こんにちは、みみはなです。
今日は2020年12月現在で嗅いだことのあるディプティックの香水レビーをしたいと思います。 星評価は5段階で、あくまで私自身の好みによるものです。 感じ方や好みは千差万別なため、みなさまの価値観とは異なりますので、ご理解の上読んでいただければ嬉しいです。
※2021年8月4日、各香水のレビュー追記
・ドソン []
チュベローズ、オレンジブロッサム、ジャスミンなど ★★
甘くてとても華やかで、チュベローズが印象的で主張が強め。これをもっともっと強くすると、ナーゾマットのナルコティックになる。チュベローズ系の香水は多いので、その中の一つ。モダンな香調。
クローブとシナモンがガツんとくる。シナモンファンにおすすめ。リナロールやリモネンの含有量が多いのになぜこの香り立ちなのかと思わんばかりのスパイスの強さ。
・ロンブルダンロー カシスのつぼみ、カシスの葉、プチグレン、ブルガリアンローズ ★★★★
グリーンっぽさを前面に出しつつ、ローズの甘い色味がる。そしてブラックカラント系の控えめな甘さもある。下から立ち込める感じ。葉っぱ(グラス)系の香水では珍しい香調と感じた。
・テンポ パチュリ、マテ茶、クラリセージ、ヴァイオレット ★★★
パチュリを生々しく表現した香り。クラリセージやバイオレットリーフも溶け込んでいてペッパーの引き締めが良い。色のわりには軽やかなパチョリを楽しめて、かといって軸もしっかりある。
・ウードパラオ ローズ、ウード、バニラ、ラブダナム、乳香、パチュリ、インセンス、サンダルウッド ★★★
ウード、沈香を香りたい時にはこれ。独特の品があり、官能的。ローズの軸がある。ラブダナムの重さ、ラムの甘みとコクが相まってバランスが素晴らしい。ズーロジストのラクダのいいとこ取りをしたような香り。
※沈香(じんこう)とはベトナム近辺の東南アジアからの枯れ木に虫などによる腐食によって海へ沈み、独特の香り立ちが特徴的な木。とても高値
・オーマージュ アンブロキサン、クミン、カシュメラン、ローズオキシド★
脇下の香りっぽい
・フィロシコス イチヂクの葉、イチジクの樹液、イチジクの樹木 ★★★★
イチジクの果実のというよりは葉っぱ感あり。微かにクリーミーな香りもあり、水水しく表現されていて素晴らしい 。季節を問わず、TPOを問わずに使いやすい。
・オードリエル
ガルバナム、シクラメン、ローズウッド、ピンクペッパー。 ★★★★★
晴れた日の朝露がつたうグリーンなツタの葉の香り。水水しくフレッシュで明るいシクラメンと合い、実物のツタを嗅いでいるかのような香り。 グリーン香調(ツタ、葉っぱ、露草、広葉樹、針葉樹、草原、森林、湿地、深緑、お茶)が特に好きなので資料として保存しておきたい一品。
・フローラベリオ
りんごの花、レモン、マリンアコード、コーヒー ★★★★
トップは塩気があり、はっきりと上品なしょっぱい始まり。ジョーマローンのウッドセージシーソルトとは異なり、こちらの方が変化幅がある。 晴れやかな砂浜からの潮吹雪にかすかに混じり合ったアップルフラワー。コーヒーの香りはほんのかすか。
・オレーヌ ウィステリア、ハニーサックル、ジャスミン、ナルシス ★★★★
ベンジルアセテートの香りが強い。拡散性が高く、すごく水水しいディプティック色強めのウィステリア。水仙や藤よりもジャスミンが目立つ。色とりどりの花々に囲まれたジャスミンといった印象。
・オーラント シナモン、オポポナックス樹脂、シダー、マンダリンルージュ ★★★
これは、ローに似ていてクローブとシナモンが強い。スパイシーな中にまろやかな樹脂感があるから、こちらの方が常用しやすいかな?
・オフレジア ホワイトフリージア、カーネーション、ガイアックウッド、ブラックペッパー ★★★★★
オレーヌのような刺激的な花香ではなく、強く主張しすぎないさわやかなフローラルな香り。 一般的に出回っている柔軟剤系のフローラルが苦手な人でも受け入れやすいナチュラルさがある。
・オーモエリ イランイラン、ピンクペッパー、ジンジャー、ベチバー ★★★
イランイランが主役な香り。スパイシーさもほのかに香る。軽やかな甘めの香り。
・トラントキャトル アンバー、シナモン、カシスの蕾、ローズ、パチョリアコード、ゴジアオイなど。 ★★★
複雑なトップ立ち。スパイシーでやや甘味のあるトップ立ち。アニマリックさもある不思議。パウダリーなアンバー。ウッディー感もあるが、色とりどりで各々がまとまっていて華やかさがある。
・オーキャピタル シプレ系。ベルガモット、ローズ、パチュリ、ピンクペッパー。 ★★★★
トップのピンクペッパーがくっきりとしている。そしてベルガモットがフレッシュに香り立つ。後にローズの甘さが前面に来る。クミンっぽさもちらつかせる。全体的に結構甘い。
・オーデミンテ モダンなフゼア。ミント、ゼラニウム、パチュリ、ローズオキシド。 ★★
ミントが強めに香るがローズやパチュリで丸くまとめられていて付けやすい。あまりフゼアっぽくない。ラストに動物感があるが、いつまでもミントが続く。
・ベチベリオ ジャワ産ベチバー、ハイチ産ベチバー、グレープフルーツ、ローズ ★★★★★
パルファムで購入。ベチバー好きにはこれ一択。ベチバーがガツンと香る。ルラボやニシャネ、あらゆるブランドがベチバーの香水を出しているけれども、個人的にはこれが実物のベチバーに近く感じる。
・フルールドポー ムスク、アイリス、アンバーグリス ★★★★
トップ立ちからパウダリー。繊細で軽やかな甘さが季節も性別もあまり選ばなさそう。アルデヒド感もしっかりとある。柑橘香は極々わずか、アイリスの粉っぽさと人肌を感じさせるムスク特有のやわらかで透明な香り。
・オーデュエル
バニラ、スパイス、乳香、アンバー ★★
バニラのトップ立ちがはっきりしている。徐々にカルダモン、ジュニパーにスパイシー感が出始める。乳香のバルサミックな甘さが香りを支えているように感じる。
・オーローズ
ダマスクローズ、センティフォリアローズ、ライチ ★★
数あるローズ香水のなかでもモダンな香調で、ライチの甘いアクセントが特徴的。サンタマリアノヴェッラのローザが古典的で控えめで可愛らしくも品のあるピンク色のローズ香水であるのに対して、こちらは大胆で革新的な都市部で仕事を楽しむ女性を彷彿させる。
・オイエド
ゆず、グリーンマンダリン、タイム ★★
ゆずとマンダリンのトップ立ちがハッキリと感じさせつつも、ベリー系の甘さが目立つ。
・Kyoto
2021年、夏の新作。京都をイメージした香りです。
ローズの甘さが際立つ。トップはインセンス系でほんのりとダークな寺をも彷彿させる香り立ち。時間が経つと不思議とグリーン味も出てくるが、ベチバーの存在はあくまで保留剤であまり目立たずにグリーンの煙の中に佇む赤紫色のローズという印象。着けると肌質を問わず甘くなりそう。 どうしたんだろう、ディプティック。京都がテーマで日本固有種の薔薇と市内中心部の寺院から漂うお香系とは対照的なローズとインセンスの香りです。 広告にて、香水瓶がディスプレイされている横にこけしが並んでいてすごく違和感を感じました。こけしは今や日本各地で手に入るカジュアルなインテリアですが、もともとの伝統産業としてのこけしは東北が産地です。世界中に売り出すブランドだからこそ、正確な知識は押さえてからこそのファッションだと思います。 ★
・ヴェニス
2021年、夏の新作です。イタリアのヴェネチアをテーマにした香りです。
バジルとトマト、ピーマンの香り。トップから生野菜感がある。グリーンともまた違った暗い野菜感。嗅げるときを選びそうな個性が強い。トマトの不自然な甘さがラストにかけて顔を出してくる。 ★
・ローパピエ
2023年春の新作です。 柔らかいムスクとパウダリー感、そしてゴマのような軽めの香ばしい香りが融合しています。 ミモザのグリーン感はほぼほぼないと思いました。そして紙というよりは米系です。 纏いやすいパウダリームスキーな香調に感じました。 ★★★
・オルフェオン
ウッディでアロマティックというよりは甘いカクテル系に感じました。 なぜかモダンなシプレっぽさもあり、人気なのも頷けます。 ★★
2023年9月1日追加↓
・ヴォリュート
はちみつとタバコの香水。タバコの葉の存在は小さく、甘さのある蜂味とパウダリーな香り。 ★★
・ゼラニウムオドラタ
綺麗なゼラニウムの香り。アロマ系香水にならず、ゼラニウムの綺麗なところを際立たせて上品に香る。 ★★★★
2024年3月23日追記↓
・タムダオ
トップは優しめのスパイシーな香り立ちで少しずつまろやかなサンダルウッドが出てくる。平たくてサンダルウッドの香りそのものを味わえる。例えば、ルラボのサンタルは存在感の強い濃密なサンダルウッドと表すならば、ディプティックのタムダオは周囲に溶け込みやすくて良い意味であっさりしているサンダルウッド。 ★★★
ご覧くださり、ありがとうございました。嗅ぎ次第、随時更新していきます。
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