香水ときどき紅茶ブログ

10年以上の紅茶マニアが香水にもハマりました。マニアックな記事が多いです

マリアージュフレールの紅茶やお茶で飲んだもの

マリアージュフレールの紅茶やお茶で今までに飲んだものの個人的な感想をまとめました。

基本的には、マリアージュフレールの着香は強めなため、年々飲む量が減ってきました。その代りに、私好みのバランスで調香され、強すぎない着香茶を取り扱っているジョルジュキャノンやパレデテ、ダマンフレールからお茶を補充するようにしています。

 

(2020年10月18日追記: 他ブランドのフレーバーティーは飲みますが、やはり安定的に独自のフレーバーを提供してくれるマリアージュフレールからは定期的に購入しています。)

 

かなり紅茶やお茶好きで「フレーバーティーは嫌い」という方々をお見受けしますが、私は基本的になんでも飲みます。年に一度はラプサンの気分にもなるし、冬場はミルクティーが飲みたくなるし、体調がすぐれない時は日本茶だけ飲みたくなるし、気分が上がっているときは良質なフレーバーティーを飲みたくなったり、人間ですもの!

 

緑茶やダージリンFFは低めの湯温で、蒸らし時間は茶葉の大きさや種類によって2分~4分。150mlの湯量に3gの茶葉に軟水で淹れてみました。

ゴールド・ヒマラヤ:ネパールのジュンチャバリ茶園の紅茶、春摘み。日本でのジュンチャバリ茶園春摘みで主流なのはHSPとHOR。どちらも緑色の茶葉で、草っぽい香味。2017年のものは独特の香りでおいしかったけれども。ジュンチャバリ茶園の紅茶で特に美味しかったのはこれ。

このお茶は春摘みならではのグリーンな香りを残しつつ、ジュンチャバリ茶園独特のフラワリーでフルーティーでおいしい紅茶。いつも稚拙な言語表現しかできなくてすみません。

 

シルバーヒマラヤ:ネパールのジュンチャバリ茶園の紅茶、夏摘み。シトラス系の香りで桃系の味だけれども、長期間保存していたらウッディーな香りに変わっていた。

 

サファイア・ヒマラヤ:ネパール・ジュンチャバリ茶園の半発酵茶。ヒマラヤンブーケとシルラの間で発酵はあまり強くない。

 

ダージリン・ジュンパナアッパー:2015春摘み。ジュンパナ茶園は安定感があるからMFのもおいしいかなと買って飲んだが、都内にダージリンにフォーカスを当てている紅茶専門店があることもお忘れなく。

 

シッキム・テミ:シッキムはテミ茶園一つしかない。ダージリンに地理的に近い。渋みがなく、まろやか。ダージリンFFチャイナとSFの中間くらいといた大雑把な表現しかできない。ウッディーな香りで干しブドウ系の紅茶。

 

鳳凰単叢:個人輸入で購入。広東省の烏龍茶。焙煎が強すぎて微かにフラワリーな香りはするけれども…。

 

 

マルコ・ポーロ:紅茶にイチゴとラズベリーとバニラなどの着香。キーマンベースだけども煙たくない。これを飲んでフレーバードティーにはまる人が多いんだね~というように万人受けしそう。

 

グラン・アールグレイ:セイロンベースのアールグレイ。セイロンでもディンブラあたりがベースかな?というどっしり舌に紅茶の味が残る。苦みや渋みは無いけれども、人工的なベルガモットの香りが強め。

 

バビロニア:キーマンベースに、ドライザクロ、オレンジピール、香料など。酸味の中に華やかな香りが強めだったけれども、昨年のバビロニアの香料は弱くなったかな?オレンジの香りと甘い香りといった印象。

 

プレーン・ルヌ:紅茶、アーモンドとバニラとスパイスとはちみつの着香。ベースはきっとキーマン。杏仁豆腐的な香り後味に梅干しのような酸味が舌に残る。

 

テドルヌ:紅茶に赤と黒のベリーとバニラの着香。サマースノーに似てる。

 

アールグレイ・インペリアル:春摘みダージリンベースに強いベルガモットの着香。MFのアールグレイの中でこれが一番ベルガモットの香りが強く感じられた。これは湯温70度の蒸らし時間2分なら、渋みが出なかった。

 

サマー・スノー:インドの紅茶ベースに赤と黒のベリーとレモンとオレンジの着香。イチゴやブラックベリー系が4割でレモンとオレンジが6割くらいかな?MFの中でもこの香料は強くないが印象的。アイスにすると甘い香りの中にレモンのスワ~~!という香りが喉にくる。日本人受けしそう。

 

ヴィオレッタ:紅茶にスミレなどの着香。好き嫌いが分かれるスミレの香りはそれほど強くなく、ハイビスカスのような酸味が一番目立つ。白つばきの花の香りは実際に嗅いだことがないのでわかりません。

 

パナマ:紅茶にミントの着香にハイビスカスとバタフライピーフラワー。味はハイビスカスとミント。ほぼミントティー。こっちは少し甘めの歯磨き粉ティー

 

オリエント(金色の缶):インドとキーマンの紅茶にザクロの着香。濃い水色に苦みと渋みはない(ここの紅茶のフレーバードは基本的に苦みと渋みがほぼない)。ザクロとのことだけれどもラズベリーに近い香りで甘さがずっと残る。テドルヌやサマースノーにやや近い(超主観)。

 

イランイラン:紅茶にイランイランの着香。スミレの苦みをとったような香り。優雅な気分に浸れるけれども繊細さに欠ける(主観)。

 

ヴィヴァルディ:紅茶にバニラとフルーツの着香。ぱっとしない。

 

ミラベル:紅茶にミラベルの着香。ミラベルはフランスではよくマルシェで売られている赤黄色のちいさな李。繊細な甘味がおいしい果物。雑に表現するとプラムとサクランボを混ぜたような香料。強めの着香。ルピシアのコトブキもミラベルの着香だけれどもこちらの方が酸味がある。

 

パリ・ギンザ:紅茶にイチゴとキャラメルの着香。イチゴミルクを飲んでいるような紅茶。これを砂糖入りミルクティーにしてもおいしい。

 

バレンタイン:紅茶にベルガモットとローズの着香。モーヴとか入ってる。ローズの香料がとても強い。甘い。

 

二ル・ノアール:紅茶にシトロネラとその他柑橘の着香。銀座本店の店員からバビロニアに一番近いと勧められたけれども、共通点は”柑橘系の香料が一部使われている”だけで、似てはいない。バビロニアは甘さが強烈なのに。すごくシトラスな香り。

 

スリーズ:紅茶にチェリーの着香。チェリーの香りが好み。うんすごく人工的。何をもって香料の人工的かの概念が自分の中でも不明瞭ですが…。年に1度はジャンクなマックを食べたくなるときってあるのと同じで、たまには人工的なものを摂取したくなる。

 

ロータス・ロワイヤル:紅茶に蓮の花の着香。すごく人工的な甘さでギヴァップ。蓮じゃないね、これ。

 

クレオパトラ&クイーンオブエジプト(美術展のコラボ品):紅茶に花とシトラスの着香。ロータスロワイヤルのような甘さで強い香料に圧倒された。

 

エリクシール・ダムール:紅茶に柑橘とローズとロータスキンモクセイの着香。テドルヌにちかい。シトラスの香りは弱めで花々を混ぜた甘い香り。こっちは花でテドルヌはベリーなのになんで似てるんだろう。きっとこれを飲んだ時に鼻も舌も麻痺していたっぽい。

 

ローズヒマラヤ(ローズディマラヤ):ダージリンのアリヤ茶園秋摘紅茶にローズの着香。最近は天然香料をつかった優しい香りのフレーバーティーしか飲まなくなってきたため、これは香料がきつくて飲めなかった。

 

テデ・ツァール・ルシー(ロシア缶):紅茶にベルガモットと柑橘の着香。普通においしいアールグレイ系。

 

カサブランカ:中国の緑茶と紅茶ベース(緑茶多め)にミントとベルガモットの着香。ベルガモットはかなり弱くほぼミントグリーンティー。アイスティーにすると爽やかだけれども、歯磨き粉ティー。好みは人それぞれ。

 

サクラ・グリーンティー:中国緑茶にチェリーの着香。香料が強くて人工的。紅茶に関心を持ち始めて、「紅茶って何?ダージリンとかアールグレイとか?」のようなアールグレイが着香とすら知らない状態で飲むと、おいしいと錯覚してしまうお茶。

 

サクラ:ブルーティー:烏龍茶にチェリーとサクラの着香。ベースが焙煎すごく弱めの烏龍。チェリーというより杏仁豆腐系。アイスティーにすると渋みがでた。

 

イスカンダル:緑茶ベース(MFの着香緑茶のベースは大方中国)にローズとスミレとミントの着香。

すごく優雅な調香。ミントが苦手でも強い花の香りになじむ。これはこれで今でも飲む。世界中の他の紅茶ブランドや紅茶商には見当たらない香料の組み合わせとバランス。でも好き嫌いははっきり分かれそう。

 

ヴェール・プロヴァンス:緑茶ベースにラベンダー、ローズマリー、タイム、ジュニパー、ヒース、ボックスウッド、ミモザ、バラ、チューリップ、ジャスミンなどのハーブと花にベリー系の着香。この香料は弱めで、ハーブを味わえる。大雑把にイチゴとラベンダーの緑茶といった印象。とても繊細。これも現在も飲んでいる。

 

マニョリア:緑茶にモクレンの着香。低温で淹れれば渋みはでない。超絶主観だが、ダージリンFFCLの渋みを取ったような味。アイスティーにするとジャスミンティーみたい。廃盤。

 

テアオペラ:緑茶にバニラとレッドベリーの着香。ホットだと香料が弱め。バニラは弱めでベリー系の緑茶。ルピシアtokioの良質バージョン(ルピシアさんも好きです!農園ものは毎年お世話になってます)。

 

テヴェールオチベット:緑茶にローズとジャスミンベルガモットとマンダリンオレンジの着香。柑橘よりの香りというよりバニラとジャスミンが印象的。

 

ベラミ:緑茶にバニラとスパイスの着香。香料が強すぎる。甘い。1年放置したら飲んでみよう。

 

デストレスティー:緑茶にバーベナカモミール、ティリア、オレンジとラベンダーの着香。シトロネラとラベンダーとオレンジの香りが印象的。香料は強くない。

 

テデロワ・アラビー(白いアラビア缶):緑茶、オレンジピール、ミントとスパイスの着香。香りの強い順からミント→オレンジ→スパイス。スパイスとはなんだか明記されていませんが、シナモンあたりな感じがします。ペッパーはにおいでわかりやすいのと、カルダモンは原価が高いもんね。

 

テデ・シーニュムトン(羊):緑茶にハニーデューメロンとジャスミンの着香。クコの実も。メロンとジャスミンが合う。

 

テヴェールマルコポーロ:緑茶にマルコポーロの着香。年々一般的な紅茶の味が舌に重く乗る感覚が苦手になってきたので、紅茶ベースよりこちらの方が好み。

 

マルコポーロルージュ:ルイボスベースにイチゴとラズベリーとバニラなどの着香。マルコポーロのルイボスでノンカフェイン版。香料の香りも強いがルイボスの味もきちんとする。

 

テブラン・マルコポーロ:白茶にマルコポーロの着香。マルコポーロの香料のみ味わいたいならこれ。

 

ほとんどのここの着香茶にはバラとかヤグルマギクとかの花びらが混ぜられていますが、香料が強いので、花本来の繊細な味を感じ取るのは非常に難しいかと主観的に思います。香料ですら強いし、ベースの茶葉の質もあれなので、香味が残っている良質な花びらを使用しているかも謎です。

 

ここで何度も「繊細」という言葉を選んで使いました。近視眼的な方は「そもそも繊細な人は着香茶なんて飲まない」と決めつけてしまうケースがありますが、繊細な気質を持っている人間でも、好奇心旺盛で、幅広い人間性を持っている人ほど、幅広い種類のあらゆる紅茶やお茶を飲んでいるように感じます。食べ物の好き嫌いが多い人は人間関係の好き嫌いが激しいのと一緒ですね。お茶もそう感じます。私もストライクゾーンが広く、なおかつ好き嫌いがはっきりしています。

 

もし自分の好きな紅茶に意見をされたら、「それもありだよね。そういう考えもあるよね。そういう人もいるよね。ふ~ん」と流すのも一例です。例えば、ナポリタンが大好きな人へ「ナポリタンなんか日本で発明された料理なんだよ?パスタの本場はイタリア!本当のパスタを食べなよ」などと蘊蓄を披露して押し付けてしまっては煙たがられるし、本人の嗜好は変えられないと思います。

 

紅茶にどハマりしている方はブランド志向(高級ブランド大好き)派か紅茶の味を楽しみたい派に分かれそうな気がします。どっちにも当てはまらない人ももちろんたくさんいる。。ここ2年で、国産紅茶も美味しいものも増えたし、今後もおいしい紅茶に出会えるといいなぁと期待しています!!

おいしいもの飲み食いできて幸せ〜〜〜〜!!!

 

 

 

自宅ティーサロンの営業許可について

以前から思い続けていたけれども、発信しなかったことがあります。

多くの方が自宅や特定の場所を借りて「紅茶教室」や「ティーサロン」などを催したり、ツイッターで宣伝しています。中にはインスタに堂々と自宅紅茶教室の写真を挙げてしまう人もいます。

 

飲食店を経営されている方は既知のこと、金銭を授受して飲食物を提供するにはほとんどの自治体で保健所の営業許可が必要になってきます。たとえ、紅茶のみの提供であってもシンクは家庭用と分けなければいけなかったり、営業の許可を得るには細かな決まりがあります。

 

どうしてこの記事を書こうと思ったかは、私が以前、保健所へ「ハーブティーの自宅通販を始めるには営業許可の必要がありますか」と問い合わせたことがきっかけです。役所の答えは「ハーブティーをバルクで仕入れて小分けに梱包しなおすだけならば営業許可はいらないけれども、食品衛生法に基づく表示については守ってくださいね。

 

 

またウェブショップをオープンさせる際には特定商取引法に基づく表示を偽りなく行ってください。」と厳重に指示されました。続けて、保健所の食品衛生班の方は「仮に、試飲するために自宅でハーブティーをお客さんに出したりしますか?」と尋ねてきたので、私は「いいえ。もし試飲や自宅でハーブティー教室をするには営業許可が必要ですか?」と聞いてみました。すると「はい、必要です。金銭の授受による飲食物の提供は許可が必要になります。」

 

ふと、思ったのですが、営業許可を取らずに自宅などで紅茶教室、お茶会など催しているひとっていますよね?みなさん知っていてやっているのかな…。

これは違法行為にあたるだけでなく、紅茶教室で得た収入の申告漏れによる脱税にあたるので、本当に紅茶が好きな方はまっとうにやられています。そうではないところもあるということを知っておきたいですね。

 

許可をとって紅茶教室や自宅ティールームをやっているか判断するには開催者に保健所からの営業許可証を見せてもらうしかありません。

手軽にできる自宅ティールームでも社会の義務を守りたいものです。

マリアージュフレールのアールグレイ飲み比べ

マリアージュフレールアールグレイは季節限定販売を除き、約20種類もあります。

アールグレイの香り「ベルガモット」が使われているフレーバーティーを含めれば、ぐっと数字は跳ね上がるほど、たくさんのフレーバーティーを取り扱うマリアージュフレール

飲めた範囲内での個人的な感想をまとめました。

 

 

 

緑茶やダージリンFFは低めの湯温で、蒸らし時間は茶葉の大きさや種類によって2分~4分。150mlの湯量に3gの茶葉に軟水で淹れてみました。

 

 

アールグレイ・ドール

 ゴールデンチップが含まれたアッサムベースのアールグレイベルガモットの香りが主張しつつアッサムの味が渋くて強いので、アールグレイをミルクティーで飲みたいときに。

 

●ロワ・デ・アールグレイ

 中国・ユンナンベースのアールグレイユンナン独特の力強さが際立つので、ストレートで楽しみたいアールグレイベルガモットとあっている。

 

アールグレイ・インペリアル

 春摘みダージリンベースのアールグレイ。茶葉がファーストフラッシュなので、緑色がかっており、軟水で淹れたときの水色が黄色。アールグレイの香りが最も強い。けれども、春摘みダージリンの味わいもあり、淹れ方によって渋みの調節もでき、お茶単体で楽しめる。

 

アールグレイプロバンス

 中国茶葉ベースのアールグレイにラベンダーがブレンドされている。スタバのラベンダーアールグレイが好きだった人は好みだと思う。ベルガモットも香りけれどもラベンダーの方が際立つので好みが分かれそう。

 

●グラン・アールグレイ

 シルバーチップが入っているベースがセイロンでベルガモットの香りがインペリアルの次に強いように感じる。20種類もある中でベルガモットの香りの強さの順位は細かくつけられないけれども、「アールグレイ」らしく紅茶の味もきちんと味わえて、ベルガモットの香りが際立ち、アイスティーにしてもホットでもおいしい。

 

 

アールグレイ・フレンチブルー

 フレンチサマーティーの銘柄にもある「アールグレイ・フレンチブルー」。グラン・アールグレイベルガモットと違う香り。青いコーンフラワーブレンドされているので視覚的に楽しめる。

 

アールグレイ・ウーロン

 台湾の烏龍茶ベースと言われたが、こんなに粗い作りの台湾烏龍茶があるんだあと思った。ベースの茶葉は焙煎が強めで茶色い。ベルガモットの香りが負けてしまっている。

 

アールグレイ・センチャ

 センチャと名前がついているけれども、中国の緑茶ベース。低温で蒸らし時間を短めで淹れないと苦みがでる。青々しい味ベースなら、こちらよりアールグレイ・インペリアルを選んでしまう。

 

アールグレイ・デテイネ

 ベースはセイロンの茶葉。デカフェ独特のやや苦みがあるがカフェインが気になるときに。

 

アールグレイプーアル

 プーアル茶ベースのアールグレイプーアル熟茶の独特の味が強く、そこにベルガモットの香りが加わるともっと個性が強くなる。

 

●ブレックファスト・アールグレイ

 味が強めのセイロンティーベース。ヌワラエリヤとキャンディ以外のどこかかな?渋みと紅茶自体の味が強く、アールグレイの香りも強め。渋みが苦手なので、ミルクティーにすると飲める。

 

アールグレイ・ハイランド

 飲んだことがないので不明。高地の茶葉がベースのアールグレイ。茶葉を見る限り、緑色、茶色、黒などの様々な産地の茶葉がブレンドされている。

 

●イングリッシュ・アールグレイ

 キーマンとダージリンベース。水色が濃いのに紅茶の味は色ほど強くない。このベルガモットは甘味が若干あるように感じる。

 

アールグレイ・シルバーチップス

 キーマン茶はベースでシルバーチップが少々ブレンドされている。シルバーチップ自体味がとても薄いので、美味しいけれど視覚的に楽しめる。

 

アールグレイ

 こちらもキーマンベースのアールグレイ。香りも味もスタンダードで毎日の常飲用によさそう。

 

●スモーキー・アールグレイ

 ベースはラプサンスーチョンで、かなりスモーキーでアールグレイの香りがかすかに香る程度。よく言えば渋い男性的なスモーキーな香り。ラプサンでも煙たいのと煙たくないのに分かれますが、アールグレイ好きな方より、煙たいラプサン好きで冒険してみたい方にお勧めです。

 

●ルージュ・アールグレイ

 ルイボスベースのアールグレイ。たまにルイボスティーと紅茶を混同させてる人がいますが、紅茶とルイボスティーは植物そのものが異なります。紅茶の木にはカフェインが含まれているけれど、ルイボスには含まれていません。ルイボスはノンカフェインの紅茶ではないですよ。

 このアールグレイは紅茶ベースほど強く香りが残らなく、ルイボスは香りが飛びやすいので開封後は早めに消費した方が美味しく飲める。

 

 

 

アールグレイの正体、大まかに言えば「ベルガモット」という香料。アールグレイが好きな方やお茶系香水が好きなかたはこの香りが好きなのかも、と思いました。

ネパール・ジュンチヤバリ茶園のお茶の季節別飲み比べ

知る人ぞ知る極上のお茶を生み出す茶園”ネパール・ジュンチヤバリ茶園”の半発酵茶、紅茶を季節ごとに飲み比べてみました。
 
改めて、ネパール・ダンクタ地方ジュンチャバリ茶園とは、インド・ダージリン地方に隣接しており、渋みが弱くやエグ味のない非常に良質なお茶を製造している茶園。
 
緑茶、ウーロン茶(半発酵茶)、白茶、紅茶までオーガニックで丁寧な手揉捻製法を取り入れている類稀な知る人ぞ知る”本当においしいお茶”を生み出している茶園です。
 
テイスティングは日本の軟水、磁器を用い、設定温度は茶葉に応じて調節しました。
 
 

○ヒマラヤン・スプリング(HSP)。春摘みの紅茶。 HSPFFjpg.jpg

手揉捻でフラワリーな香りが広がる。さっぱりとした飲み口。

 

 

○ヒマラヤン・オレンジ(HOR)。春摘み

HORFF.jpg

HSPに似ているが、機械揉捻なのでしっかりとした味わい。フラワリーな香りも豊か。

 

○ヒマラヤン・オレンジ(HOR)。夏摘み

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春摘みのフラワリーさが、夏摘みになるとさらにしっかりとした味わいになる。渋みや苦みはもちろん無し。美味しい。

 

 

 

○ヒマラヤン・ブーケ(HBO)夏摘み。

HBOSF.jpg

芯芽が多い。半発酵茶(烏龍茶)の中でも発酵度高めでまろやか。中国大陸の一般的な烏龍茶とは全く異なり、独特の甘く上品な香りがある。渋みなどの雑味がない。

 

 

○ヒマラヤン・インペリアルブラック(HIB)夏摘み。

 

HIBSF.jpg

台湾の茶蜜香紅茶のような香りと味。台湾の品種の茶の木から摘んだ茶葉なので、ネパールの土地で育っても、台湾茶を彷彿させる。水色が濃いわりには飲みやすい。

 

 

○ヒマラヤン・オレンジ(HOR)秋摘み。

 

HORAN.jpg

秋摘みはこうばしさが感じられる。ほんのわずかな渋みとまろやかな飲み口でほんのり甘い。ケーキと一緒にゆったりと楽しみたいお茶。

 

 

○ヒマラヤン・ロイヤルルビー(HRR)秋摘み。

HRRAN.jpg

日本のやぶきたと台湾の四季春の交配種。本来、こうばしさが前面にでる秋摘みなのに、フラワリーな香りがあり台湾茶の余韻もある。日本と台湾のミックスがネパールの土地で育った独特な香りと味で、ぜひ一生で一度は飲んでみたい一品。

 

マリアージュ・フレールの”ヒマラヤ”銘柄

 

●ゴールドヒマラヤ:ネパール・ジュンチヤバリ茶園の春摘み高発酵紅茶(マリアージュフレールの極上品)

●シルバーヒマラヤ:同茶園の夏摘み紅茶(シトラス系の香りが特徴的)

サファイアヒマラヤ:同茶園の半発酵茶

●ジェイドヒマラヤ:同茶園の緑茶(なめらかでフラワリーな香りが特徴の緑茶)" ネパール・ジュンチヤバリ茶園のおいしい紅茶とお茶、ぜひ一度おすすめします。

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Alghazaleen(アルガザリーン)/ アールグレイ(ベルガモットが強烈に香るフレーバーティー)

アルガザリーン・ティーの『アールグレイの感想です。 Alghazaleen.jpg

エスニック料理の食材調達に訪れた、日本橋小伝馬町にあるイラン食材店「ダルビッシュ・ショップ」にて発見! ティーバッグ100個入りで500円と格安。他、茶葉500gだったかな?も、1000円くらいで販売してありました。

 

100%セイロンティーベースのアールグレイです。

セイロンティーといっても、ディンブラのさっぱりした強さとルフナ独特の重厚感が特に印象的です。この紅茶はイラン向けにスリランカの「アクバル・ブラザーズ」というメーカーが”アルガザリーン”ブランドとして製造しているので、やはりルフナが多くブレンドされているると思われます。

ベルガモットの着香は強い部類に入ります。箱を開けた瞬間も淹れてからも、香りと味ともに強く、コスパが優秀なアールグレイです。されに、これはスリランカから直輸入されており、販売率が高いので鮮度も良いです。

 

 

↓水出しアイスティーにしてみた↓

アイスティーでも王道なアールグレイとして常飲できますが、茶葉も良いのできちんとホットで味わって飲みたいものです。

 

ChaiandDates.jpg

 

↓総合評価↓

★★★★★  

 

イラン食材店 「ダルビッシュ・ショップ」(Darvish Shop) 東京都中央区小伝馬町18-4 上野ビル1F 東京メトロ 日比谷線 小伝馬町駅より徒歩5分 JR総武線快速 馬喰町駅 徒歩6分 都営新宿線 馬喰横山駅 徒歩6分 月曜定休 12時~22時 電話:03-6661-9848 http://darvishshop.com/index.html

TWGの紅茶と緑茶の感想

TWGの商品をいくつかチョイスして飲んでみたので、感想を羅列します。

 

 

茶の淹れ方

 

※茶葉の形状と大きさにより、蒸らし時間は2~7分。緑茶や白茶は70度の温度設定。

 

・Paris-Singapore Tea:チェリーとベリーの香り着けをされた中国の緑茶。

   淹れても香料が半減することなく、しっかりと香り、苦みもエグ味もなし。その割に50g560円と良心的な価格。

 

・English Earl Grey:キーマン紅茶ベースのアールグレイ

   苦みと渋みは無し。キーマンの煙たさも無い。ベルガモットの香りがとても強いので、ベルガモットの強いEGを求めるなら良い。50g560円。

 

・Singapore Breakfast Tea:ジンジャー、シナモン、クローブ、オレンジ、バニラの着香をされた中国の緑茶と産地不明の紅茶のブレンド

   香りも味もスウェーデンによくあるジンジャークッキーそのもの。緑茶の味は薄く、ジンジャーの香りの主張が最も強い。50g700円。

 

・Lajian Supreme:イランの紅茶。

   BOPF。水色はウバ並みに濃い。どれかと言われればキャンディーに最も近い味でさっぱりしている。少々土っぽい香りだが苦みと渋みはない。50g560円。

 

・Royal Morrocan Tea:ミント、ミルラ、ジャコウの香り着けをされた中国の緑茶。

   ミントが控え目の主張なので歯磨き粉ティーが苦手な人にもおいしく飲めると感じる。ムスクとミルラのコンビネーションは他のどこのメーカーも出していない着香。アイスティーにぴったり。50g700円。

 

Polo Club:キャラメルの香り着けをされた中国の緑茶。

   緑茶だが茶葉が茶色い。きっとキャラメル香料のためだと思われる。苦みは無いが渋みがややあり。緑茶とキャラメルといった奇抜な組み合わせだが、たまに飲みたくなる。50g560円。

 

・Pai Mu Tan:中国の最もメジャーな白茶(白牡丹)。

   価格相応の品質。渋みと苦み無し。コクなし。香りが弱くて繊細。紅茶とも緑茶ともウーロン茶とも異なる味と香り。あえて言うならダージリンFFをすごく薄めて渋みを取った感じ。50g790円。

 

・White House Tea:ローズとベリーの香り着けをされた白茶。

   ベリーの酸っぱい香りが目立つ。若干の甘味はあるが着香されていない白茶の方がおいしく感じた。50g1490円。   

・Emerald River Tea:カメリアとほかの花の香り着けをされた中国の緑茶。

   フレーバード緑茶は相変わらずの良質な安定感。渋みと苦みが無い。カメリア、日本名の椿は甘い香りだが、他の普遍的なな紅茶の着香によく使われる花(ローズやジャスミンなど)とは全く異なる独特な香り。50g550円。

 

・Geisha Blossom:ももとパションフルーツの香り着けをされた中国の緑茶。

   淹れると香りが半減する。アイスだと香りの強さは変わらない。香りにクセがあり、合成香料とわかる。緑茶は渋みがややある。50g650円。

 

飲んだ茶類をいくつか抜粋してまとめました。総合的に、TWGは珍しい産地の紅茶や緑茶を販売しており、価格が良心的です。着香茶の香りの強弱は商品によって異なります。淹れると香りが半減するものや、変わらずにしっかり香るものなど。

最も日本で知名度を誇る紅茶メーカーよりも低価格で良質な茶葉を多数取り揃えているので、公式通販サイトを作ったり、広告に注力をすれば日本市場でもかなり売れるのではないでしょうか。

 

2018年4月

値上げしましたね。3、4年ぶりにtwgの着香茶を飲んでみると、そこまでとは感じなくなっていました。ここよりもジョルジュキャノンやダマンフレールの方が好みなんでしょう。

ルピシアで賢くお買いもの

このブログを開始以来、“ルピシア まずい”この二つのキーワドでこのブログに辿り着く方々が大勢いらっしゃいます。

おいしい商品が多いのもルピシアの事実。そこで、あえてルピシアで失敗したものをまとめることにしました。

 

※あくまで個人的な嗜好に基づく感想なので、それが似通った方には参考になるかもしれません。しかし、読者の方各々の好みのお茶を批判することになるので、予めお含みおきください。

 

 

茶の淹れ方

 

・キャラメレ…色は濃いがキーマン独特の煙たい味。甘すぎるクリーム系のキャラメル香料と煙たい味がミスマッチ。

 

・ショーレマロン…取説通りに淹れても紅茶の味が薄い。チョコの香りが強く、栗の面影がない。まさに焦げチョコティー

 

・ライチ(紅茶)…ライチの香りではなく、プラスティックが焦げたときの香りと妙な甘さがする。キーマンの煙たさが際立つ。

 

アルフォンソマンゴー…薬品臭い。かなり人工的。

 

 

・ピッコロ…子供用の歯磨き粉の香り。ハニーとアプリコットとは程遠い。ルイボスの香ばしさというか焦げっぽさと甘さがえぐみを生む。

 

・パラダイス…グレナダと似ているがこちらのほうが香りが弱い。渋い。

 

アールグレイグランドクラシック…せっかくロンガンの香りが上手に表現されていても、煙たいラプサンスーチョンが受け入れがたい。煙たくて渋い。

 

・サクランボヴェール…サクランボの香料の表現は上手だが、苦みが強い。

 

・マスカット…香りがマスカットガムと同じ。ガムの香りと同じということは、マスカット以外にも似たような着香茶には共通する。水色は濃いが味と香りはかなり薄い。ここがおいしくないポイント。

 

・セタトワ…香りが鰹節。そして味は木屑。

全般的にフレーバーティーでは紅茶に地雷が多く、ノンフレーバーの茶園ものに美味しいものが見つかることが多いです。緑茶とウーロン茶ベースであればフレーバーティーでもおいしいものがあるのではないでしょうか。

 

上記すべてに共通することは “色と香りと味のバランスがとれていない”そして、“茶葉の状態と淹れたときの状態を比較すると、後者の香りが3分の1程に激減する” ということです。