香水ときどき紅茶ブログ

15年以上の紅茶マニアが香水にもハマりました。ほとんどマニアックな記事が多い香水レビューサイトです。たまに日常も書くかもしれません。

フエギア-Fueguia 1833-の香水81種類を嗅いでみた

フエギアの香水を肌乗せしたもののレビューを書いていきます。 あくまで、主観に基づいてレビューするため、万人には当てはまりません。 そちらをご了承の上、お読みください。

※レビューを編集、追記しました(2023年3月21日現在)

追記しました(2023年11月)

追記(2023年12月)

追記(2024年12月8日)

追記(2025年4月26日)

追記(2025年5月17日)

  • Amalia (アマリア)

実物のジャスミンの香りにとても近い香り。透明感もあるがどこか穏やかな温もりもあり、可愛らしいジャスミンの側面もあれば大胆なジャスミンらしさもあり、相反するジャスミンのいくつかの要素が共存している。

★★★

パリっとした一瞬アルデヒドを思わせるフローラルなトップ。日本に咲くマグノリアとは大きく異なり、ジャスミンのためか 大胆で華やかな側面がある。華やかだけれども四季や時間を問わず付けやすい。透明感がありフレッシュなマグノリア

★★★★

  • Aguila de Ambar (アギラ デ アンバー)

ローズがトップに香るアンバー。ウードの艶っぽさもじわじわ出てくる。ミシオネスに捻りをきかせたような香り。

★★

  • Alba (アルバ)

針葉樹の葉っぱの香り。Asagiriも針葉樹系だが、こっちのほうが針葉樹独特の香りが強い。

★★

  • Alguien Sueña (アルゲン スエニャ)

トップからパチョリがくっきりと香る。グリーン味が強めのカシスの晴れやかな香りへと移るがパチョリの存在感はラストまで続く。 独特なクセがあるので好みは分かれそう。

★★

ほんのりとレッドアップルの気配を感じさせるカモミールとかわいらしいジャスミンとちょうどいい具合のローズマリーの香り。 少しフローラル寄りのアロマティック。

★★★★

  • Amalia Gourmand (アマリアグルマン)

グルマン系香水が苦手だけれども、この甘さなら心地よく感じた。フエギアのグルマンはどれも上品で心地よく嗅げる。甘くておいしいジャスミンバニラ。

★★★

  • Ambar de los Andes (アンバー デ ロスアンデス

ジャスミンがふわりと香り広がる。時間が経つにつれてジャスミンが薄らぎながら、なめらかなサンダルウッドや優しい沈香系の香りへと移る。控えめで品のあるフローラルな香りから穏やかなウッディの香りへと移り、ノスタルジックな微かにミルキーな香りへと落ち着く。

★★★

・Arabica (アラビカ)

トップに香ばしい焙煎された豆の香り。実はコーヒーが大の苦手な私ですが、この香水は大好きです。 カフェの入り口や隣席の熱々のコーヒーから漂う苦くて焦げた匂いではなく、この香水はコーヒー豆の苦味はなく心地よい香ばしさが際立ち、素朴なタバコリーフ、そしてベチバーが融合している。 トップはナッティで香ばしく、ラストにかけて奥行きのあるウッディになる。

★★★★★

  • Asagiri (アサギリ)

トップが針葉樹の葉をちぎったときの香りみたい。晴天の光が差し込む緑が生い茂る爽やかな森を彷彿とさせる。木の幹や樹皮系のウッディと思いきや、一貫してグリーン。

★★★★

細やかに綺麗にサフランが香り立つ。クセになる良い香り。

★★★★★

  • Ballena de la Pampa (バレーナ ドゥラ パンパ)

イエローグリーンの草原の香りがパッと香ってすぐにアンバーグリス様の色っぽさが際立ってくる。はちみつのようなコックリした濃厚さも感じる。フレッシュな始まりから官能的な香りへ移り変わる。

★★★

  • Basilicum (バジリカム)

トップからメンズ香水系のシトラスの香り。バジルが青々しい。時間が経つとほんのり甘味が出てくる。全体的にほろ苦い柑橘。

★★

  • Beagle (ビーグル)

三割グリーン系の香りでウッドと燃えた後の苦い灰のようなドライでクールな香り。ノートに「ガンパウダー」とあるが、モロッコなどの北アフリカで飲まれているミントティーのベースで使われる中国産緑茶(火薬みたいな見た目の苦味の強い緑茶)ではなく、本物の火薬が使われているのか謎。。。 ★★★

  • Cactus Azul (カクタスアズール)

とてもクリアに綺麗に360度ミントとカクタスフラワーが踊り香る。品のある甘さにアクセントのミントがちょうど良い

★★★★★

  • Caoba (カオバ)

アンバーなのかローズなのかトップからしっかりと甘さがある。時間が経つにつれてパチョリを燃やした痕の焦げたような香ばしくて苦い香りに変貌する。

  • Caravana (カラバナ)

トップにシャープなベルガモットが香り、じわじわとスモーキーな香りに移る。市場に多くある紅茶系香水とはかけ離れている。中国のお茶を作っている僻地に漂う煙たい東洋的な香りに感じた。

★★★

  • Ceniza de Coca (セニーサ デ コカ)

ほろ苦くて微かにアニマリックなトップ立ち。じわじわと苦さが増してくる。苦い系香水ならフエギアの中でトップクラス。

★★

  • Chamber (チェンバー)

柔らかいグラス(水分を多く含んだ草)系のトップ立ち。じわじわと濡れた実物の草をちぎったような香り。とてもグリーンでフレッシュ。そしてシャープなグリーンから知性を感じる。 マニアックなグリーン系香水が大好きな私にはささりました。湖のグリーン系とフエギア独特のムスク系が混ざり合った香り。

★★★★

  • Conquista (コンキスタ)

ジュニパーベリーの香り。すごくお酒のジンの香り。ジントニック。ジンが好きな方にすすめるならこれ一択。

★★★

  • Cristal del Ibera (クリスタル デル イベラ)

透明感のあるレモンのトップ立ち。グリーンの要素もあるプチグレンとオレンジフラワー、そしてオリバナムやベンゾインの要素もある。 クエントスドゥラセルバがヨーグレット系香水なら、こちらはハイレモン系香水。あのパキッと取り出して食べるお菓子。レモンラムネの香り。ラストでもレモンがいる。

★★★

  • Cuarzo de los Andes  (クアルソデロスアンデス)

アンバーとローズの香りでアンバーデロスアンデスに通じるものを感じた。ローズとアンバーともに軽やかで細やかなので、アンバー系が苦手な人にもとっつきやすいと思った。 ★★★

  • Cuentos de la Selva (クエントス ドゥラ セルバ)

ベルガモットのフレッシュなトップ立ちがすぐにラムネバニラ菓子系のおいしそうな香りなり、不思議でたまらない。グルマンが苦手なのにこれはやみつきになる。奥を嗅いでみるとレモンバーム系のハーバル感もある。

巷で「○○の香水は○○系」と表現されることがあるが、この香りに関しては私なら迷わず「ラムネ系香水」と答えるでしょう。この稚拙な言葉選びに不快を感じる方がいれば詫びる。しかし、それが最もしっくりくるのです。

★★★★★

グレープフルーツ様のトップ立ちでナチュラルに杉の葉をちぎったときのようなグリーンウッディな香りへと移り、ベチバーがときたま顔を出す。不思議。トップだけかなと思っていたがグレープフルーツの香りが長く香る。エディション23はほんのりメンズ寄りな香りに感じたけど気のせいかな…

★★★★

  • Don Giovanni(ドン ジョバーニ)

シベットのアニマリックさがチュベローズなどのホワイトフローラルと溶け合い、フエギアらしい品のある甘さへ移り、ムスキーにドライダウンする。

★★★

  • Dunas de un Cuerpo (デュナス デウン クエルポ)

ほんのりと微かにスパイシーかつバルサミックなトップ立ち。重ためのウード系。

★★

  • El Dorado (エル ドラード)

明るいマンダリンのトップ立ちで新鮮かつ咲きたてかのようなネロリがとても綺麗に香る。 同じくマンダリンとネロリが使われているフンボルトはもっとクッキリと明るい柑橘という印象だが、こちらは朝方のフレッシュなマンダリンから 始まり、ネロリの花が咲き、夕方を彷彿とさせるコパイバによってまろやかに静かに落ち着いていく。 まるで1日という時間を香りで表現しているかのような香水。 フエギアの隠れた名香だと思う。

★★★★★

  • Elogio de la Sombra (エロヒオ デ ラ ソンブラ)

アイリス、ローズ、レモンが融合した香り。アイリスのパウダリーな香りはしっかりと存在感があるが、瑞々しい空間で神秘的で捉え所がない独自のジャンルのような香りに感じた。 しばらくフエギアは好きだけれども、最近(2024年9月)魅力を発見できた香りがこれ。 ★★★★★

ソフトなピンクペッパーの香りから始まり、若干甘めなウッディへと移り変わる。軽やかなアロマティックの香調が独特。どこかアニマリックさも感じる。

★★★

  • Entre Ríos(エントレ リオス)

とてもシャープな柑橘がシンプルに香る。フエギアの中でのオーデコロン的香水。軽やかなベルガモットとレモンに少し柑橘の雰囲気を持ち合わせたローズウッドが調和して鋭いシトラスの香りが続く。 ★★★

  • Equation (エクエイション)

煙たくないバーチのトップ立ちでそのままバルサミックなオリバナムへと移る。地球の中心部を彷彿とさせる香りで地球が焙煎されているかのような感じ方もできる。 Zoologistの恐竜をすごく綺麗にした感じ。

★★★★★

  • Ett Hem (エットヘム)

寒い環境下の方が良い香り。サンダルウッドのミルキーな甘さとシダーウッドが良い塩梅に溶け合っている。のちにブラックペッパーが顔を出してくる。冬にちょうど良い

★★★

  • Flor de Hueso(フロール デ ウエソ)

チュベローズの茎の綺麗なグリーンな香りから始まり、柔らかくて優しいチュベローズが繊細に香る。ほんの微かなバニラと相まってとてもまろやかでクリーミーなチュベローズが香る。 ここまで優しくて控えめなのにも関わらず存在感があるチュベローズ系香水は珍しい。

★★★★

  • Hornero (オルネーロ)

グレープフルーツに近いシトラス系で樹脂からのほのかなスパイシーな香りもある。

★★★

  • Huemul (ウエムル)

トップはジャスミンの花の香り成分の微弱な香り立ちだが、すぐにクリーミーなMassoiaが顔を出してくる。そして透明感のあるムスクが持続する。

★★★★★

ほろ苦いタンジェリンとベルガモットが爽やかにトップで香る。パッションフルーツの気配というよりは柑橘のほろ苦さが目立つ。しっかりシトラス香水だが、後でほんのり軽やかなパッションフルーツが出てくる。Darwinより強め。

★★★

  • Humo de Rubi(ウモ デ ルビー)

トップはアニマル。すぐにチャンパカの香りが出てくる。ジャスミンやイランイラン系のエキゾチックな香りと重めのウードの香りが混ざっている。チャンパカはチャンパカで唯一無二の香りで、ジャスミンより明るめで開放感がある香り。時間が経つとともにウードの良さが際立ってくる。ルナロハやそのあたりのフエギアの香りが好きな方は好みだと思う。

★★★

  • Iguazu (イグアス)

きゅうりの生々しさとバイオレトリーフの甘味がかったグリーンな香り。リアルなきゅうり。

★★

  • Indigo (インディゴ)

ミントが駆け抜ける涼やかな芝生のような香り。ノートにあるインディゴフェラは豆科でほっこりした香りも特徴的。時間とともに深みのあるパチョリの香りもほんのりと顔を出してくる。 香りで例えるなら濃い緑色と藍色。

★★★

  • Komorebi(コモレビ)

繊細な桜の花のようなフローラルなトップ立ち。丸みのあるさりげない甘さがある。静かにムスクの香りへと落ち着く。色に例えるとパウダリーな淡いピンク色。 春先に嗅ぐと重く感じる。

★★★

水分をたくさん含んだカリンの花が中心の香り。ガーデニアのノートがあるのでクリーミーな甘さを期待していると良い意味で裏切られるかもしれない。瑞々しいフローラルな香り。 ★★★

カシス系の甘さがあるグルマン。王道のグルマン系。クセがないので汎用性が高い。 ★★★

  • Lago del Desierto(ラゴデルデシエルト)

甘さのあるトップ立ち。ウッディノートがふんだんに使われているけれども、ときたま、フローラルな印象も受ける。ムスキーにドライダウン。個性のあるムスクといった印象。サノマの1-24に似ている独特のクセがある。

  • Land of Champions (ランドオブチャンピオンズ)

数量限定品です。肌乗せしても終始グリーンな香りが鮮やかです。こちらのブランドのパンパウメダとほんのりアサギリの間くらいのグリーンな香りです。 シンプルにグリーンというわけではなく、ラストにかけて軽めのウード系に若干変わります。

★★★

ウッディな香りの底にマスキュリンな香りが潜む。どこか男性的な色っぽさがある香り。そしてほんのりグリーンがかった杉の香りもあり、マスキュリンな側面は時間とともに穏やかになっていく。 ★★★

  • La Tierra del Rayo(ラ ティエラ デル ラージョ)

カリン酒のような酒系の香り。カリンとオークウッドの酒樽感が溶け合い独特。お酒好きには良いと思う。 ★★★

  • Linnaeus(リンナエウス)

アロマティックなトップ立ち。イエローやライトグリーンを感じる柑橘の香りに感じるのが不思議でたまらない。シトラスアロマティック。

★★★

  • Luna Roja (ルナロハ)

トップからラストまでしっかりと中重口系の赤ワインの香り。冬に活躍しそう。コルクやローズ、干し草が絶妙なバランスで融合し、香り立ちは強め。

★★★

  • Luz sin Freno (ルースシンフレーノ)

ジャスミンとレモンがシャープに繊細に香る。ラストにかけて品のある甘さのオリバナムがほんのりと顔をだす。

★★★

カシスの葉のようなグリーンなトップ立ち。ソフトスパイシーさもあり、かすかにピリッとくる。以前にジョーマローンのブラックベリー&ベイになんとなく似ていると書いたが、改めて嗅ぐとこちらのほうが甘さはほんのり。カシスのフルーティさがアロマティックに表現されているように感じた。

★★★

トップからわかりやすくベチバーが香り立つ。スモーキーではないクリアなベチバー。アンバーの雰囲気もある。トップからドライダウンまでしっかりベチバーの軸がある。途中、ムスクの存在感が全面に出るが、全体的に重たくないウッディ

★★★

  • Manuela (マヌエラ)

水仙は癖のある香りの花だがこちらの香水は柔らかい香調で綺麗な水仙の香りが楽しめる。ノートにあるCardillaはアザミのような植物で水仙と相まって心地よく演出してくれている。 冬の晴れた昼間に水辺で咲く水仙のようなフレッシュさもある。

★★★

  • Mbucuruya (ンブクルジャー)

ユルーぺに似ているが、こちらの方がミルクラムネ感がある。全体的に軽やかなミルキー感がありつつ明るいパッションフルーツも香る。

★★★

  • Metáfora (メタッフォラ)

初めて嗅いだときに何の香りか一つもわからなかった。まさしく謎の香り。たまに見かけるいくつかの要素が相殺しあったかのような香水。 ザラのニルヴァーナがその系統でニルヴァーナもジンジャーが入っている。 こちらはジンジャーとピンクペッパーとジャスミン。嗅げば嗅ぐほど謎が深まる奥深い香り。 少しナーゾマットのファントマスの雰囲気にも似ているように感じる。

★★★

  • Milonga Verde (ミロンガベルデ)

グリーンスモーキーウッディな香り。人よって香りだちが大きく変わりそうな印象。 パンパウメダやチェンバー的なグリーンではなく、グリーンとスモーキーと豆が混ざった香り。 私の肌では時間が経つにつれて甘めの豆が出てきました。

★★★

  • Misiones (ミシオネス)

みずみずしい系のアンバーがじわじわ香って、やや厳かな香り(メンデットローザのオサングをかなり薄めたような香り)。スパイシーさもある。

★★★

  • Muskara Boswellia (ムスカラ ボスウェリア)

酸味のあるややスパイシーなトップ立ち。バルサミック、柑橘に近い酸味で他ブランドのオリバナムとは全然違う。こういうところも面白い。

★★★

  • Muskara Bulnesia (ムスカラ ブルネシア)

材木を伐採したての酸っぱさもあるトップ立ち。時間が経つと酸味が滑らかになっていく。やや酸っぱいガイアックウッド系のウッディ

★★★

  • Muskara Cedrus (ムスカラ ケドルス)

シダーウッドの葉っぱをちぎったときのようなトップ立ち。木芯のような香りも漂う。とても穏やかで繊細なシダーウッドの香り

★★★

レザーのシングルノート。エクエイションも燃えている系香水だけれども、これも燃えている系の香り。他ブランドのレザーの香りとは異なる。 エクエイションは地球の中心部のような燃えている香りで、こちらは何かが燃えている芯部の香り。

★★★★

  • Muskara Phero J (ムスカラフェロジェイ)

人によって異なった香りになる香水です。着けたてはフエギア独特のムスクの香り。自分の肌だと甘くならずにクリアなミント系の香りになりました。 季節や環境を変えてもミント系でした。

★★★

  • Muskara Pelargonium (ムスカラペラルゴニウム)

グリーンな目を惹く色の香水。綺麗なゼラニウムの香り。

★★★

  • Muskara Pogostemon (ムスカラポゴステモン)

きれいなパチョリの香り。ムスカラシリーズは本当にすごく綺麗。

★★★

  • Muskara Santalum (ムスカラサンタルム)

香り自体が弱め。サンダルウッドシングルの香り。なだらかでほんのりミルキーなウッドの香り。 サンダルウッドを寺とか中東系の匂いと思っている方にぜひ嗅いでもらいたい香水。 サンダルウッド自体は、全く寺とか妖艶な香りではく、このような平たい香り。

★★★

咲いているバラの花の奥の蜜をも含んだ生々しい香り。

★★★★★

  • Muskara Vetiveria(ムスカラベチベリア)

ベチバーメインの香り。みずみずしいアロマティックなベチバー。土から掘り出して冷やして 切り刻みたてのベチバーの水気を含んだ香り。みずみずしさ、大地感、ウッディ感が集結した素晴らしいベチバー香水。 ごぼうをささがきにしているときの匂い。

★★★★

香りの雰囲気がラゴデルデシエルトに似てる。水々しい蜜系の香り。エルダーフラワーは癖があるので、ラゴデルデシエルトに近いように感じた。

★★

  • New York

メイプルとアップルみたいな香りの奥にミントにも似た針葉樹がちらつく香り。 これはアップルとも違うフルーティフローラルな甘い香りが軸でスースーする針葉樹の香りが縁にあり、前面にスモーキーウッディな香りがある。

★★★

  • Nocturna (ノクトゥルナ)

バニラ、パチョリ、アンバーグリス, (メロディア:カカオ)によって構成される香り。アンバー/グルマン系の分類されているけれども、個人的にはウッディにも感じた。一般的な香水のウッディ系(サンダルウッド系が多い)とは対極的な厚みがあり暖かいウッディ系。あくまで雰囲気がズーロジストのシマリスにもほんのりと通じるような"暖炉を前に葉巻を手に取る紳士"を彷彿とさせる香りに感じた。 バニラの甘さが気にならない人もいると思うが、どうしても甘い香りがすみっこにはある。少し焦げた感じのパチョリが良い味を出している。 ★★★

アニマリックなウードの香りは他のウードシリーズほど強くはなく、草原を感じさせる乾いた香りが大部分を占めているように感じる。

★★★★

  • Oud Assam (ウードアッサム)

ヤギ系香水。チーズっぽさもあるアニマリックな香りでヤギを彷彿とさせる。

  • Pampa Humeda (パンパウメダ) vintage

艶やかな濃い緑色のトップ立ち。抽象的なグリーンとは異なり、プチグレン、ガルバナム、オレガノがクリアに溶け合いながら香る。エディションによる香りの違いがわかりやすくもある。

素材それぞれの抽出が綺麗で、市場に出回っている多くのプチグレンやガルバナム香料よりずっと細やかな香り。立体的でおもしろいグリーン。

★★★★★

  • Pampa Seca (パンパセカ)

アロマティックで独特なグリーンのトップ立ち。草原の草を感じる。ほんのかすかに甘めの草のグリーン味がある。後にボトル買いしたChamberよりは柔らかい色彩。

★★★★★

キク科の植物と南米おそらくウルグアイの固有種のジャスミン、カルケージャの構成の香り。メロディアはレモン、アカシア、ダマデノーチェ、セドロン、カブリューバ、コパイバ、パロサントなど。 キク科特有の酸味から苦味のあるスモーキーな香りへととても幅がある香り。アニマリックな香りとナルコティックなフローラルの香りが複雑にバランスを取っており、嗅げば嗅ぐほどクセになる不思議な香り。 ★★★

  • Quilombo (キロンボ)

綺麗で上品なミルクの香り。心地よい甘さもある。他ブランドの甘々ミルクグルマン香水と異なり、具合が悪いときでも受け入れられる。 エディションによって、フルーツの側面があるミルクもときもあったり、甘くておいしいそうなミルクのときもあり、結構ばらつきがある。

★★★★

  • Rin (リン)

ピンクペッパーの穏やかでスパイシーなトップ立ち。すぐさま爽快感のあるレモングラスと綺麗な檜が出てくる。ラストになるにつれて檜の香りがログハウス的な太い香りになる。

★★★★★

  • Seda (セダ)

アンバー味のあるジャスミンの香り。透明感のあるアンバーの縁にスパイシーさを散りばめたように感じた。 ジャスミンはトップに香ってラストになるにつれて弱まり、アンバーが強くなっていく。

★★★

  • Thays (タイス)

レモンやグレープフルーツのシトラスの香りとグリーン系の要素があるマテの香り、ベンゾインとスパイスなどが混ざり合った独特な香り。 個人的にはお茶系香水とは感じていなく、バルサミックシトラス系に感じた。繊細にじわじわ香るタイプではなく、ハッキリと強めの芳香。

★★★

  • Tinta Roja (ティンタロハ)

チュベローズ、ジャスミン、ガーデニアのフローラルアコードの香り。フエギアの中で最もクラシカルで懐かしく感じる香り。優雅で耽美的なチュベローズがメインで逞しくて美しいフローラル。 今は廃盤となってしまったシャネルのガーデニアにポジティブな意味で似ていて印象的。

★★★★

パンパセカにも通ずる乾いたグリーンの芝生系の香りと儚いアンバーグリスの香り。こちらの方がもっと乾燥していて秋が終わる頃の乾き切って、抜けてどこかに飛んでいきそうな芝生系の香り。

★★★★

  • Yrupe (ユルーペ)

グアヴァとパパイヤのとてもトロピカルなトップ立ち。南国を彷彿させる。トロピカルジュースを飲んでいるかのような香り。多くの他ブランドによくある人工感満載のフルーツ系香水を嗅ぐと具合が悪くなるが、これはならない!というよりとても快適な香り。

★★★★★

随時レビューは更新していきます。

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