こんにちは!紅茶愛好家で香水マニアのみみはなです。
香水にハマって一年三ヶ月、ルラボさんへ三度目に来店です。
毎年9月に、期間・数量限定で世界の都市をモチーフに創られた香水が日本でも販売されます。
さぁ、その都市祭りに参りました。
成果は如何に⁈
15種のラインナップ中、去年購入済みの「ガイアック10」以外で厳選しました。
購入したのは6種
- Benjoin 19
切ないアンバーが重厚感のあるバルサミックな香りに包まれて雄大に広がる。広がっていく。行き渡ると速やかに終息していく。モスクワの曇り空にぴったりの香り。
- Poivre 23
ペッパーがガツンと来てインセンス系へ移り変わったかと思うとバニラの甘さが出てきたり、パチュリが顔を出したりウッディになったりと忙しいリズミカルな香り。ムエットの試香で購入をキャンセルしたところ、店員さんがドアを開けて「外の空気と一緒に香ってみてください」とチャンスをもらえた。嗅ぐ環境によってこんなにも香り幅が広がるのかぁとルラボさんの巧みなセンスに一本取られました。購入。
- Citron 28
シャープなレモンジャスミンのトップ立ち。爽やかなジャスミンの香りが続き、リアルなジャスミンティーの香りに落ち着く。 ジャスミンの花を広げて緑茶葉を重ねて作るジャスミン茶の製茶行程。7,8回、重ね着けしたかのようなジャスミン茶の茶葉の香りが優しく続く。
- Mousse de Chene 30
ペッパーとともにオークモスの独特のトップ立ち。karanalのような香料も入ってるかな?オークモスの湿った仄暗い森の奥地にクセを加えた香りがなんだかクセになる。閲覧注意の写真をあえてみたくなるようなそんな香り。
- Cedrat 37
レモンジンジャーキャンディの香り。アンバーグリスが甘さを補強しているのか。レモンに次ぐ程酸味が強い柑橘のセドラだけども、この香水は砂糖系の甘さがしっかりある。かなり時間が経つと紅茶葉の香りもそこはかとなく。
- Aldehyde 44
ジャスミン、水仙、チュベローズがまとめられて、ドーン!と終始押し出されるような香り。さすがアルデヒド、ずっと強く香り立って、人工感満載でこれ独特の面白さがある。花がくっきりあるのにすごく透明な香り。
追記:9/17
嗅ぐ環境や天候、体調などの異なった条件下では、どう感じ取れるか気になり、ふたたび来店。
以下の二つを購入しました。
- Tubereuse 40
プチグレンとベルガモットでとてもシャープなシトラス様のトップ立ち。そそくさと、オレンジ好きにはたまらないオレンジフラワーとタンジェリンが鮮やかに香る。「チュベローズ」と名付けられているが、ジャスミンやローズたちと調和が取れて、洗練されたフローラル。こういうさりげないシプレ香水って良いですね。最後に落ち着くのは肉厚のチュベローズ、花そのものの香りに近い。
- Cuir 28
トップからベチバーが来るって凄いと思う。そしてウッディ調が重くなるにつれてレザーの厚みが増していく。新調したばかりのタイヤみたいな香り、一瞬シェルのハイオクみたいな匂い、Dimethyl Benzyl Carbinolは入っていそう。グッと重くなって、スムースに透き通っていく香りで、決して甘くならない。
2023年8/13追記
- Musk 25
すごくアニマリックなムスク。トップは石鹸系のパリッとした白っぽい香り。動物感がはっきりとわかる香りなので好き嫌いは分かれそう。ルラボの中ではバニーユと共にトップクラスの人気のようです。
- Bigarade 18
プチグレンやビガラードオレンジ、ベルガットなどがまとまった鮮やかななシトラシーなトップ立ち。徐々にネロリにも似たまったりとしたホワイトフローラル系になり、ラストにはムスクと嫌味のない甘さも感じ取れる。
- Limette 37
トップから昔の石鹸、古典的な石鹸とライムがメインなシトラスの香り。清潔感があるメンズのスタイリング剤が思い浮かんだ。ルラボの中では比較的香りが飛ぶのが早め
- Baie Rose 26
こちらもパリっとアルデヒドが効いている。アルデヒドとは例えば、昔の匂いがきつめの石鹸やシャネルの5番の特徴のようなハッキリとくっきりとかた香りと言えばいいのか…。 こちらはそのアルデヒドが効いたローズ。ローズオキシドという香料が目立っているようにも感じる。これはシャープな印象がある。
- Vanille 44
こちらもパキッとしたアルデヒドが強いバニラ。悪く言えば人工的なバニラ。バニラビーンズの香りを嗅いだことがあるかい?バニラエッセンスの香りを嗅いだことがあるかい? それを踏まえてこちらを嗅ぐと人工的と感じると思う。けれどシティでこれが人気。
- Tabac 28
昨年、雨天に嗅いだときは煙たさだけが目立って購入には至らずだったけれど今年はこれが1番お気に入り。 ラム酒と樽とタバコの葉が融合して唯一無二の香り。ウッディで芝生が発酵したような酒タバコが混ざりあって秋の夜を彷彿とさせる。
- Myrrhe 55
トップから甘い。すごく甘い。他の方々のレビューだとジャスミンやミルラなどのバルサミックとあるが、他の要素がわからなくなるほどしっかりと砂糖みたいな甘さがトップからラストまでクッキリとある。時間が経つと曇ったジャスミンが流れるように顔って灰色のムスク系へと落ち着く。天然香料のミルラはやや酸味があるバルサム系なので、それとは全くの別物。 プラダのキャンディや甘甘、グルマン系が好きな人におすすめ。