香水ときどき紅茶ブログ

10年以上の紅茶マニアが香水にもハマりました。マニアックな記事が多いです

武蔵野ワークスの香り20種類を嗅いでみた【香水レビュー】

こんにちは、みみはなです。

香水が好きで作る側になってからしばらくが経ちます。

あちこちいろんな香りをたくさん嗅ぎました。

古典的なものから最近のトレンドものまで、嗅ぎ漁り日々ボトルを生やしています。

 

香水が好きで特に「リアルな植物を再現した香り」が好きなんだと自覚しました。

そこで行き着いたのが「武蔵野ワークス」さん。

どの香りも実物に近くて感動しながらレビューを書きました。

 

※2023年12月9日追記

 

武蔵野ワークスさんの香水たち

ロウバイ

 2月に実物のロウバイと嗅ぎ比べに行ったら極めて近い香りで驚いた。フルーツノートとベンジルアセテートがくっきりとトップに立つ。ロウバイの香りが好きな良い意味での偏見はあるが、この香りは逸品だと思う。フルボトルで購入しました。

 

・白梅

 梅の花様のトップ立ち。オイゲノール的なスパイシーな側面もありつつローズ系の香りともよく調和が取れていてこちらも実物の花にとても近い。

 

ハニーサックル

 あの甘い生花を期待して嗅いでみた。トップはジャスミンに多く含まれるベンジルアセテート(ベンアセ)系ですぐにスイカヅラの可愛らしい甘味のある花びら感が出てくる。もっと甘くても良いかもしれない。

 

沈丁花

 実物の花の香りにとても近い。レモンっぽいフローラルでこじんまりとした香り。時間が経つとややクセが出てしまう。こればかりはDemeterなどの他ブランドの沈丁花にも共通しているので仕方ないのかもしれない。

 

・桜

 ふんわりした桜のフローラルで心地良い。ほのかな甘さとベースのクマリンがそこそこ実物に近くは感じる。武蔵野ワークスさんの香りの中では強めに感じた。桜の創作って難しいですよね…

 

・ピーチ

 白桃を剥いたときの香りにとても近い。けどもジェイセントさんのアオイモモの方が近く感じた。こちらのピーチは桃独特のクリーミーさも表現されている。

 

クチナシ

 クリーミーな甘さのあるトップ立ち。実物より甘さが控えめに感じた。白くて厚みのあるくちなしの花びらが描写されている。

 

・葛の花

 フレッシュだけど主張しすぎないグレープの香りがじわじわ馴染んでいき控えめなフローラル系へと移る。夏に嗅ぐ葛の花のリアリティさを感じさせる繊細で花そのものに極めて近い香り。フルボトル購入しました。

 

・ホワイトフリージア

 グレープフルーツを中心とした柑橘系のトップ立ち。徐々に生花のホワイトフリージアに近づく。体感7割くらいは柑橘系の香り。こちらも実物にとても近い。

 

・サンダルウッド

 トップはやんわりとレモン系。穏やかなサンダルウッドのシングルトーン。微かに墨の気配もあり和風なサンダルウッド。巷では厚みがあってお寺のような香りをサンダルウッドと誤って認識しているケースが多々あるけれども、サンダルウッド本来の香りはこちらの作品のように単品では重厚感はなく、均整の取れた香り。

 

沈香

 しっかりと沈香を再現している香り。薄らとした伽羅系ではなくどっしりとした重たいウード系。妖艶な雰囲気もあるといえばある。

 

・サイレンス

 うっすら針葉樹とトップですぐにウッディ系の香りになる。檜やサンダルウッド系の静かな森林の香り。グリーン系からウッディに変化する。

 

・椿

 トップのヒヤシンスとハニーが混ざり合った香りがとても心地よい。そこからややベンアセ系が広がる。ドライダウンにかけて柔らかい沈丁花的な甘さが広がる。トップの香りが特に素晴らしい。

 

・蓮花

 トップからレモン、ユーカリ、サンダルウッドが融合した幻想的な香り。蓮の花が水面に浮いているのを彷彿とさせる幽玄さもある。フローラル色よりは柑橘とサンダルウッドが溶け合った香り。

 

・みかんの花

 近所のみかんの花が香っていたので比較できた。シトラスフローラルなトップ立ちで、オレンジブロッサムを生々しく再現した香り。世に出回っているオレンジブロッサム系香水の中でもトップクラスに再現度が高くて素晴らしい。ラストではインドール系の生っぽさが強めに出る。

 

・黒文字の花

 こちらは2023年5月限定の香り。黒文字精油のフレッシュでウッディな香り。ほんのりユーカリっぽさも見え隠れしてハーバルな印象。檜より太めのウッディな香り。

 

ミモザ

 しっかりと黄色いトップ立ちだが他ブランドのミモザ香水によくあるヘキサン系のクセがない。生の花に近いパウダリーな香りがミドル以降で広がる。

 

水仙

 柔らかいトップ立ちでミドルにかけてリアルな水仙の香りに近づく。ハニーサックルをも彷彿させる。実物に近いがディプティックのオレーヌの方が水仙色を強く感じる。

 

※追記

キンモクセイ2015

舞妓夢コロンの次に実物のキンモクセイの近い香り。キンモクセイ香水は多いので、より実物に近づけるなら、パリッとしたフルーティな甘さがもっとあっても良いかもしれない。

 

・クリスマスツリー

トップに針葉樹とヒバとフローラルが香る。ミドル以降はヒバとフローラルが消えていきラストにかけて針葉樹がずっと香る。脂っぽくて好き嫌いが分かれる針葉樹が嗅ぎやすく調香されている。

 

 

以上、武蔵野ワークスさんの20種類の香りのレビューです。

あくまで個人的な感想なので全ての方の感覚に当てはまるわけではありません。

こんな感じ方もあるんだ〜と見ていただければ幸いです。

 

引き続き良い香りを作りつつ、武蔵野ワークスさんを応援します\(^o^)/

 

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