香水ときどき紅茶ブログ

10年以上の紅茶マニアが香水にもハマりました。マニアックな記事が多いです

フエギア-パンパウメダ-ビンテージ

こんにちは。

香水沼に浸って1年5か月、時が経つのは早いものです。あちこち香りを嗅ぎ続け、嗅覚が敏感になったのか、以前は気づけなかったかおりにも気づけるようになってきた気がします。

嗅覚芸術を創造されるフエギア(Fueguia 1833)のパンパ・ウメダ(Pampa Húmeda)のビンテージについて書きたいと思います。

香料の抽出法は大きく水蒸気蒸留と圧搾、有機溶剤抽出と3つがあります。 フエギアが独自に行う抽出法だけでも70種を超えます。香水に使用されているアルコールにもこだわりがあり、ビーツという植物を発酵蒸留して製造しているとのことです。

天然香料は産地は栽培方法、収穫時期によって、また他の要因により大きく香りが異なります。香水が創られるときの使用される香料が異なるため、エディションが変わると香りも異なるのは納得です。

私はグリーン系の香りが特に好きで、苦手な香りは甘いグルマンやきつい香りです。

フエギアの香りを全種類嗅がせてもらいました。もちろんグルマン系もあればチュベローズが使用されている香水もあります。 ところが何一つ苦手な香りが無かったことに驚きました。

植物本来の香りを知ってしまうと、巷のローズや、ジャスミン金木犀などの香水が特に苦手になってしまうのです。沈香やアンバー、シベット、ムスク、海、雨、木の幹、樹脂、あらゆる実物の匂いをきちんと嗅いでいたほうが、より深く香水を楽しめると日頃から感じています。

さて、前置きが長くなりましたが、パンパウメダのレビューです。

あくまで主観的なので、あらゆる人の感じ方と共通するわけではありませんので、ご理解の上、お読みいただければ嬉しいです。

私の肌はニュートラルスキンで、ややミントっぽい香りらしいです。ムエットの香りと肌に付けたときの香りがほぼ同じです。

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こちらの5年寝かせたビンテージのパンパウメダのノートはプチグレン、ガルバナム、オレガノ。エディションが異なるだけでずいぶんと香りが違うのがまたおもしろいです。

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明記されている香料はプチグレン、ガルバナム、オレガノ。 艶やかな濃い緑色のトップ立ちが印象的。プチグレンの柑橘寄りのグリーンの香りが細やかに香って、ガルバナムの緑緑した深さもあります。トップからドライダウンまで終始、鮮やかな緑色がきれいに香る。時間が経っても肌の上では清々しいほどにグリーンが香る。 好きです、この香り!

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