香水ときどき紅茶ブログ

10年以上の紅茶マニアが香水にもハマりました。マニアックな記事が多いです

マリアージュフレールの紅茶やお茶で飲んだもの

マリアージュフレールの紅茶やお茶で今までに飲んだものの個人的な感想をまとめました。

基本的には、マリアージュフレールの着香は強めなため、年々飲む量が減ってきました。その代りに、私好みのバランスで調香され、強すぎない着香茶を取り扱っているジョルジュキャノンやパレデテ、ダマンフレールからお茶を補充するようにしています。

 

(2020年10月18日追記: 他ブランドのフレーバーティーは飲みますが、やはり安定的に独自のフレーバーを提供してくれるマリアージュフレールからは定期的に購入しています。)

 

かなり紅茶やお茶好きで「フレーバーティーは嫌い」という方々をお見受けしますが、私は基本的になんでも飲みます。年に一度はラプサンの気分にもなるし、冬場はミルクティーが飲みたくなるし、体調がすぐれない時は日本茶だけ飲みたくなるし、気分が上がっているときは良質なフレーバーティーを飲みたくなったり、人間ですもの!

 

緑茶やダージリンFFは低めの湯温で、蒸らし時間は茶葉の大きさや種類によって2分~4分。150mlの湯量に3gの茶葉に軟水で淹れてみました。

ゴールド・ヒマラヤ:ネパールのジュンチャバリ茶園の紅茶、春摘み。日本でのジュンチャバリ茶園春摘みで主流なのはHSPとHOR。どちらも緑色の茶葉で、草っぽい香味。2017年のものは独特の香りでおいしかったけれども。ジュンチャバリ茶園の紅茶で特に美味しかったのはこれ。

このお茶は春摘みならではのグリーンな香りを残しつつ、ジュンチャバリ茶園独特のフラワリーでフルーティーでおいしい紅茶。いつも稚拙な言語表現しかできなくてすみません。

 

シルバーヒマラヤ:ネパールのジュンチャバリ茶園の紅茶、夏摘み。シトラス系の香りで桃系の味だけれども、長期間保存していたらウッディーな香りに変わっていた。

 

サファイア・ヒマラヤ:ネパール・ジュンチャバリ茶園の半発酵茶。ヒマラヤンブーケとシルラの間で発酵はあまり強くない。

 

ダージリン・ジュンパナアッパー:2015春摘み。ジュンパナ茶園は安定感があるからMFのもおいしいかなと買って飲んだが、都内にダージリンにフォーカスを当てている紅茶専門店があることもお忘れなく。

 

シッキム・テミ:シッキムはテミ茶園一つしかない。ダージリンに地理的に近い。渋みがなく、まろやか。ダージリンFFチャイナとSFの中間くらいといた大雑把な表現しかできない。ウッディーな香りで干しブドウ系の紅茶。

 

鳳凰単叢:個人輸入で購入。広東省の烏龍茶。焙煎が強すぎて微かにフラワリーな香りはするけれども…。

 

 

マルコ・ポーロ:紅茶にイチゴとラズベリーとバニラなどの着香。キーマンベースだけども煙たくない。これを飲んでフレーバードティーにはまる人が多いんだね~というように万人受けしそう。

 

グラン・アールグレイ:セイロンベースのアールグレイ。セイロンでもディンブラあたりがベースかな?というどっしり舌に紅茶の味が残る。苦みや渋みは無いけれども、人工的なベルガモットの香りが強め。

 

バビロニア:キーマンベースに、ドライザクロ、オレンジピール、香料など。酸味の中に華やかな香りが強めだったけれども、昨年のバビロニアの香料は弱くなったかな?オレンジの香りと甘い香りといった印象。

 

プレーン・ルヌ:紅茶、アーモンドとバニラとスパイスとはちみつの着香。ベースはきっとキーマン。杏仁豆腐的な香り後味に梅干しのような酸味が舌に残る。

 

テドルヌ:紅茶に赤と黒のベリーとバニラの着香。サマースノーに似てる。

 

アールグレイ・インペリアル:春摘みダージリンベースに強いベルガモットの着香。MFのアールグレイの中でこれが一番ベルガモットの香りが強く感じられた。これは湯温70度の蒸らし時間2分なら、渋みが出なかった。

 

サマー・スノー:インドの紅茶ベースに赤と黒のベリーとレモンとオレンジの着香。イチゴやブラックベリー系が4割でレモンとオレンジが6割くらいかな?MFの中でもこの香料は強くないが印象的。アイスにすると甘い香りの中にレモンのスワ~~!という香りが喉にくる。日本人受けしそう。

 

ヴィオレッタ:紅茶にスミレなどの着香。好き嫌いが分かれるスミレの香りはそれほど強くなく、ハイビスカスのような酸味が一番目立つ。白つばきの花の香りは実際に嗅いだことがないのでわかりません。

 

パナマ:紅茶にミントの着香にハイビスカスとバタフライピーフラワー。味はハイビスカスとミント。ほぼミントティー。こっちは少し甘めの歯磨き粉ティー

 

オリエント(金色の缶):インドとキーマンの紅茶にザクロの着香。濃い水色に苦みと渋みはない(ここの紅茶のフレーバードは基本的に苦みと渋みがほぼない)。ザクロとのことだけれどもラズベリーに近い香りで甘さがずっと残る。テドルヌやサマースノーにやや近い(超主観)。

 

イランイラン:紅茶にイランイランの着香。スミレの苦みをとったような香り。優雅な気分に浸れるけれども繊細さに欠ける(主観)。

 

ヴィヴァルディ:紅茶にバニラとフルーツの着香。ぱっとしない。

 

ミラベル:紅茶にミラベルの着香。ミラベルはフランスではよくマルシェで売られている赤黄色のちいさな李。繊細な甘味がおいしい果物。雑に表現するとプラムとサクランボを混ぜたような香料。強めの着香。ルピシアのコトブキもミラベルの着香だけれどもこちらの方が酸味がある。

 

パリ・ギンザ:紅茶にイチゴとキャラメルの着香。イチゴミルクを飲んでいるような紅茶。これを砂糖入りミルクティーにしてもおいしい。

 

バレンタイン:紅茶にベルガモットとローズの着香。モーヴとか入ってる。ローズの香料がとても強い。甘い。

 

二ル・ノアール:紅茶にシトロネラとその他柑橘の着香。銀座本店の店員からバビロニアに一番近いと勧められたけれども、共通点は”柑橘系の香料が一部使われている”だけで、似てはいない。バビロニアは甘さが強烈なのに。すごくシトラスな香り。

 

スリーズ:紅茶にチェリーの着香。チェリーの香りが好み。うんすごく人工的。何をもって香料の人工的かの概念が自分の中でも不明瞭ですが…。年に1度はジャンクなマックを食べたくなるときってあるのと同じで、たまには人工的なものを摂取したくなる。

 

ロータス・ロワイヤル:紅茶に蓮の花の着香。すごく人工的な甘さでギヴァップ。蓮じゃないね、これ。

 

クレオパトラ&クイーンオブエジプト(美術展のコラボ品):紅茶に花とシトラスの着香。ロータスロワイヤルのような甘さで強い香料に圧倒された。

 

エリクシール・ダムール:紅茶に柑橘とローズとロータスキンモクセイの着香。テドルヌにちかい。シトラスの香りは弱めで花々を混ぜた甘い香り。こっちは花でテドルヌはベリーなのになんで似てるんだろう。きっとこれを飲んだ時に鼻も舌も麻痺していたっぽい。

 

ローズヒマラヤ(ローズディマラヤ):ダージリンのアリヤ茶園秋摘紅茶にローズの着香。最近は天然香料をつかった優しい香りのフレーバーティーしか飲まなくなってきたため、これは香料がきつくて飲めなかった。

 

テデ・ツァール・ルシー(ロシア缶):紅茶にベルガモットと柑橘の着香。普通においしいアールグレイ系。

 

カサブランカ:中国の緑茶と紅茶ベース(緑茶多め)にミントとベルガモットの着香。ベルガモットはかなり弱くほぼミントグリーンティー。アイスティーにすると爽やかだけれども、歯磨き粉ティー。好みは人それぞれ。

 

サクラ・グリーンティー:中国緑茶にチェリーの着香。香料が強くて人工的。紅茶に関心を持ち始めて、「紅茶って何?ダージリンとかアールグレイとか?」のようなアールグレイが着香とすら知らない状態で飲むと、おいしいと錯覚してしまうお茶。

 

サクラ:ブルーティー:烏龍茶にチェリーとサクラの着香。ベースが焙煎すごく弱めの烏龍。チェリーというより杏仁豆腐系。アイスティーにすると渋みがでた。

 

イスカンダル:緑茶ベース(MFの着香緑茶のベースは大方中国)にローズとスミレとミントの着香。

すごく優雅な調香。ミントが苦手でも強い花の香りになじむ。これはこれで今でも飲む。世界中の他の紅茶ブランドや紅茶商には見当たらない香料の組み合わせとバランス。でも好き嫌いははっきり分かれそう。

 

ヴェール・プロヴァンス:緑茶ベースにラベンダー、ローズマリー、タイム、ジュニパー、ヒース、ボックスウッド、ミモザ、バラ、チューリップ、ジャスミンなどのハーブと花にベリー系の着香。この香料は弱めで、ハーブを味わえる。大雑把にイチゴとラベンダーの緑茶といった印象。とても繊細。これも現在も飲んでいる。

 

マニョリア:緑茶にモクレンの着香。低温で淹れれば渋みはでない。超絶主観だが、ダージリンFFCLの渋みを取ったような味。アイスティーにするとジャスミンティーみたい。廃盤。

 

テアオペラ:緑茶にバニラとレッドベリーの着香。ホットだと香料が弱め。バニラは弱めでベリー系の緑茶。ルピシアtokioの良質バージョン(ルピシアさんも好きです!農園ものは毎年お世話になってます)。

 

テヴェールオチベット:緑茶にローズとジャスミンベルガモットとマンダリンオレンジの着香。柑橘よりの香りというよりバニラとジャスミンが印象的。

 

ベラミ:緑茶にバニラとスパイスの着香。香料が強すぎる。甘い。1年放置したら飲んでみよう。

 

デストレスティー:緑茶にバーベナカモミール、ティリア、オレンジとラベンダーの着香。シトロネラとラベンダーとオレンジの香りが印象的。香料は強くない。

 

テデロワ・アラビー(白いアラビア缶):緑茶、オレンジピール、ミントとスパイスの着香。香りの強い順からミント→オレンジ→スパイス。スパイスとはなんだか明記されていませんが、シナモンあたりな感じがします。ペッパーはにおいでわかりやすいのと、カルダモンは原価が高いもんね。

 

テデ・シーニュムトン(羊):緑茶にハニーデューメロンとジャスミンの着香。クコの実も。メロンとジャスミンが合う。

 

テヴェールマルコポーロ:緑茶にマルコポーロの着香。年々一般的な紅茶の味が舌に重く乗る感覚が苦手になってきたので、紅茶ベースよりこちらの方が好み。

 

マルコポーロルージュ:ルイボスベースにイチゴとラズベリーとバニラなどの着香。マルコポーロのルイボスでノンカフェイン版。香料の香りも強いがルイボスの味もきちんとする。

 

テブラン・マルコポーロ:白茶にマルコポーロの着香。マルコポーロの香料のみ味わいたいならこれ。

 

ほとんどのここの着香茶にはバラとかヤグルマギクとかの花びらが混ぜられていますが、香料が強いので、花本来の繊細な味を感じ取るのは非常に難しいかと主観的に思います。香料ですら強いし、ベースの茶葉の質もあれなので、香味が残っている良質な花びらを使用しているかも謎です。

 

ここで何度も「繊細」という言葉を選んで使いました。近視眼的な方は「そもそも繊細な人は着香茶なんて飲まない」と決めつけてしまうケースがありますが、繊細な気質を持っている人間でも、好奇心旺盛で、幅広い人間性を持っている人ほど、幅広い種類のあらゆる紅茶やお茶を飲んでいるように感じます。食べ物の好き嫌いが多い人は人間関係の好き嫌いが激しいのと一緒ですね。お茶もそう感じます。私もストライクゾーンが広く、なおかつ好き嫌いがはっきりしています。

 

もし自分の好きな紅茶に意見をされたら、「それもありだよね。そういう考えもあるよね。そういう人もいるよね。ふ~ん」と流すのも一例です。例えば、ナポリタンが大好きな人へ「ナポリタンなんか日本で発明された料理なんだよ?パスタの本場はイタリア!本当のパスタを食べなよ」などと蘊蓄を披露して押し付けてしまっては煙たがられるし、本人の嗜好は変えられないと思います。

 

紅茶にどハマりしている方はブランド志向(高級ブランド大好き)派か紅茶の味を楽しみたい派に分かれそうな気がします。どっちにも当てはまらない人ももちろんたくさんいる。。ここ2年で、国産紅茶も美味しいものも増えたし、今後もおいしい紅茶に出会えるといいなぁと期待しています!!

おいしいもの飲み食いできて幸せ〜〜〜〜!!!