香水ときどき紅茶ブログ

10年以上の紅茶マニアが香水にもハマりました。マニアックな記事が多いです

ズーロジストの香水が好きすぎて分布図にまとめました

こちらです。

 

ズーロジスト香水分布図

 

横軸は甘さと苦さ、縦軸は軽さと重さにしました。

 

ダントツで軽くて甘いのはCowです。ズーロジストの香水の中でも飛ぶのが1番早く甘いアップルミルクの香りです。

 

ミツバチのこっくりした甘さはまた別物で重さががやや加わります。

甘さを抑えてトップクラスのフレッシュさを持つのは白フクロウです。 

 

ハミングバードオカメインコナイチンゲールは近い位置に置きましたがハミングバードはパリッとした明るさのあるフルーティフローラル、オカメインコはパウダリーなミモザメインのフローラル、ナイチンゲールは梅の酸味も加わったフローラル。

 

カメレオンとドラゴンフライは透明感という点では近いです。カメレオンは次々にカラーが変化する忙しくてにぎやかな香り、ドラゴンフライは水辺の小さな生き物を彷彿できるアロマティックな香り。

 

ぐっと下に降りて、キャメル、スカラベ、シベット、どれもアンバーでオリエンタルな香りです。キャメルはしっかりと動物の香りがラストで香ります。スカラベアルデヒドががっつり効いたオリエンタルです。重たいです。シベットは重たいけど、キャメルほどではないです。

 

すぐ近くにスクイッドを置きましたが、香りは上のアンバーたちとは全く異なります。深海のしょっぱくて暗い海の香りです。それはもう重たい、重たい。アミルサリチレイトの甘さがあるので中央に配置。

 

右上に行って、エレファント、マカク、コアラ。どれもグリーン要素がありつつ甘さは抑えた香りです。エレファントはお茶の要素とココナッツ要素も感じ取れ、マカクは和室に似合う清々しさがあり、コアラはユーカリが際立つ明るい森の香りです。

 

 

カヤネズミとビーバーを近くに置きましたが、系統は異なります。カヤネズミはビールのホップがメインのやや乾いたハーバルな香りで、ビーバーはトップに水性植物系ですがしっかりと動物感のあるウッディになります。

 

タツノオトシゴは浅瀬に棲息する生き物だけあって軽やかですが、メンズ寄りの香りです。

 

カーディナルはダントツBitterな香りです。甘さゼロ。かっこいい。

 

そしてダントツに苦くて重たい香りと言ったら恐竜です。これはウッディではなくタールが燃えている最中の香りです。初めて嗅ぐ人はびっくりすると思います。余談ですが、こちらを少しマイルドにするとルラボのパチョリに似ているように感じます。

 

サイとハイラックス。サイもしっかりと重くてラムとタバコがきいていてたまらなくかっこいい香りです。旧バージョンの方がかっこいい香りでした。ハイラックスはアンバーの要素が強いのですが、灼熱の石の香りに甘さは少ないので、右下に置きました。

 

チップマンクは見かけによらずしっかりとウッディでナッティです。甘さがほぼない。

 

バットは迷いましたがトップのフルーティは一瞬ですぐに仄暗い洞窟の匂いになるので、Bitterです。

ムスクディアはシンプルなムスク系の香りでこのブランドの中では中庸をいくので、ほぼ中心に置きました。

 

最後に迷ったのがドードーナマケモノ、パンダ、はっきり言って苦手な人は多いかもしれません。特にドードー。トップにフルーティさはありますがほぼほぼ鶏小屋の寝床の臭い、臭気の偏りを度外視して特性を考慮してこの配置。

ナマケモノはクミンがワキガ臭い。甘いんだか苦いんだか未知のアマゾンの香りです。

パンダは見かけによらず動物臭が強め。

 

 

以上、大好きなズーロジストの分類になります。

 

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ジョーマローンのハイランズコレクション4種を嗅いでみた

こんにちは、みみはなです。

ジョーマローンのザ・ハイランズコレクション全4種の香りを嗅いでみたのでレビューを書きます。

ジョーマローンの香水「ハイランズコレクション」

ジョーマローンだけに限らず、香りのノート(ローズやベルガモットなど)が公開されている香水には他にも香料が含まれていることが多々あります。

 

・メランコリーシスル

直訳すると「憂鬱なアザミ」

トップはアザミとブルーム(エニシダ)、ミドルはツタとスイカヅラ、ベースはクールウッドとパチョリ。ジョーマローン特有のアロマティックでフゼアな香り。フゼアとは?と思う方にわかりやすくお伝えするとフゼアとは「上品な紳士の香り」です。イケオジの整髪料のような香りとも言えます。

ミドル以降は心地よい甘さのある柔らかいグリーン。ほんのりアーシー(パチョリ)でウッディに落ち着く。一貫してメンズに感じました。メランコリーというより、知的に感じました。

 

・ハイランドヘザー

直訳は「高原のヒース」

トップはサイプレス、ミドルはヒースとラベンダー、ベースがアンバーとベチバー。

トップから軽めのアンバーが水水しく立つ。ラベンダー系のハーバルな香りが軸となっている。こちらもメンズ寄りな香りだけれどもメランコリーシスルよりは若干シンプル。サイプレスとラベンダーが入っていたらメンズっぽい香りと私は認識している。

 

マロウオンザムーア

直訳は「湿原に咲くマロウ

トップはバイオレットリーフ、ミドルはマロウ、ベースがヘリオトロープとオリス、ローステッドオーク。

淡い紫色のパウダリーなトップ立ち。ほんのりと甘さのある控えめなフローラル。どこか寂しげのあるミモザのような影もある。くもり空の原っぱにポツンと佇む少女を彷彿とさせる。パウダリー系香水で高確率で「ヘリオトロープ」と「オリス」または「イリス」のノートを見かける。

 

 

・ワイルドアキレア

直訳は「野生のアキレア(ノコギリソウ)」

トップはワイルドアキレア(グリーン味にほんのりフローラル)、ミドルはネトルでベースがベチバー。

クローバーのようなフレッシュなグリーンのトップ立ち。ブルームにも近くて明るい香調。ロクシタンの2023年春の期間限定発売だったエルバガーデンの香りに結構似ている。

 

 

以上、ジョーマローンのハイランズコレクションのレビューでした。

またの機会をお楽しみに^^

 

 

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武蔵野ワークスの香り20種類を嗅いでみた【香水レビュー】

こんにちは、みみはなです。

香水が好きで作る側になってからしばらくが経ちます。

あちこちいろんな香りをたくさん嗅ぎました。

古典的なものから最近のトレンドものまで、嗅ぎ漁り日々ボトルを生やしています。

 

香水が好きで特に「リアルな植物を再現した香り」が好きなんだと自覚しました。

そこで行き着いたのが「武蔵野ワークス」さん。

どの香りも実物に近くて感動しながらレビューを書きました。

 

※2023年12月9日追記

 

武蔵野ワークスさんの香水たち

ロウバイ

 2月に実物のロウバイと嗅ぎ比べに行ったら極めて近い香りで驚いた。フルーツノートとベンジルアセテートがくっきりとトップに立つ。ロウバイの香りが好きな良い意味での偏見はあるが、この香りは逸品だと思う。フルボトルで購入しました。

 

・白梅

 梅の花様のトップ立ち。オイゲノール的なスパイシーな側面もありつつローズ系の香りともよく調和が取れていてこちらも実物の花にとても近い。

 

ハニーサックル

 あの甘い生花を期待して嗅いでみた。トップはジャスミンに多く含まれるベンジルアセテート(ベンアセ)系ですぐにスイカヅラの可愛らしい甘味のある花びら感が出てくる。もっと甘くても良いかもしれない。

 

沈丁花

 実物の花の香りにとても近い。レモンっぽいフローラルでこじんまりとした香り。時間が経つとややクセが出てしまう。こればかりはDemeterなどの他ブランドの沈丁花にも共通しているので仕方ないのかもしれない。

 

・桜

 ふんわりした桜のフローラルで心地良い。ほのかな甘さとベースのクマリンがそこそこ実物に近くは感じる。武蔵野ワークスさんの香りの中では強めに感じた。桜の創作って難しいですよね…

 

・ピーチ

 白桃を剥いたときの香りにとても近い。けどもジェイセントさんのアオイモモの方が近く感じた。こちらのピーチは桃独特のクリーミーさも表現されている。

 

クチナシ

 クリーミーな甘さのあるトップ立ち。実物より甘さが控えめに感じた。白くて厚みのあるくちなしの花びらが描写されている。

 

・葛の花

 フレッシュだけど主張しすぎないグレープの香りがじわじわ馴染んでいき控えめなフローラル系へと移る。夏に嗅ぐ葛の花のリアリティさを感じさせる繊細で花そのものに極めて近い香り。フルボトル購入しました。

 

・ホワイトフリージア

 グレープフルーツを中心とした柑橘系のトップ立ち。徐々に生花のホワイトフリージアに近づく。体感7割くらいは柑橘系の香り。こちらも実物にとても近い。

 

・サンダルウッド

 トップはやんわりとレモン系。穏やかなサンダルウッドのシングルトーン。微かに墨の気配もあり和風なサンダルウッド。巷では厚みがあってお寺のような香りをサンダルウッドと誤って認識しているケースが多々あるけれども、サンダルウッド本来の香りはこちらの作品のように単品では重厚感はなく、均整の取れた香り。

 

沈香

 しっかりと沈香を再現している香り。薄らとした伽羅系ではなくどっしりとした重たいウード系。妖艶な雰囲気もあるといえばある。

 

・サイレンス

 うっすら針葉樹とトップですぐにウッディ系の香りになる。檜やサンダルウッド系の静かな森林の香り。グリーン系からウッディに変化する。

 

・椿

 トップのヒヤシンスとハニーが混ざり合った香りがとても心地よい。そこからややベンアセ系が広がる。ドライダウンにかけて柔らかい沈丁花的な甘さが広がる。トップの香りが特に素晴らしい。

 

・蓮花

 トップからレモン、ユーカリ、サンダルウッドが融合した幻想的な香り。蓮の花が水面に浮いているのを彷彿とさせる幽玄さもある。フローラル色よりは柑橘とサンダルウッドが溶け合った香り。

 

・みかんの花

 近所のみかんの花が香っていたので比較できた。シトラスフローラルなトップ立ちで、オレンジブロッサムを生々しく再現した香り。世に出回っているオレンジブロッサム系香水の中でもトップクラスに再現度が高くて素晴らしい。ラストではインドール系の生っぽさが強めに出る。

 

・黒文字の花

 こちらは2023年5月限定の香り。黒文字精油のフレッシュでウッディな香り。ほんのりユーカリっぽさも見え隠れしてハーバルな印象。檜より太めのウッディな香り。

 

ミモザ

 しっかりと黄色いトップ立ちだが他ブランドのミモザ香水によくあるヘキサン系のクセがない。生の花に近いパウダリーな香りがミドル以降で広がる。

 

水仙

 柔らかいトップ立ちでミドルにかけてリアルな水仙の香りに近づく。ハニーサックルをも彷彿させる。実物に近いがディプティックのオレーヌの方が水仙色を強く感じる。

 

※追記

キンモクセイ2015

舞妓夢コロンの次に実物のキンモクセイの近い香り。キンモクセイ香水は多いので、より実物に近づけるなら、パリッとしたフルーティな甘さがもっとあっても良いかもしれない。

 

・クリスマスツリー

トップに針葉樹とヒバとフローラルが香る。ミドル以降はヒバとフローラルが消えていきラストにかけて針葉樹がずっと香る。脂っぽくて好き嫌いが分かれる針葉樹が嗅ぎやすく調香されている。

 

 

以上、武蔵野ワークスさんの20種類の香りのレビューです。

あくまで個人的な感想なので全ての方の感覚に当てはまるわけではありません。

こんな感じ方もあるんだ〜と見ていただければ幸いです。

 

引き続き良い香りを作りつつ、武蔵野ワークスさんを応援します\(^o^)/

 

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オリジナルフレグランスを作りました-香水の製造販売-

こんにちは、みみはなです。

最近は専ら香水ブログとなっていますが、紅茶もそこそこ飲んでますよ😁

 

香りの世界に夢中になり、ついに香りを作る側にもなってしまいました!

「香水」を作って売るとなると「化粧品製造販売業許可」が必要となります。

香水は肌に着けて使用する化粧品です。

 

薬剤師や以下の条件を満たす人が常勤する必要があります。
・高校、高専、大学等で、薬学又は化学の専門課程を修了
・高校、高専、大学等で、薬学又は化学の科目を修得し、その後
  化粧品(又は部外品・医薬品)の品質管理又は安全管理業務に3年従事

 

そして一定の製造設備が求められます。

OEMで香水を製造してもらい、自分の名前で販売するという方法もあります。

しかし私は自分でゼロから処方を書いて製品を完成させたかったのでそれは選びませんでした。

また、薬剤師または条件を満たす人を常勤で雇い、設備を整えて香水製造に取り掛かる選択肢もありました。

 

熟考の末に、香水ではなく雑貨とみなされるフレグランススプレーをゼロから製造することに決めました。

私が行なっていることは、天然と合成香料その他の基材全ての買い付け仕入れ管理、調香(処方の作成など)、調合、販売、充填、梱包、発送、IFRAなど規格把握、事務処理などなどです。

 

フレグランスの発売から一年を迎えることができ、あらゆる層のあらゆる方から支持をいただけて嬉しい限りです😊

 

私が作る香りを9種類まとめて紹介します。

オリジナルフレグランス

・Midori

フレッシュなレモンのトップ立ちから次第に緑色の香りが顔を出し、端々へと広がっていきます。ガルバナムやグリーンノート、プチグレンによる緑色が際限なく続く香りです。

 

・Heeba

青森に群生する針葉樹のヒバの木。太く包み込んでくれる暖かい木の香りがブラックペッパーのスパイシーな香りと、水水しいフローラルな香りと共に和モダンな空間へ誘います。新築の家の香りが好きな方はもちろん、森林の香りが好きな方へもおすすめです。

 

・Rain

突然の強い雨が上がり、雲の間から青空が見え始める。後ろを振り向けば虹が大きく顔を出している。雨が上がったばかりのまだアスファルトが濡れている、そんな晴れた空気の中に浮かぶ虹。虹の光に浸り、ふと雨の緩急のある香りにも気づく。そんな描写の香りです。
トップは明るいベルガモットとグレープフルーツで、透明感のあるスズランやジャスミンもありつつ雨の存在感も表現しています。そして地面を彷彿させるパチョリとベチバーの香りへと落ち着きます。

 

・Osmanthus

キンモクセイの香りとともに秋の知らせが到来します。日本人にとっては懐かしくもあり、四季の一瞬しか味わえないこの可憐な香りをホームフレグランスに閉じ込めました。素朴な甘さと可愛らしく咲き乱れる実物のキンモクセイに忠実に独自の解釈で作り上げました。

 

・Green Tea

グリーンティーは緑茶を茶摘みから萎凋、揉捻、乾燥までの製茶工程の香りを再現しました。
トップ立ちは茶摘み時の茶葉をむしり取った時の香りや製茶工場に広がるあの緑茶独特の香りに近づくよう試行錯誤して生まれた香りです。ラストにかけては華やかで可愛らしいグリーンティーの香りへと移っていきます。

 

・Water

「Water」は名前の通り水々しい空間を表現しています。切り立ての花の茎のようなフローラルウォータリー。お花らしさは優しく、水水しさは馴染みやすく仕上げたとても透明に近い香りです。
香料の一部としては、花をより妖艶に仕上げるのに必須なもの、ローズの要素、グリーンな要素など様々な香りを細やかにまとめました。

 

・Rose

和の薔薇を彷彿させる香りです。時に可憐で繊細、芯が通っており香り高く美しく咲く。多種多様なバラの中でも西洋の妖艶で魅惑的なバラとは異なり、可憐なホワイトやイエロー、ピンクローズの香りを軸に創り上げました。ユニセックスな香りで、洗練された空間を演出できます。ホワイトムスクがベースなので残香性は高めです。

 

・Uumi

宮城県三陸海岸から望む海。海面に散りばめられた細やかな光の翳らと海岸林は時を経ても寄り添ってくれる。
レモンやベルガモット、グレープフルーツなどのシトラスとともに明ける海は木々の香りへと移ろいでいきます。ミドルにはローズやクローブ、グリーンアコード、ベースにはアンブロキサン、ベチバー、クリアウッド、ガイアックウッドが見え隠れします。
幼き頃から慣れ親しんでる「海」を描写いたしました。

 

・Kasumi

春の霞んだ空には桜や花々の香りが優しく漂う。まだ肌寒い小雨はときおり強く小枝を揺らしながら春の空気へと誘っていく。

日本の春を動かす生命をレインノートやグリーンノート、チェリー、ローズドゥメ、エニシダの花、緑茶、スパイス、菖蒲、檜、バニラ、ムスク、ウッディノートで表現しました。

 

今のところはオンラインで展開中です。

サンプルセットやムエットもあります😊

こちらに詳細が載っていますので、お気軽に見てみてくださいね〜😄

akarihf.theshop.jp

 

今日はこのあたりで。

 

#香水好きな人と繋がりたい

#オリジナルフレグランス

 

 

 

Ko-guの香水23種類をレビューしてみた

こんにちは、みみはなです。 ノーズショップがプロデュースする香水ブランド「Ko-gu」の香りを嗅いでみました。 特に気に入って20mlボトルで購入したものをレビューしていきます。

あくまで主観な表現になるので、参考までに読んでいただければ嬉しいです。 好みや感じ方は人それぞれです〜〜〜

※2024/2/27追記

・Musk(ムスク) 他ブランドのムスク系香水とは全く異なり、余計なものが入っていません。不自然な甘さやフローラル要素などはありません。 きちんと、ムスクそのものの香りを楽しめます。こちらを嗅いでニオイがわからない、または感じない方が少なくないと思います。 人肌のような、ほんのりとアニマリックで温かみのある香り、それがムスクです。 ko-guのムスクはそのものを味わえます。

・Black Tea(ブラックティー) 柑橘が際立つなトップ立ち。紅茶味の飲食物に使われるフレーバーにやや近いように感じます。濃くはなく、グリーンの葉っぱの要素もある。

・Green Tea(グリーンティー) 凝縮されたグリーンな香りが強く広がる。その中にティーノートが見え隠れする。ブラックティーよりも味がしっかりある印象。

・Sakura(サクラ) サクランボキャンディーみたいな美味しい香り。酸味と甘味のバランスが良い。時間差で香りが変化するというよりは均一に同じ系統が香り続ける。 ピンク色の可愛らしい香り。

Peach(ピーチ) シトラスミンティーなトップ立ち。他にグリーン系も感じ取れるけれども複雑にピーチの要素がある。単純な白桃やネクたリンではなく、香りの変化がある。 フレッシュで桃の皮の内側の香り。

・Pink pepper(ピンクペッパー) ふわりと品のある甘いトップ立ち。ゆるやかにかすかにスパイシー感が出てくる。言われなければ「ペッパー」とは気づきずらいかもしれない

・Forest(フォレスト) 柔らかい森林浴のようなトップ立ち。ウッドがしっかりと軸になっていて独特の癖がある。ラストにかけて鉛筆の芯のような、香りのノートには記載されていない テキサスシダーウッドのような香りに変化する。

・Ylang Ylang(イランイラン) イエローフローラルなトップ立ち。イランイランの花そのものの妖艶な雰囲気はほぼなく、インドールなどの硫黄系の香りもごくわずか。 明るくて親しみやすいフローラル。

・Moss(モス) 強い柑橘と針葉樹系のトップ立ち。ミントの存在感もある。清潔感が強くてハーバル、癒される香り。

・Rose(ローズ) 軽やかな甘いトップ立ち。これこそサクラのような雰囲気で可憐。柑橘の存在感もある。ローズらしさは多くないが、小ぶりなピンク色の花系の可愛らしい香り。

・Jasmin(ジャスミン) ジャスミンの香りの奥にしっかりとアニマリックな存在がいる。インドール系のアニマル感満載。

・Bergamot(ベルガモット) しっかりとベルガモットが香り、香りも長持ちする。

・Amber(アンバー) ラブダナムとパチョリの存在がしっかりとある。ほんのりバニラの甘みもあり広義のオリエンタルの香り

・Muscat(マスカット) マスカットキャンディやマスカットガム系の香り。

・Cacao(カカオ) 甘さがあるチョコレート系の香り。フエギアのムスカラカカオが甘さがないとするとこちらは対極的

・Lavender(ラベンダー) 人を選ぶラベンダーの香りだが、こちらは独特の癖がなく、纏いやすいラベンダー

・Fig(フィグ) いちじくの香り。ディプティックのフィロシコスが甘さのないグリーンないちじくで、こちらはしっかりと甘いフィグ。

Apple(アップル) 甘さが際立つアップルの香り。アップルジュースほどの水水しさはないが、香水として纏いやすい。

・Strawberry(ストロベリー) 甘いイチゴの香り。イチゴジャムとまでいかないがイチゴキャンディーによくある香り。しっかり甘い。

・Coffee(コーヒー) Ko-guで唯一苦手な香り。コーヒーキャンディーそのものの香りにすごく似ていて、体にまとうには抵抗がある。 安っぽく感じてしまう不自然な甘さ。

・Neroli(ネロリ) 綺麗なネロリそのものに比較的近めの香り。精油よりも良い意味での甘さがプラスされている。

・Banana(バナナ) トップはフレッシュなバナナの香りで次第にクリーミーさが増し加えられていく。 ラストはスイーツ系のバナナの香りに落ち着く。

・Cinnamon(シナモン) トップは柑橘とスパイシーな香り立ち。ミドルではシナモンの奥にフローラルがあり、ラストではシナモンが優しく落ち着く。

他に良い香りがたくさんのKo-gu、たくさん嗅いでも頭痛にならずとても心地よい香りです。 ぜひお試しください。

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すこぶる体調が良い

こんにちは、みみはなです。

更新はしばらくぶりです。

 

ここ半年、紅茶を含めカフェインをほぼ断っています。

10年以上はカフェイン中毒だったため、体調不良が続き無自覚でした。

 

近頃は体が拒否反応を示すものは飲み食いできなくなったおかげで紅茶は週に1度ほど、カップ1杯しか飲んでいません。

そのためか、体調がすこぶる良いです。

もう不眠症ではなくなり、音にも神経質ではなくなり、さまざまな精神症状ががらっと改善し、周囲からは人が変わったようだと言われます。

時期的に鑑みても原因はカフェインであったと思います。

 

他方、毎日香りと向き合う生活を送っていますが、一昨年までの香水を漁り続ける日々ではなく、生の素材、そうです、花々、スパイス、ハーブ、ありとあらゆる実物の香りを日頃探求しています。けれど偏りがなだらかになった気がします。支出は偏っていないし嗜好品も栄養バランスも偏っていないように感じます。

 

最近だと近所の野生の水仙を毎日嗅いでます。

香水作りで必須のスパイスとハーブは料理で頻用するので、かれこれ10年以上は料理をしていると香りが脳に焼き付くものです。

 

 

フエギアのグリーン系香水をまとめてみた

こんにちは。久しぶりの更新になります。

今回は香水好きの私が特に好きな「グリーン系香水」に特化して、比較まとめをしていきます。

 

世界中の香水の中でも散見される「グリーン香水」とは所謂、森林や緑を彷彿させると解釈して良いかと思います。

有名なものだとシャネルの19番、オフィシーヌユニヴェルセルビュリーのリケンデコスなどがあります。

 

数ある中でもボトル購入に至ったフエギアの後述の4種を取り上げます。

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・Chamber (チェンバー)

・Pampa seca  (パンパセカ)

・Pampa Humeda (パンパウメダ)

・Asagiri (アサギリ)

 

これらの4種は同じグリーン系統の香りですが、ストーリー性や香りの展開、構成が大きく異なりとても興味深い緑色の香りです。

フエギア1833というブランドの中には、他にもグリーンと言えるものもありますが、ラストで甘くなったり、グリーンよりもはるかに他の要素が圧倒的に強いものは除きました。では参ります。

 

Chamber

みずみずしい湖の中のグリーンな香り。神秘的な緑色の香りを支える力強いムスクの香りも特徴的。4種の中では最もムスクの香りが際立ち、とっつきやすい印象。

水分を多く含んだ草系のトップ立ちで徐々に濡れた実物の葉をちぎったような香りへと展開する。フレッシュでシャープで知的にも感じとれました。

 

Pampa seca

フレッシュなグリーンだが、乾いた広い草原を彷彿とさせる。やや黄色味がかった緑色の香り。やがてほんのりアニマリックさがミドル以降に出てくるので好みは分かれそう。ほんの微かに甘めのグリーン味があり、チェンバーより柔らかい色彩に感じました。

 

Pampa humeda

艶やかな濃い緑色のトップ立ち。抽象的なグリーンとは異なり、プチグレン、ガルバナム、オレガノがクリアに溶け合いながら香る。エディションによる香りの違いがわかりやすくもある。

素材それぞれの抽出が綺麗で、市場に出回っている多くのプチグレンやガルバナム香料よりずっと細やかな香り。立体的でおもしろいグリーン。

 

Asagiri

針葉樹独特の油分が多めな酸味のあるグリーンな香り。4種の中なら最も秋冬に合うと感じました。寒くて乾燥した環境下で嗅ぐと幻想的に感じました。

 

過去記事も↓↓

mimihanatea.hatenablog.com

 

mimihanatea.hatenablog.com

引き続きマニアックな記事を更新していきます。

単なる独り言

暑い夏には冬は良かったと言い

寒い冬には夏は良かったと言う

腹が空けば飯を食べたいと求め

たらふく食べればもういらないと拒む

夜更かしをして目覚めるのはお昼過ぎ

怠さと無気力が翌日という時間を奪う

寿命は伸びたが自殺者は減らず

薬は増えたが病気は減らない

お金がないと嘆く人の部屋には

不必要な物で溢れかえり

ものがなくなると不安に苛まれる

たくさん物を買っても

心が満たされるときは一瞬

お金を増やそうと時間を投資しても

増えたお金を使う時間はない

欲が強くなるが、視野は狭くなる一方

人間関係は広くなるが、コミュニケーションは上部ばかり

文字だけで人物を断定して

人を深く知ろうとしない

片手で無限に情報を手に入れられるが

考えて答えを導き出すことをしない

言葉を習得しているはずなのに

自分の言葉を使えない

どうして満足をしないのだろう

どうして幸せを求めるのだろう

どうして周りばかり見渡して

自分の心を無視するのだろう

どうして当たり前のことに気づかないのだろう

手脚は動いてくれる

見たり聞いたり感じ取ってくれる

お腹が空いてくれる

眠くなってくれる

それでもなお「もっと」何かを望むのか

満ち足りないのか

ない物ねだりで他人と比較ばかり

いくらお金があっても不満ばかり

愛する人がいてくれているのに文句ばかり

今この時は永遠ではなく

過去が積み重なるだけ

大切な人々はいつまでも

側にはいてくれない

当たり前の日常さえも

誰かが作り続けている

誰かが当たり前に仕事をしている

言葉にしなきゃ伝わらない

ありがとう、その言葉

おいしい、その言葉を

嬉しい、その言葉

何も失うものはない

けれど誰かの心が温かくなる

そんな日々を生きられることが

この上ない幸せなのかもしれない

生きてれば可能性はあるのだから

たとえ働いていなくとも

生産していなくとも

地球にエネルギーを宿す

それが生き物なのかもしれない

暗闇に明かりを灯す

それが人間なのかもしれない

フエギア-パンパウメダ-ビンテージ

こんにちは。

香水沼に浸って1年5か月、時が経つのは早いものです。あちこち香りを嗅ぎ続け、嗅覚が敏感になったのか、以前は気づけなかったかおりにも気づけるようになってきた気がします。

嗅覚芸術を創造されるフエギア(Fueguia 1833)のパンパ・ウメダ(Pampa Húmeda)のビンテージについて書きたいと思います。

香料の抽出法は大きく水蒸気蒸留と圧搾、有機溶剤抽出と3つがあります。 フエギアが独自に行う抽出法だけでも70種を超えます。香水に使用されているアルコールにもこだわりがあり、ビーツという植物を発酵蒸留して製造しているとのことです。

天然香料は産地は栽培方法、収穫時期によって、また他の要因により大きく香りが異なります。香水が創られるときの使用される香料が異なるため、エディションが変わると香りも異なるのは納得です。

私はグリーン系の香りが特に好きで、苦手な香りは甘いグルマンやきつい香りです。

フエギアの香りを全種類嗅がせてもらいました。もちろんグルマン系もあればチュベローズが使用されている香水もあります。 ところが何一つ苦手な香りが無かったことに驚きました。

植物本来の香りを知ってしまうと、巷のローズや、ジャスミン金木犀などの香水が特に苦手になってしまうのです。沈香やアンバー、シベット、ムスク、海、雨、木の幹、樹脂、あらゆる実物の匂いをきちんと嗅いでいたほうが、より深く香水を楽しめると日頃から感じています。

さて、前置きが長くなりましたが、パンパウメダのレビューです。

あくまで主観的なので、あらゆる人の感じ方と共通するわけではありませんので、ご理解の上、お読みいただければ嬉しいです。

私の肌はニュートラルスキンで、ややミントっぽい香りらしいです。ムエットの香りと肌に付けたときの香りがほぼ同じです。

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こちらの5年寝かせたビンテージのパンパウメダのノートはプチグレン、ガルバナム、オレガノ。エディションが異なるだけでずいぶんと香りが違うのがまたおもしろいです。

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明記されている香料はプチグレン、ガルバナム、オレガノ。 艶やかな濃い緑色のトップ立ちが印象的。プチグレンの柑橘寄りのグリーンの香りが細やかに香って、ガルバナムの緑緑した深さもあります。トップからドライダウンまで終始、鮮やかな緑色がきれいに香る。時間が経っても肌の上では清々しいほどにグリーンが香る。 好きです、この香り!

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