 牛

ほんのりクセのあるセージと強めのアップルのトップ立ち。ミルク感はわずか。アップルはエステルだから飛びが早い。その後にヘリオトロープのパウダリー感が出る。牛はりんごを食べるのだろうか。ヘリオトロープは牛に何の関係があるのか。これはアップルヘリオトロープほんのりミルク系香水。飛ぶのが早い。ズーロジストならではのアニマリックさや生態描写、持続性を期待していると少し落胆。しかし、とっつきやすい香りですよ。

★★★

少し似ている香水:リキッドイマジネールのブランシュベットの雰囲気

 

 

 

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Sacred Scarab フンコロガシ  2022

トップからくっきりとアルデヒドとシベットが妖艶で力強く香る。ワインアコードとプラムあたりが軸になっているかな?そしてベースがどしっと重厚感が感じられる。

キャメルやハイラックス、シベットに近い系統。キャメルは複雑な甘みのあるオリエンタル。ハイラックスは灼熱の石を彷彿させるオリエンタル。シベットはシンプルなオリエンタル。

このフンコロガシはアルデヒドがトップからくっきりと香り立つオリエンタル。だが、ズーロジスト特有のアニマリック感が淡いので比較的嗅ぎやすいと思った。

★★★

似ている香水:なし

 

 

Cockatiel オカメインコ 2022

トップからドライダウンにかけてカシュメランと黄色味がかったパウダリーな香りが広がる。甘すぎずに爽やか。シャンパン、ラズベリールバーブなどの各ノートが主張するのではなく、全体的にまとまっている。タツノオトシゴのように全体的な嗅覚描写が素晴らしい。ふかふかの可愛らしいオカメインコの羽毛と可愛らしい生き物を彷彿させる。

★★★

似ている香水:なし

 

 

Cardinal ショウジョウコウカンチョウ 

渋めのグリーンで複雑なトップ立ち。ローズとバニラの甘さがあると思いきや一貫してダンディな香り。グリーンで少しハーバルそしてアーシーな香りの中にレザーがチラつく。フゼア調ほどのメンズ感ではないが趣のある粋な老紳士を彷彿させる

★★

似ている香水:発見できてないだけで20~40年ほど前のメンズ香水にありそう

 


Harvest Mouse カヤネズミ

ほんのりとダバナ様の甘みのあるトップ立ち。柔らかい麦畑を彷彿させる干し草やビール抽出物、ベンゾイン、バニラ、サンダルウッドあたりが特に感じ取れた。黄金色の晴れた、やや乾燥した空の元に広がる麦畑のよう。カモミールの優しい甘さとダバナが溶け合っている。麦畑の中にほろ苦いビールが見え隠れするような香り。グルマンではないかな。

★★★

似ている香水:なし

 

 

Tiger トラ

トップは金柑の甘みのある柑橘香と強いスパイス香が混ざり合っている。8割方スパイシー。ジャスミンはあくまで軸でインセンスがすぐに顔を出し長く続く。続々とベチバーとエボニーウッドの太いウッディな香りへ移っていき、パピルスの柔らかな香りもありつつ、スモーキーなベチバーの香りへ落ち着く。暗闇の表現はよく出来ていると思う

★★★

似ている香水:ラルチザンのタンブクトゥ

 

Dodo Jackfruit edition ドードー 2023

ジャックフルーツのカラフルでフルーティなトップ立ち。そこにベルガモットやペッパーも少し溶け合っている。そしてラベンダー、ゼラニウム、トンカがメインのフゼア調へと移る。

旧処方ドードーの動物感はなし。ジャックフルーツ特有の「いろんな果物を集めたような香り」にはそこまで近くはないがカラフルで色とりどりのアコードがとても綺麗。

ジャックフルーツはタイ食材店などで缶詰や冷凍、フリーズドライでよく売られているのでぜひご賞味ください。東南アジアやインド、スリランカに旅行される方はぜひ現地で巨大なジャックフルーツをご賞味ください。

★★★

似ている香水:なし

 

 

Penguin ペンギン

ジュニパーベリーと冷たい香りが入り混じった綺麗なトップは秒で消える。そして海辺の生き物の香りになる。トップの寒さの要素の1つとしてオゾン系もあるように感じる。一瞬、寒さを表すのにメントール系もあるかと過ったがなさそう。

スパイシーな側面はあまり感じられず、海藻とスエードが合わさりマリンアニマリックな主張が強い。システabsは冷たい系のアコードによく出てくる気がします。けれど冷たいのはトップのみで、ミドル以降はペンギンと知らされなければ特段冷たい香りというわけでもない。

曇り空の漁港のおじさんのような香り。

★★★

似ている香水:なし

 

 

Rabbit うさぎ 

トップはシナモン、アップル、ビスケットなどが融合していてとても美味しそうな香り。次第にニンジンやほんのりとアニマリックな側面が出てくる。野菜感を残しつつミルクティーのような香りになるが干し草とグルマン要素と葉物野菜のせいなのか謎。

途中、うさぎが棲んでいる寝床系の香りがあるところがズーロジストらしくて良いと思った。トップの美味しい香りからラストのミルクティーまできれいに着けやすく香るのではなく、アニマルを挟んでいる。トップだけの香りなら日本でもかなり売れると思った。

★★★★

少し似ている香水:ズーロジストのハーベストマウスの雰囲気

トップ: 葉物野菜アコード、シナモン、ベルガモット、アップル

ミドル: クローバーアコード、人参、ジャスミンabs、スミレ

ベース: パチョリ、ムスク、干し草、ホワイトアーモンド、バニラ、ビスケットアコード

(2024/4/13追記)

 

 

●ズーロジストにもし、あったら即買いな香水


・イルカ(SQUIDに似ていてマリン系少しフローラル)

・フラミンゴ(ピンクペッパーやビオレ、ピオニー→華やかなムスクに落ち着く)

・フクロウ(木々の香り)→白フクロウ発売済

オオアリクイ(野生的)

オポッサム(北米版タヌキ的な生き物。フレンドリーな香り)

 

●その他のズーロジスト情報

 

※2024年冬に発売のペンギンの次はうさぎという情報がありますが、イースターあたりの春頃に発売予定のようです。

2024年夏の発売だそうです。ズーロジスト創始者のビクター氏によると、2024年はうさぎとペンギンの他にもう1つリリース予定とのことです。(2024/1/30)

 

順にペンギン→うさぎ→King Cobra(キングコブラ)→”orchid mantis(ハナカマキリ)が発売予定です。

 

キングコブラの香り構成

トップ:プチグレン、マンダリン、フィグリーフ、カンファー、ポメロ、大麻アコード
ミドル:ブラックティー、クミン、レザー、土アコード
ベース:インセンス、アンバー、モス、パチョリ、ベチバー
 
※キングコブラは砂漠とレザーにすごく雄雄しい香りのようです。
 
 
ハナカマキリの香りの構成
 
トップ:ベルガモット、レモン、デューウィーグリーンアコード、ペア、バジル
ミドル:ピンクオーキッド、月下美人、イランイラン、ジャスミンabs、ローズabs
ベース:パチョリ、ベチバー、モス、サンダルウッド、ムスク
 

※ハナカマキリは2025年リリース予定でパウダリーフローラルです。

 

余談:

ズーロジストの創始者ビクター氏によると「寒さを表す系統の香水」は白フクロウ、ムスクディア、そして2024年発売予定のペンギンで完結するようです。

 

 

ご覧くださり、ありがとうございました。

私が発見できなかった似ている香水を見つけた方はご遠慮なく教えてください。

 

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青山フラワーマーケットの香水を買ってみた

こんにちは、みみはなです。

お花屋さんの「青山フラワーマーケット」で販売されている香水が気になり、試してみたところどれも素晴らしい香りで、4種類購入しました。

 

40mlで、3,850円と良質なのにリーズナブルです。

 

そこで、今回は青山フラワーマーケットで購入できる香水のレビューを書いていきます。

 

青山フラワーマーケットのリリー、ローズ、オスマンサス、スイートピー

こちらは、ゆりの花の中央から強烈に香る、あの香りそのままで感激した香水です。生花は特にトップの香りがずっと香っている印象です。橙色の花粉や蜜などの百合独特の香りも感じ取れ、とてもリアルで逸品な作品です。ミドルになると白い花弁を潰したときの水水しい香りになり、ラストにかけてその香りが穏やかになっていきます。

こちらの香水は特にトップの香りが秀逸だと感じました。

 

 

トップの香りはまさしく満開のキンモクセイの木の前を通りかかったときのようです。あの甘さがこちらの香水にはよく再現されています。ほとんどのキンモクセイ香水に見られるミドル以降のクセはなく穏やかにラストまで続いていきます。国内外のキンモクセイ香水のどれよりも、こちらがリアルな花に近いように感じます。ラストにほんのり残るケミカルな香りは、どうしても仕方ないように感じます。

キンモクセイから採れる香料(アブソリュート)そのものは花とはかけ離れたレザーのような香りで、合成香料を駆使して再現する必要があるからです。

 

 

 

スイートピーのお花を再現した香水です。トップは柔らかな豆のような香り立ちでミドルになるにつれて生花の水水しい香りへ移っていきます。スイートピーの場合はゆりやキンモクセイと異なり、ミドルの香りが生花に近いと感じます。

次第にほのかな甘さが出てきて全体的にかわいらしい香りに仕上がっています。おだやかで繊細で色で表すとパステルカラーの緻密なグラデーションのような香りなので、それをここまで香水に作り上げたことに感動しました。

 

 

 

  • Rose (ダマスクローズの香り)

トップの香りはローズの生花に顔を近づけたときの香りそのものです。ミドルはそれがやや強くなったような香りで、ローズは品種により香りがさまざまですが、ミドルの香りに限りなく近い品種はあります。ラストにかけてその香りが薄らいでいきます。

よくあるローズ香水の不自然な甘さではなく、こちらには、嗅ぎやすい違和感のない甘さしかありません。

 

 

◼️青山フラワーマーケットさんに今後展開してほしい香り

 

フリージア

・スイカヅラ

・ガーデニア

マグノリア

ヘリオトロープ

・オレンジフラワー

 

 

 

以上、青山フラワーマーケットの香水レビューでした。

本日はこのあたりで…!

 

 

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1261種類の紅茶類を飲んでたどり着いたお気に入りのお茶20種の紹介

こんにちは、みみはなです。

紅茶マニアになってから11年が経ちました。

世界中から紅茶やお茶を取り寄せて飲んだ記録は2024年1月13日現在、1280種類になりました。(種類にはノンフレーバーのシングルオリジンのものや、ブレンドもの、フレーバーティーも含みます。)

 

日本でも購入できるお店やブランド以外で取り寄せた、または現地で購入した国はイギリス、アイルランド、フランス、デンマークスウェーデン、ロシア、ドイツ、オーストリアブルガリア、トルコ、モロッコジョージア、イラン、インド、スリランカ、モンゴル、中国、ネパール、タイ、マレーシア、シンガポールベトナム、台湾、韓国、オーストラリア、カナダ、アメリカ、チリ、アルゼンチンです。

 

各国のブランドまたは詳細は後述の通りです。

  • イギリス

トワイニング、リプトン、ウィッタード、フォートナム&メイソン、テイラーズオブハロゲイト、アーマッド、ドーセット、そのほかTescoなどのスーパーで買えるものなど。

 

ノンフレーバーのミルクティーにするとても濃いブレンドティー

 

  • フランス

マリアージュフレール、ダマンフレール 、ジョルジュキャノン、パレデテ、クスミティーアルザス地方の紅茶商のフレーバーティー、そのほかカルフールなどのスーパーで買えるものなど。

 

A.C.パークス

 

スーパーで売られているフレーバーティー、大学内の売店の紅茶

 

  • ロシア

プリンセスヌーリ

 

  • ドイツ

ロンネフェルト、ゾネントア

 

ハース&ハース、デンメア

 

謎のハーブティー

 

  • トルコ

アップルティー(エルマチャイ)やリゼ産の紅茶

 

ガンパウダーミントティー

 

ジョージア産紅茶

 

  • イラン

イラン産紅茶、カルダモンティーサフランティー

 

  • インド

ダージリンなど

 

スリランカ各地シングルオリジン、フレーバーティー、セイロン白茶など

 

  • モンゴル

バター茶

 

  • 中国

鳳凰単叢、岩茶、花茶など

 

  • 台湾

台湾茶

 

  • 韓国

花茶、オスルロックのフレーバーティー

 

  • ネパール

シングルオリジンの紅茶やウーロン茶

 

  • タイ

タイミルクティー(チャーイエン)

 

  • マレーシア

ボーティーフレーバーティー、キャメロンハイランドの紅茶

 

TWG Tea

 

蓮茶

 

  • オーストラリア

オーガニック紅茶ブランドいつくか

 

  • カナダ

フレーバーティー

 

セレッシャルシーズニング、タゾティー、ハーニー&サンズ、ヌミティー、ヨギ、スタッシュ、ビゲローなど

 

  • チリ

アーティチョークティー

 

  • アルゼンチン

マテ茶

 

そこで、カフェイン中毒を脱して、以前より詳細に香りが身近になった今でも常飲したいお気に入りの紅茶を紹介します。

 

アールグレイにさらに柑橘の香りを足した紅茶。アールグレイベルガモット)のシンプルで王道な香りではなく、柑橘の香りの幅が広がっています。アイスティーにしてキンキンに冷やして飲むのもおすすめです。

 

緑茶ベースにスミレとバラとミントの香り着けされたフレーバーティー。これこそ飲む香水だと思っています。世界中を探しても似ている香りはなく、唯一無二のフレーバーティーです。

 

 

こちらも緑茶ベース。個人的にフレーバーの香りを味わうなら緑茶ベースが一番好きです。紅茶の強すぎる味に負けず、苦味が強い日本茶ではなく、中国産の緑茶が使われている点もポイントです。

こちらはさまざまなプロバンスのハーブにラベンダーとイチゴの香りが着いています。

マリアージュフレール の中では繊細なバランスの香りです。(弱いという意味ではないです)

 

 

緑茶ベースのフレーバーティー。ミントとカレンデュラの香りです。ミント単体だと歯磨き粉ティーにしか感じないのに、カレンデュラキンセンカ)の独特なハーバルな香りが加わるとこちらのお茶独自の上品さが際立ち、アイスティーにしても美味しいです。

 

 

台湾の緑色の球状茶にしっかりとミルクのフレーバーが着いています。台湾茶マニアの方々なら嫌うお茶だと思います。しかし、美味しいミルクの香りに強すぎない台湾茶の味がマッチして美味しいです。

 

 

  • ダマンフレールのノエルアヴェニス (Noel a Venise)

こちらは紅茶ベースにレモンメレンゲの香りが着いています。過去のダマンフレールの記事でこのお茶を絶賛しましたが、のちにルピシアが似たようなレモンスイーツ系のフレーバーを出しているので、「?」と思いました。でもこういう変わり種系のフレーバーティーが日本にもっと浸透してくれるのは嬉しいことです。

レモンメレンゲのフレーバーならば緑茶よりも紅茶ベースの方が引き立つと感じました。

 

 

  • ダマンフレールのクリスマス緑茶

緑茶ベースにシナモンやクローブといったスパイス類、アップル、オレンジ、バニラなどのクリスマス系フレーバーです。国内ブランドも世界的ブランドもどこもクリスマスティーは出していますが個人的にはダマンフレールのものが好みです。

 

 

 

デンマークオンラインストアから個人輸入してこちらを飲みました。紅茶ベースのシンプルなオレンジティー。オレンジティーは酸っぱくなりがちですが、こちらは甘いオレンジの香りとえぐみの少ない紅茶と合っており、逸品です。オレンジ系香料は似たようなものが多いのですが、こちらのブランドの香料は他に全くないタイプです。

 

 

  • A.C.パークスのルイボスバニラ

ルイボスベースは香りが飛びやすいものが多いのですが、こちらのルイボスティーはしっかりと濃いバニラの香りが着いています。日系とフランス系にはないバニラ系の香りです。こちらのブランドのセンスが好きな方は好きだと思います。

 

 

  • A.C.パークスのホワイトテンプル

白茶ベースにパイナップルとオレンジのフレーバーが着いており、砂糖漬けされたベリーやフルーツも香りの風味に増し加わっています。70度くらいの低温で淹れるとエグ味は出にくく、フルーツの色とりどりな香りを味わえます。

 

 

  • フォートナム&メイソンのフォートメイソン (Fortmason)

ダージリンとキーマンベースにオレンジフラワーの香り着けがされています。

紅茶ベースですが強すぎずオレンジフラワーの香りもしっかりと味わえます。オレンジフラワーの香り自体珍しく、他のブランドはウーロンベースで作っていたりと個性がよく出るものとも認識しています。こちらの絶妙なバランスは逸品です。

 

 

中国産紅茶と茶色い(焙煎がしっかりとされている)ウーロンベースのバニラフレーバーティー。このバランスが見事です。そこまでバニラ党ではないのですが、こちらは常備しておきたいくらいお気に入りです。ベースに単調な紅茶だけというブレンドではなく、ウーロン茶を混ぜ込むという絶妙なセンス。ティーポンドさんの店舗が拡大していることにとても喜んでいます。これからも応援しています…!

 

 

 

  • ティーポンドのハニーハーベスト

紅茶ベースにドライフルーツが加えられ、ハニーのフレーバーが着いたお茶です。ティーポンドさんの紅茶はえぐくない…!前述のホワイトテンプルもベースのお茶とドライフルーツ、そして香料という組み合わせです。センスが素敵なお店ですからハニーハーベストもすごくお気に入りです。

 

 

ルイボスティーシトラスとマンゴーのフレーバーティー。マンゴーとシトラスの香りが唯一無二でこちらも常備しておきたいお茶です。ルピシアさんはノンカフェインに美味しいものが多い気がします。

 

 

紅茶ベースにさくらんぼのフレーバーティー。チェリーは世界のあちらこちらにありますが、「さくらんぼ」のフレーバーは日本だからこそできることかなぁと思います。

そしてブレンドされているローズマリーさくらんぼと調和して良い香りです。ただ、好みが分かれる香りではあります。

 

 

緑色のウーロン茶ベースにミラベル(フランス産の小ぶりなすもものような果物)の香りを着けたフレーバーティー。すももでも桃でもないコトブキ独自のフルーティーな香りです。好きな人は好きな香りで、かれこれ10年は常にストックしてあります。廃盤にならないことを祈ります。昨今、日本でもミラベルが栽培されるようになったので、興味のある方はぜひご賞味ください。

 

 

ルイボスベースにレモングラス、そしてグレープフルーツのフレーバーが着けられたお茶です。こちらのグレープフルーツはナチュラルな香り立ちで、レモングラスとの相性抜群、フレーバーを邪魔しないルイボスとの調和が綺麗です。ルピシアの福袋の時期になっても、こちらのお茶はフリマサイトに滅多に出品されません…。

 

 

 

  • セレッシャルシーズニングのハニーバニラカモミール (Honey Vanilla Chamomile)

ハニーとバニラのフレーバーが着いたハーブティー。こちらのハーブはローズヒップやハイビスカスが入っていないので酸っぱくないです。穏やかでクセのない味わいにおいしいハニーとバニラの香りが合っています。少し砂糖を入れて飲むのもお気に入りです。

 

 

  • セレッシャルシーズニングのシュガークッキースレイライド (Sugar Cookie Sleigh Ride)

クリスマス限定のノンカフェインフレーバーティー。5年前のカルディでは発売されていましたが、成城石井など含めてここ数年は日本では見かけなくなりました。

まるでシュガークッキーを飲んでいるかのような美味しさと唯一無二な味わいがくせになります。

 

 

 

グリーンティーやハニーブッシュ、その他ハーブのベースにザクロとローズのフレーバーが着けられています。過去の記事にも書きましたがなぜこれをカルディは売らないのか疑問です。アイハーブのレビューは高いですし、ローズとかわいらしい甘さのあるザクロを良い香りと感じる人は少なくないはず…!

 

 

 

以上、1261種類の紅茶類を飲んでたどり着いたお気に入りのお茶20種の紹介でした。

 

本日はここまで。

 

 

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