フランスのダマンフレールから個人輸入して飲んだ紅茶やお茶が40種類に到達したので、今までまとめた個人的レビューをブログにアップしようと思います。
※「é 」などのアクサンテギュなどは無視して記載しているのでご了承ください。
フランス語では紅茶は「The 」ではなく、「le Thé」となります。
・Quatre Saison 四季
バナナ、ラズベリー、ブルーベリー、バニラ着香の紅茶(ここのフレーバーティーのベースはキーマンとセイロンが多い)
順番にバナナ⇨ラズベリー⇨ブルーベリー⇨バニラと香味が移り変わる不思議さがある。おいしい。初めてダマンフレールから個人輸入して飲んだ着香茶はこれ、良質に感じた。
・Rose
ローズ着香の紅茶
ほのかなローズの香りがわざとらしくなくて良い。基本的にここの着香茶は苦渋みがない。
・Fraise Gariguette
ストロベリーティー
ドライストロベリーがブレンドされていて可愛らしい。フォートナム&メイソンのストロベリーティーよりも華やかな感じ。甘さは控えめで爽やか
・Violette
スミレの香りの紅茶
かすかなすみれ独特の渋みがあるお婆ちゃんの香水のような香り。癖があるので、好みは分かれそう。個人的には好き。他、フランスのスミレを使ったスイーツも好きだからかな。
・Noel a la Provence プロヴァンスのクリスマス
イチジクとイチゴ、ハニーの着香紅茶
香りは蜂蜜が一番強い。イチゴなども感じ取れるが香りが強めのハニーティーみたい。
・Cerecier de Chine
ローズの花びら入りの桜の香りの緑茶
繊細な桜の香り。さくらもち系。きつすぎず上品。
・Nuit a Versailles ヴェルサイユの夜
ネロリはオレンジの花で単体でどんな香りか気になる方はフォートナム&メイソンのフォートメイソンをお試しください。
着香は強め。フレーバーのベースの緑茶もここのは苦渋みがなくて飲みやすいものが多い。この中ならスミレの香りが一番強い。ネロリとベルガモットも感じるがすごく弱い。
・Jardin Vert 緑の庭
マリアージュフレールMFのマルコポーロの緑茶バージョンの着香をナチュラルにきつさをとった感じ。甘酸っぱくてクリーミーなルバーブとイチゴの着香緑茶。
・Christmas Tea Vert
りんご、バニラ、スパイスの着香にオレンジピールがブレンドされた緑茶
様々なメーカーがクリスマスティーを出している中で、個人的にはこれが一番好き。オレンジとスパイスと緑茶ってとても合う組み合わせで、ここにりんごとバニラを加えるというセンスが好きなのかもしれない。
絶妙で繊細で華やかなバランスのとれた着香。けれども緑茶の味もする。スパイスの嫌味もなく、酸味の下品さも感じさせない、これは毎年買っています。
・Chirstmas Tea Black
オレンジ、キャラメル、パイナップル、マラスキーノ、チェリーの着香紅茶
着香自体弱め。キャラメルとマラスキーノが目立つ。酸味はほぼ無し。甘めのキャラメルチェリー系で繊細な着香だけれども、やや梅干し感が否めない。
・Earl Grey Yin Zen
シルバーチップ入り、カラブリア産ベルガモットのアールグレイ。ベースはキーマンとセイロン。
着香自体がきつくない。キーマンの煙たさがやや目立ってしまう。苦渋みはなく、かすかなベルガモット。キーマンもしくは中国紅茶好きなら良いと思う。
・Rooibos Vanille
難しいルイボスにバニラの着香だが香りも味もきちんとバニラが豊か。だがどうしてもルイボスが強く主張する。バニラルイボスなら、今のところA.C.パークスの着香が好み。
・Coquelicot Gourmand
ポピー、ビスケット、マジパンの着香紅茶
ポピーってけしだから輸入できないのに、香料ならいいのかな?花は味がしない。ビスケットとマジパンの香りはあり。ほんのり香ばしい程度なので、ノンフレーバーの紅茶を飲んでいるみたい。
・The Vert a la Menthe ミント緑茶
スペアミント。ペパーミントよりは全然弱い。歯磨き粉ティー。やはりミント系のお茶はアイスにしても苦手だ。ミント好きな方ごめんなさい…
・Christmas Tea White
アーモンド、チェリー、シナモン、ジンジャーの着香白茶
苦渋みなし。杏仁とチェリーの甘さあり。しかしジンジャーとシナモンのスパイスが強い。あえて表現するならば梅干しっぽいアーモンドが目立つ。やはりクリスマスティーは緑茶ベースが一番好み。
・Darjeeling Steinthal BIO GFOP スタインタール茶園
こちら非着香。色はセカンドの橙色。苦渋みほぼなし。マスカテルも然程なければ特徴がこれっといってなく、あっさり。アイスだと繊細な味わいになって好みになった。
・Rooibos Oriental
パッションフルーツ、ピーチ、イチゴ着香のルイボスティー。矢車菊やバラの花びらやドライベルガモットもブレンドされていて目でも楽しめる。パッションフルーツの甘酸っぱさがあり、TWG Tea のエターナルサマーティーとジェイドオブアフリカの中間。
・Rooibos Citrus
レモン、クレメンタイン、ブラッドオレンジの着香ルイボス
ここの着香茶、花やドライピールが散りばめられていて良い。香りはシトラス系が上手にまとめられていて強すぎなくて心地よい。オレンジが一番強めだけれども、ルイボスの味もきちんとする。
・Tisane de la Maison Blancheハーブティー
オレンジピール、ローズピータル、レモングラス、ブラックベリーリーフ、香料はベルガモットとローズ
ほのかに柑橘系が香るがレモングラスや他のハーブの味が主。着香自体が弱い。
・Samba
ハーブティー。ハイビスカス、ドライアップル、ローズヒップ、オレンジピール、コーンフラワーと紅花、オレンジとマンゴーの着香。
ハイビスカスの酸味が強いが、砂糖を入れるとマンゴーの甘さが際立つ。
・Fruits des Iles
こちらのベースの茶葉はインドとキーマン。パイナッップル、バナナ、バニラの着香。
苦渋みなし。パイナップルが一番強く、次にバナナ。バニラはあまり感じられない。ダマンフレールの中では着香が強めでトロピカルなのでアイスティー向き。
・Nuits D'Ete 夏の夜
ハーブティー。ハイビスカス。ドライアップル、ローズヒップ、りんご、ベリー、クリームの着香。
淹れる前の茶葉の状態ではクリームの香りがあったが、感じ取れたのはアップルとベリーのみのフルーツティー砂糖入りの方が良い。
・Jardin du Luxembourg リュクサンブール公園(パリ6区にある公園)
ジャスミンやローズの着香をされた緑色の烏龍茶(大陸)。
焙煎が弱めの緑色の球状茶。ジャスミンとバラの組み合わせなのか甘くて魅惑的な香りが印象的。ミステリアスなフラワリー系の香りが個人的にはまってリピートしている。
・Bali
ライチとグレープフルーツ、ローズの着香緑茶。ジャスミンとバラの花びらが散りばめられているのも美しい。ジャスミン以外にもバラやグレープフルーツの香りもきちんと香る。圧倒的に甘くて元気な香りがする。
・Paul & Virginie Vert ジャック=アンリ・ベルナルダン・ド・サン=ピエールの小説
イチゴ、レッドカラント、バニラ、キャラメルの着香緑茶。これは紅茶バージョンもあり。イチゴバニラの優しい香り。マリアージュフレールのパリ=ギンザと異なってどぎつくない。
・The de l'Abbaye この名前はサン=ジェルマンにあるHotel de l'Abbayeは関係あるのかな?
ミラベルとキャラメルなどの着香緑茶(ユンナン)。ミラベルの香りが強くて好み。キャラメルが違和感なく溶け込んでいる。ベースのユンナン緑茶が苦くて低温で淹れても違和感が残った…
・Bali Blanc バリの白茶バージョン
ジャスミン、ライチ、グレープフルーツ、ピーチ、ローズの着香された白牡丹(白茶)
香りがきつくなく上品。こんなにあらゆる香料をよくバランスよくまとめられるなぁと感嘆の声が出る。白牡丹の茶葉が大きい。あえて言えば、ライチとローズの香りがメイン。
・Soleil Vert
ブラッドオレンジの着香緑茶。柑橘と緑茶ってなんでこんなに合うんだろう。甘めが強めのオレンジの着香。ホットでもアイスでもおいしい。これも毎年常備しておきたい。
・Clair de Fruits
チェリー、イチゴ、マンゴスチンの着香緑茶。きつくない着香。マンゴスチンの香りが良い。マンゴスチン自体珍しい。このトライアンドエラーの結果行き着きましたという調香の挑戦をし続けているメーカーの姿勢が好き。日本の紅茶メーカーは無難な着香 ばかりだから。そっと書いてみたけれども、この記事で実はここが一番大事なところ。「マンゴスチン、メロン、マジパン、ミラベル、マラスキーノ」など珍しい良い香りの香料とのレシピも開発する開拓心が魅力的。前述のものはフランスに馴染みがあるものが多いから使いやすいのもあるが。保守に走る気持ちもわかるけれども、日本の紅茶メーカーももっと冒険したり、マーケしたり、時代が新しくなるにつれてある程度合わせていかないととは感じる。
・Macaron Cassis Violette
マカロン(アーモンド)、ブラックカラント、スミレの着香緑茶。
マカロンの甘さも感じさせつつ、グレープ系のブラックカラントの香りが一番強く、スミレと合っている。
・Satsuma Yuzu
タンジェリンと柚子の着香白茶
水色は橙色。着香自体は弱く、ほんのり白茶の味と柑橘の香り。ここの中でも着香は弱めの方に入る。
・Rooibos Pecan Pie
ピーカンナッツ、ヘーゼルナッツ、アーモンド、ピスタチオ、ハニーの着香ルイボス
ピーカンナッツパイが好きなので買ってみた。香ばしさと甘さがルイボスと合っている。ナッツ類だけではルイボスと調和しづらいので、ここにハニーも加えるというバランスの良さ。スイーツを飲んでいるみたい。刺激がほしいときに良い。ノンカフェインだし、間食がわりにこれを飲めば良い。
・Guranse Handrolled 1st Flush ネパール シャングリラ、グランセ茶園
ミストバレーに似ている。手揉みということでジュンチャバリ系を想像していたが、香味が薄くてあっさり。
・The Noir Noel a Vienne
チョコレート、アプリコット、バニラの着香紅茶、オレンジピールも入っている。
ほぼチョコレートティー。きっとベースはキーマン。煙たさやえぐみがなく、チョコを味わえる。けど、チョコレートティーなら、チョコを直接食べた方が良い気もしてきた。
・Pomme D'Amourりんご飴
キャラメリゼされたりんごとマラスキーノの着香紅茶。紅花がまた美しい。ほのかにチェリー系のリキュールであるマラスキーノの香りもあり。ベースはキーマンっぽい。好きな人はすごく好きだと思う。
紅茶のレビューからは逸れますが、この名称とレシピを若干変えてジャンナッツが後発的にパクってたやつだ。問い合わせたら、レシピが違うからパクってないと言い張っていたけれども、私はダマンフレールを応援します。だって、日本でブランディングし始めてから、パリの住宅街に店舗を建設し始めて、日本語のサイトを元に英語でサイト構築して、大田区のアパートの一室ジャンナッツジャパンの住所を伏せて、架空ブランドを買い取っただけのセイロンティーですからね、ジャンナッツって。紅茶ってブランドやパッケージがなんぼの世界なところがありますからね。
・Noel a Venise
バニラ、キャラメル、レモンメレンゲの着香紅茶。おいしい!!!これ、一口で星5をつけた。バニラとレモンの組み合わせが個人的にどハマりした。難しいのにバランスといい強弱といい、ダマンフレールのセンスがやはり好きなんだと思う。バニラとレモンメレンゲの香りがとても合っていて上品。レモンじゃないんだ、レモンメレンゲなんだ。この繊細さ、すごい。星5は他にもあるけれども、これは、よほど紅茶熱が冷めない限り常備決定。50gがあっという間になくなった。あ、パリの本店では50g単位で購入できます。
・Earl Grey Kerala
ベルガモットとネロリのアールグレイ。アールグレイ自体は”ベルガモットの香り着けされた紅茶”ですが、そこにネロリの香りも着けられています。
ベースの紅茶はキーマンが強く、ネロリの香りが飛びやすい。すっきりとした軽いアールグレイが好みだから、ニルギリベースかキャンディベースのを飲めば良いのか…
・Tisane des Merveilles
ハーブティー。バーベナ、リンデン、ここにルバーブ、ラズベリー、イチゴ、ナツメヤシ、ネロリの着香。
リンデンの甘さが際立つ。ハニー系の甘さ。ベリー系よりはハニー系が優位。こんなに賑やかに着香されているのに飲みやすい。
・Weekend a Paris
かすかにメロンとジャスミンの香味は感じられるけれどもどの香りも個体的に弱いのでぼやけている。そういうお茶はアイスティーにしちゃえ。
・Passion de Fleurs
主にアプリコット系の甘い香り。酸味は目立たない。飲みやすい。
ダマンフレールから個人輸入したり、本店で買って飲んだお茶たちの感想は以上です。
去年から積み茶を整理しているので、飲み終わる頃にまた個人輸入する予定です。あちこちから紅茶を買ってはのんではいますが、着香がどぎつくなく、シックなものを求める方はぜひ一度ダマンフレールをお試しください。
www.dammann.fr英語でも利用できます。
注文後5日から一週間で到着しました。