香水ときどき紅茶ブログ

10年以上の紅茶マニアが香水にもハマりました。マニアックな記事が多いです

パルファンサトリの香水17種類のレビュー

こんにちは、みみはなです。

伊勢丹で催される香水のイベント"サロンドパルファン"にてパルファンサトリの香りを知り、儚くも細やかで美しい香調に魅了されました。

サロンドパルファン(サロパ)に出店している様々な香水ブースの中でも一際輝いたオーラを放っていて、こちらのブースだけ別次元に感じた方は私だけではないはず…!

 

そこで、パルファンサトリの17種類の香水を嗅いだのでレビューをしていきます。

 

レビューはあくまで主観によるものなので、万人の感じ方には当てはまりません。こちらをご了承の上、お読みください。

パルファンサトリのひょうげ
  • ひょうげ

グリーンなトップ立ち。次第に深みのあるビターグリーンな香りへ移っていく。そして抹茶の深みのある香りが続く。ほのかな甘味があり美味しそうな一面もあると感じた。

 

  • ワサンボン

優しいレモンのトップでミモザやアーモンド、美味しい砂糖の香りが広がる。グルマンが苦手な自分でもこちらの香りは心地よく感じる。アイリスがベースに多く使用されており自然な甘さが綺麗。

 

キンモクセイの香り。あらゆるキンモクセイ香水があるが舞妓夢コロンと同じくらいこちらの香水が最も再現性が高いと思う。キンモクセイ香水を探し求めている方にはこちらをおすすめします。

 

 

  • 合歓 Nemu

ほのかなライチとジンジャーのトップ立ち。次第に滑らかなアイリスとフローラルな香りも出てきて可愛らしさのある優しいラストへ移る。

 

 

  • 睡蓮

ユーカリのキリッとしたトップ立ち。洋梨とも共存している。ローズやジャスミンがみずみずしくて水辺の花を連想させる。

 

 

メロンの瓜系の香りとほんのりガルバナム、クリーミーな要素、肉厚なホワイトフローラルが融合して丸みのある大きめの花の蕾を彷彿とさせる。そこから蕾が開き、花が咲くように香りも展開していく面白い香り。ラストノートの焦がし醤油は唯一無二の香り。

 

 

  • 紫の上

スミレとローズの存在感が際立ち、サンダルウッドとインセンスがお寺の香りを彷彿とさせる。幼少期に嗅いだ化粧水の香りなのかすごくノスタルジーを感じた。これはこれで今後付けたいというときが来ると思う。

 

 

  • ノビヤカ

品のある甘いトップ立ち。トップにダバナが含まれていて、本来ならば自分はあまりダバナが得意ではないけれども、こちらのトップは心地よく感じた。そして細やかなフルーティスパイシーな香りが続き、ムスキーにドライダウン。

 

 

少しツーンとしたシソのトップ。繊細なフローラルやお寺のような和のウッディな香りもあり、ラストは品のあるパウダリーに落ち着く。とても繊細で洗練された桜の創香で感動。

 

 

  • シルクイリス

レモンやエレミなどの繊細な柑橘のトップ立ちにスミレの上品な甘さを感じさせつつ、滑らかなサンダルウッドとアイリスの香りに落ち着く。ラストの香りがワサンボンに似ている。

 

 

  • イリスオム

アイリスの香りの縁にカルダモンのスパイシーさがあり、乾いたアンバーの深みがある。

 

 

  • Mother Road 66

ベルガモットやラベンダー、ローズマリーが爽やかに香る。古典的な石鹸のような香り。サンタマリアノヴェッラのアックアデッラレジーナや4711のコロン系の系統。

 

 

  • 紺白

レモンの白い香りとチョコレートや蜂蜜が織りなす紺色の香り。綺麗に共存しているのが不思議。紺と白という色を香りに表現するところが面白い。

 

 

メンズ系の紳士的な香り。ラベンダーやサイプレスやパチョリが個人的にはフゼア系に感じた。

 

  • 苔清水

すごく軽やかで透明な香り。明るい森林系のグリーンでフレッシュな要素が強い。普段から強い香りを好む方にとっては香りを感じとりずらいかもしれないくらい儚い。すごく綺麗なグリーン系の香り屋久島の緑色の香りをおしゃれにしたような感じ。

 

 

  • 夜の梅

トップから梅とアプリコットの香りが綺麗にラストまで長く続く。ロウバイの生花の香りに似ている。武蔵野ワークスにロウバイの香りがあるが、そちらよりも深みを増した香り。

 

 

  • サトリ

伽羅の香り。ウードにはさまざまな香りがあるが、こちらは沈香木の中でも最高品質と言われる伽羅の香りを身に纏える逸品。香木での香り立ちを香水で忠実に、かつ美しく再現している。

 

 

以上、パルファンサトリの香りのレビューでした。ブランド全体の共通点として挙げられるのは、繊細で儚い美しさがあり、周囲との調和をもたらし、気高いといった印象です。

 

皆さまの参考になれば幸いです。

本日はここまで。

 

 

 

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ムスク系香水14種類の紹介

こんにちは、みみはなです。

今回はムスク系香水について書きます。

 

ムスクの香りが主体で"スキンフレグランス"とも解釈できる香水を紹介していきます。

 

ムスクの香りってどのようなイメージを抱きますか?

甘くて色っぽい感じでしょうか。

 

元々はジャコウジカから採れる動物性香料でしたが、現在は植物性のムスクがほとんどを占めています。

 

天然香料だとアンブレットシードがあり、合成香料のムスクは様々な種類があります。

天然も合成も"ムスク"本来の香りは決して甘くはなく、色っぽくもありません。(※あくまで私の感じ方です)

ムスクはシンプルに人肌を感じさせるような香りや、動物っぽさがある香りと説明できると思います。

 

市場にある「ムスク」と名前が付く香水は香水名であり、それが"ムスク"の香料の香りとは異なりますよ、とお伝えしたくて前置きが長くなりました。

 

ではムスク系香水を紹介していきます。

※主観に基づくため、万人には当てはまりません。そちらをご了承の上お読みください。

 

 

  • Fueguia 1833 (フエギア 1833)のMuskara Phero J. (ムスカラフェロジェイ)

日本で買える場所:東京都の六本木、銀座、麻布台の店舗、オンライン

46,200円/100ml

 

着けた人によって香りが変わる香水です。甘くなる人もいればムスキーになる人もいれば、私の肌だとミント系になりました。自分だけの香りを確認したい方はもちろん強い香りが苦手な方にもおすすめです。

 

ムスク★★★★★

 

 

 

  • Fueguia 1833 (フエギア 1833)のHuemul (ウエムル)

東京都の六本木、銀座、麻布台の店舗、オンライン

28,600円/30ml

48,400円/100ml

 

ほんのりジャスミンとフルーティなトップ立ちで、すぐにクリーミーな樹皮系の香りへ移り、温かみのあるムスキーな香り。クリアでパリッとした印象というよりは動物感がややあって少しクリーミーなムスク。

 

ムスク★★★★

ホワイトフローラル★★★

フルーティー

 

 

  • Ko-gu (コーグ)のMusk (ムスク)

新宿、池袋、大阪の店舗、各Nose Shop店舗、オンライン

4,180円/20ml

 

トップからラストまでムスクの一貫性のある香り。ムスクとはどんな香り?と疑問な方はまずここのMuskを嗅いでみるのをおすすめします。複数の合成ムスクが調香されています。

 

ムスク★★★★★

 

 

  • Le Couvent Maison de Parfum (ルクヴォンメゾンドパルファム)のTheria (テリア)

大阪の店舗、北海道から沖縄までのコスメセレクトショップなど、オンライン

3,080円/10ml

11,000円/50ml

 

パウダリーなアイリスのトップ立ち。カルダモンはすごく控えめでフローラルな水水しさの中にパウダリーかつムスキーな甘さがほんのりある。

 

パウダリー★★★★

ムスク★★★

スイート★

 

 

 

  • Diptyque (ディプティック)のL'Eau Papier (ローパピエ)

各都市の店舗、オンライン

16,280円/50ml

22,770円/100ml

 

柔らかいムスクとパウダリー感、そしてゴマのような軽めの香ばしい香りが融合している。ミモザのグリーン感はほぼほぼなく、紙というよりは米系。 纏いやすいパウダリームスキーな香調。

 

ムスク★★★★

パウダリー★★★

セサミ★

 

 

 

  • DiptyqueのFleur de Peau (フルールドポー)

各都市の店舗、オンライン

27,390円/75ml

 

パウダリーなトップ立ち。繊細で軽やかな甘さが季節も性別もあまり選ばなさそう。パリっとしたアルデヒド感もしっかりとある。柑橘香は極々わずか、アイリスの粉っぽさと人肌を感じさせるムスク特有のやわらかで透明な香り。

 

ムスク★★★★

パウダリー★★★

スパイシー★★

 

 

 

  • Zoologist (ズーロジスト)のMusk Deer (ムスクディア)

ノーズショップオンライン、カナダの公式オンライン

33,000円/60ml

 

カルダモンがトップでしっかりと香る。そして爽やかなジャスミンが続き、軽めのウード/ウッディ系へと落ち着く。今回取り上げている系統の「ムスク」を期待したが、全体的にカルダモンがアクセントの、ほんのりジャスミンでシンプルなオリエンタル。なのでこちらはスキンフレグランスではないけれども、「ムスクディア」をモチーフに作られた作品であるので取り上げました。

 

アンバー★★★

スパイシー★★★

フローラル★

 

 

 

  • Le Labo (ルラボ)のAnother 13 (アナザー13)

各都市の店舗、オンライン

13,200円/15ml

29,700円50ml

42,900円/100ml

 

トップから軽やかなウッディ。なめらかでほんのりパウダリーなアニマリックなムスク。全体的に微かなアンバー感のあるムスク。ルラボ独特のムスクの香りなので好みは分かれそう。

 

ムスク★★★★★

ウッディ★★

アンバー★

 

 

 

  • Le Labo (ルラボ)のMusc 25 (ムスク25)

各都市の店舗、オンライン

20,900円/15ml

45,100円50ml

69,850円/100ml

 

すごくアニマリックなムスク。

 

ムスク★★★★★

アニマリック★★★★

アルデヒド

 

 

 

  • Laboratorio Olfativo (ラボラトリオオルファティーボ)のNeed_U (ニードユー)

ノーズショップ店舗、オンライン

12,100円/30ml

20,900円/100ml

 

透明感のあるムスク香水。やさしいホワイトフローラルの影もありつつ、嫌味のない海の微風のような雰囲気もある。強い香りが苦手なかたにおすすめ。

 

ムスク★★★★★

フローラル★★

マリン★

 

 

  • Laboratorio Olfativoのdecou-vert (デコベール)

ノーズショップ店舗、オンライン

12,100円/30ml

20,900円/100ml

 

すずらんやグリーンな要素やライラックなどが全体的にこじんまりとムスキーにまとめられている香り。Need_Uの雰囲気に近い香調。

 

ムスク★★★

フローラル★★★

 

 

 

  • Mendittorosa (メンデットローザ)のDaymon (デイモン)

ノーズショップ店舗、オンライン

48,400円/100ml

 

ハーバルなアンジェリカとムスク、アイリスのトップ立ちで徐々に丸みが帯びてくる。フローラル要素が盛りだくさんだが、これはパウダリームスキーでクリアな印象。

 

ムスク★★★★

パウダリー★★★

ハーバル★

 

 

 

  • Nasomatto (ナーゾマット)のSilver Musk (シルバームスク)

ノーズショップ店舗、オンライン

20,900円/30ml

 

トップにほんの少しシトラス様の香りはするが、すぐにキリッとしたムスクの香りになる。アニマリックなムスクではなく、合成を強調したようなナーゾマット特有のムスク。濃厚なんだけれども透明なムスク。

 

ムスク★★★★★

 

 

  • Obvious (オブビアス)のUn Musc (アンムスク)

ノーズショップ店舗、オンライン、その他扱扱店舗

17,600円/100ml

 

終始綺麗なムスク。どの素材が主張するわけでもなく、ベルガモットもジンジャーもベチバーもどれも綺麗な調和が取れている。

 

ムスク★★★★★

アロマティック★★

ウッディ★

 

 

インフルエンサーの方々が紹介しているものや、ファッションブランドのものなど、他にもムスク系香水は嗅ぎましたが紹介したいものを今回、14種類書きました。

 

以上、ムスク系香水の紹介でした。

 

 

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フエギア-Fueguia 1833-の香水60種類を嗅いでみた

こんにちは。 香水マニアのみみはなです。

フエギアの香水を肌乗せしたもののレビューを書いていきます。 あくまで、主観に基づいてレビューするため、万人には当てはまりません。 そちらをご了承の上、お読みください。

※レビューを編集、追記しました(2023年3月21日現在)

追記しました(2023年11月)

追記(2023年12月) 追記(2024年1月)

  • Aguila de Ambar (アギラ デ アンバー)

ローズがトップに香るアンバー。ウードの艶っぽさもじわじわ出てくる。ミシオネスに捻りをきかせたような香り。

★★

  • Alba (アルバ)

針葉樹の葉っぱの香り。Asagiriも針葉樹系だが、こっちのほうが針葉樹独特の香りが強い。

★★

ほんのりとレッドアップルの気配を感じさせるカモミールとかわいらしいジャスミンとちょうどいい具合のローズマリーの香り。 少しフローラル寄りのアロマティック。

★★★★

  • Amalia Gourmand (アマリアグルマン)

グルマン系香水が苦手だけれども、この甘さなら心地よく感じた。フエギアのグルマンはどれも上品で心地よく嗅げる。甘くておいしいジャスミンバニラ。

★★★

  • Ambar de los Andes (アンバー デ ロスアンデス

ジャスミンがふわりと香り広がる。時間が経つにつれてジャスミンが薄らぎながら、なめらかなサンダルウッドや優しい沈香系の香りへと移る。控えめで品のあるフローラルな香りから穏やかなウッディの香りへと移り、ノスタルジックな微かにミルキーな香りへと落ち着く。

★★★

・Arabica (アラビカ)

トップに香ばしい焙煎された豆の香り。実はコーヒーが大の苦手な私ですが、この香水は大好きです。 カフェの入り口や隣席の熱々のコーヒーから漂う苦くて焦げた匂いではなく、この香水はコーヒー豆の苦味はなく心地よい香ばしさが際立ち、素朴なタバコリーフ、そしてベチバーが融合している。 トップはナッティで香ばしく、ラストにかけて奥行きのあるウッディになる。

★★★★★

  • Asagiri (アサギリ)

トップが針葉樹の葉をちぎったときの香りみたい。晴天の光が差し込む緑が生い茂る爽やかな森を彷彿とさせる。木の幹や樹皮系のウッディと思いきや、一貫してグリーン。

★★★★

細やかに綺麗にサフランが香り立つ。クセになる良い香り。

★★★★★

  • Ballena de la Pampa (バレーナ ドゥラ パンパ)

イエローグリーンの草原の香りがパッと香ってすぐにアンバーグリス様の色っぽさが際立ってくる。はちみつのようなコックリした濃厚さも感じる。フレッシュな始まりから官能的な香りへ移り変わる。

★★★

  • Basilicum (バジリカム)

トップからメンズ香水系のシトラスの香り。バジルが青々しい。時間が経つとほんのり甘味が出てくる。全体的にほろ苦い柑橘。

★★

  • Cactus Azul (カクタスアズール)

とてもクリアに綺麗に360度ミントとカクタスフラワーが踊り香る。品のある甘さにアクセントのミントがちょうど良い

★★★★★

  • Caoba (カオバ)

アンバーなのかローズなのかトップからしっかりと甘さがある。時間が経つにつれてパチョリを燃やした痕の焦げたような香ばしくて苦い香りに変貌する。

  • Caravana (カラバナ)

トップにシャープなベルガモットが香り、じわじわとスモーキーな香りに移る。市場に多くある紅茶系香水とはかけ離れている。中国のお茶を作っている僻地に漂う煙たい東洋的な香りに感じた。

★★★

  • Ceniza de Coca (セニーサ デ コカ)

ほろ苦くて微かにアニマリックなトップ立ち。じわじわと苦さが増してくる。苦い系香水ならフエギアの中でトップクラス。

★★

  • Chamber (チェンバー)

柔らかいグラス(水分を多く含んだ草)系のトップ立ち。じわじわと濡れた実物の草をちぎったような香り。とてもグリーンでフレッシュ。そしてシャープなグリーンから知性を感じる。 マニアックなグリーン系香水が大好きな私にはささりました。湖のグリーン系とフエギア独特のムスク系が混ざり合った香り。

★★★★

  • Conquista (コンキスタ)

ジュニパーベリーの香り。すごくお酒のジンの香り。ジントニック。ジンが好きな方にすすめるならこれ一択。

★★★

  • Cristal del Ibera (クリスタル デル イベラ)

透明感のあるレモンのトップ立ち。グリーンの要素もあるプチグレンとオレンジフラワー、そしてオリバナムやベンゾインの要素もある。 クエントスドゥラセルバがヨーグレット系香水なら、こちらはハイレモン系香水。あのパキッと取り出して食べるお菓子。レモンラムネの香り。ラストでもレモンがいる。

★★★

  • Cuentos de la Selva (クエントス ドゥラ セルバ)

ベルガモットのフレッシュなトップ立ちがすぐにラムネバニラ菓子系のおいしそうな香りなり、不思議でたまらない。グルマンが苦手なのにこれはやみつきになる。奥を嗅いでみるとレモンバーム系のハーバル感もある。

巷で「○○の香水は○○系」と表現されることがあるが、この香りに関しては私なら迷わず「ラムネ系香水」と答えるでしょう。この稚拙な言葉選びに不快を感じる方がいれば詫びる。しかし、それが最もしっくりくるのです。

★★★★★

グレープフルーツ様のトップ立ちでナチュラルに杉の葉をちぎったときのようなグリーンウッディな香りへと移り、ベチバーがときたま顔を出す。不思議。トップだけかなと思っていたがグレープフルーツの香りが長く香る。エディション23はほんのりメンズ寄りな香りに感じたけど気のせいかな…

★★★★

  • Don Giovanni(ドン ジョバーニ)

シベットのアニマリックさがチュベローズなどのホワイトフローラルと溶け合い、フエギアらしい品のある甘さへ移り、ムスキーにドライダウンする。

★★★

  • Dunas de un Cuerpo (デュナス デウン クエルポ)

ほんのりと微かにスパイシーかつバルサミックなトップ立ち。重ためのウード系。

★★

ソフトなピンクペッパーの香りから始まり、若干甘めなウッディへと移り変わる。軽やかなアロマティックの香調が独特。どこかアニマリックさも感じる。

★★★

  • Equation (エクエイション)

煙たくないバーチのトップ立ちでそのままバルサミックなオリバナムへと移る。地球の中心部を彷彿とさせる香りで地球が焙煎されているかのような感じ方もできる。 Zoologistの恐竜をすごく綺麗にした感じ。

★★★★★

  • Ett Hem (エットヘム)

寒い環境下の方が良い香り。サンダルウッドのミルキーな甘さとシダーウッドが良い塩梅に溶け合っている。のちにブラックペッパーが顔を出してくる。冬にちょうど良い

★★★★★

  • Hornero (オルネーロ)

グレープフルーツに近いシトラス系で樹脂からのほのかなスパイシーな香りもある。

★★★

  • Huemul (ウエムル)

トップはジャスミンの花の香り成分の微弱な香り立ちだが、すぐにクリーミーなMassoiaが顔を出してくる。そして透明感のあるムスクが持続する。

★★★★★

ほろ苦いタンジェリンとベルガモットが爽やかにトップで香る。パッションフルーツの気配というよりは柑橘のほろ苦さが目立つ。しっかりシトラス香水だが、後でほんのり軽やかなパッションフルーツが出てくる。Darwinより強め。

★★★

  • Humo de Rubi(ウモ デ ルビー)

トップはアニマル。すぐにチャンパカの香りが出てくる。ジャスミンやイランイラン系のエキゾチックな香りと重めのウードの香りが混ざっている。チャンパカはチャンパカで唯一無二の香りで、ジャスミンより明るめで開放感がある香り。時間が経つとともにウードの良さが際立ってくる。ルナロハやそのあたりのフエギアの香りが好きな方は好みだと思う。

★★★

  • Iguazu (イグアス)

きゅうりの生々しさとバイオレトリーフの甘味がかったグリーンな香り。リアルなきゅうり。

★★

  • Komorebi(コモレビ)

繊細な桜の花のようなフローラルなトップ立ち。丸みのあるさりげない甘さがある。静かにムスクの香りへと落ち着く。色に例えるとパウダリーな淡いピンク色。 春先に嗅ぐと重く感じる。

★★★

  • Lago del Desierto(ラゴデルデシエルト)

甘さのあるトップ立ち。ウッディノートがふんだんに使われているけれども、ときたま、フローラルな印象も受ける。ムスキーにドライダウン。個性のあるムスクといった印象。サノマの1-24に似ている独特のクセがある。

  • Land of Champions (ランドオブチャンピオンズ)

数量限定品です。肌乗せしても終始グリーンな香りが鮮やかです。こちらのブランドのパンパウメダとほんのりアサギリの間くらいのグリーン間です。 シンプルにグリーンというわけではなく、ラストにかけて軽めのウード系に若干変わります。

★★★

  • Linnaeus(リンナエウス)

アロマティックなトップ立ち。イエローやライトグリーンを感じる柑橘の香りに感じるのが不思議でたまらない。シトラスアロマティック。

★★★

  • Luna Roja (ルナロハ)

トップからラストまでしっかりと中重口系の赤ワインの香り。冬に活躍しそう。コルクやローズ、干し草が絶妙なバランスで融合し、香り立ちは強め。

★★★

  • Luz sin Freno (ルースシンフレーノ)

ジャスミンとレモンがシャープに繊細に香る。ラストにかけて品のある甘さのオリバナムがほんのりと顔をだす。

★★★

カシスの葉のようなグリーンなトップ立ち。ソフトスパイシーさもあり、かすかにピリッとくる。以前にジョーマローンのブラックベリー&ベイになんとなく似ていると書いたが、改めて嗅ぐとこちらのほうが甘さはほんのり。カシスのフルーティさがアロマティックに表現されているように感じた。

★★★

トップからわかりやすくベチバーが香り立つ。スモーキーではないクリアなベチバー。アンバーの雰囲気もある。トップからドライダウンまでしっかりベチバーの軸がある。途中、ムスクの存在感が全面に出るが、全体的に重たくないウッディ

★★★

  • Mbucuruya (ンブクルジャー)

ユルーぺに似ているが、こちらの方がミルクラムネ感がある。全体的に軽やかなミルキー感がありつつ明るいパッションフルーツも香る。

★★★

  • Milonga Verde (ミロンガベルデ)

グリーンスモーキーウッディな香り。人よって香りだちが大きく変わりそうな印象。 パンパウメダやチェンバー的なグリーンではなく、グリーンとスモーキーと豆が混ざった香り。 私の肌では時間が経つにつれて甘めの豆が出てきました。

★★★

  • Misiones (ミシオネス)

みずみずしい系のアンバーがじわじわ香って、やや厳かな香り(メンデットローザのオサングをかなり薄めたような香り)。スパイシーさもある。

★★★

  • Muskara Boswellia (ムスカラ ボスウェリア)

酸味のあるややスパイシーなトップ立ち。バルサミック、柑橘に近い酸味で他ブランドのオリバナムとは全然違う。こういうところも面白い。

★★★

  • Muskara Bulnesia (ムスカラ ブルネシア)

材木を伐採したての酸っぱさもあるトップ立ち。時間が経つと酸味が滑らかになっていく。やや酸っぱいガイアックウッド系のウッディ

★★★

  • Muskara Cedrus (ムスカラ ケドルス)

シダーウッドの葉っぱをちぎったときのようなトップ立ち。木芯のような香りも漂う。とても穏やかで繊細なシダーウッドの香り

★★★

レザーのシングルノート。エクエイションも燃えている系香水だけれども、これも燃えている系の香り。他ブランドのレザーの香りとは異なる。 エクエイションは地球の中心部のような燃えている香りで、こちらは何かが燃えている芯部の香り。

★★★★

  • Muskara Phero J (ムスカラフェロジェイ)

人によって異なった香りになる香水です。着けたてはフエギア独特のムスクの香り。自分の肌だと甘くならずにクリアなミント系の香りになりました。 季節や環境を変えてもミント系でした。

★★★

  • Muskara Pelargonium (ムスカラペラルゴニウム)

グリーンな目を惹く色の香水。綺麗なゼラニウムの香り。

★★★

  • Muskara Pogostemon (ムスカラポゴステモン)

きれいなパチョリの香り。ムスカラシリーズは本当にすごく綺麗。

★★★

  • Muskara Santalum (ムスカラサンタルム)

香り自体が弱め。サンダルウッドシングルの香り。なだらかでほんのりミルキーなウッドの香り。 サンダルウッドを寺とか中東系の匂いと思っている方にぜひ嗅いでもらいたい香水。 サンダルウッド自体は、全く寺とか妖艶な香りではく、このような平たい香り。

★★★

咲いているバラの花の奥の蜜をも含んだ生々しい香り。

★★★★★

  • Muskara Vetiveria(ムスカラベチベリア)

ベチバーメインの香り。みずみずしいアロマティックなベチバー。土から掘り出して冷やして 切り刻みたてのベチバーの水気を含んだ香り。みずみずしさ、大地感、ウッディ感が集結した素晴らしいベチバー香水。 ごぼうをささがきにしているときの匂い。

★★★★

香りの雰囲気がラゴデルデシエルトに似てる。水々しい蜜系の香り。エルダーフラワーは癖があるので、ラゴデルデシエルトに近いように感じた。

★★

  • New York

メイプルとアップルみたいな香りの奥にミントにも似た針葉樹がちらつく香り。 これはアップルとも違うフルーティフローラルな甘い香りが軸でスースーする針葉樹の香りが縁にあり、前面にスモーキーウッディな香りがある。

★★★

アニマリックなウードの香りは他のウードシリーズほど強くはなく、草原を感じさせる乾いた香りが大部分を占めているように感じる。

★★★★

  • Oud Assam (ウードアッサム)

ヤギ系香水。チーズっぽさもあるアニマリックな香りでヤギを彷彿とさせる。

  • Pampa Humeda (パンパウメダ) vintage

艶やかな濃い緑色のトップ立ち。抽象的なグリーンとは異なり、プチグレン、ガルバナム、オレガノがクリアに溶け合いながら香る。エディションによる香りの違いがわかりやすくもある。

素材それぞれの抽出が綺麗で、市場に出回っている多くのプチグレンやガルバナム香料よりずっと細やかな香り。立体的でおもしろいグリーン。

★★★★★

  • Pampa Seca (パンパセカ)

アロマティックで独特なグリーンのトップ立ち。草原の草を感じる。ほんのかすかに甘めの草のグリーン味がある。後にボトル買いしたChamberよりは柔らかい色彩。

★★★★★

  • Quilombo (キロンボ)

綺麗で上品なミルクの香り。心地よい甘さもある。他ブランドの甘々ミルクグルマン香水と異なり、具合が悪いときでも受け入れられる。 エディションによって、フルーツの側面があるミルクもときもあったり、甘くておいしいそうなミルクのときもあり、結構ばらつきがある。

★★★★

  • Rin (リン)

ピンクペッパーの穏やかでスパイシーなトップ立ち。すぐさま爽快感のあるレモングラスと綺麗な檜が出てくる。ラストになるにつれて檜の香りがログハウス的な太い香りになる。

★★★★★

パンパセカにも通ずる乾いたグリーンの芝生系の香りと儚いアンバーグリスの香り。こちらの方がもっと乾燥していて秋が終わる頃の乾き切って、抜けてどこかに飛んでいきそうな芝生系の香り。

★★★★

  • Yrupe (ユルーペ)

グアヴァとパパイヤのとてもトロピカルなトップ立ち。南国を彷彿させる。トロピカルジュースを飲んでいるかのような香り。多くの他ブランドによくある人工感満載のフルーツ系香水を嗅ぐと具合が悪くなるが、これはならない!というよりとても快適な香り。

★★★★★

随時レビューは更新していきます。

ご覧いただきありがとうございました。

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Roaliv-ロアリブ-の香水9種のレビュー

こんにちは、みみはなです。

 

日本発スキンケア&コスメブランド「Roaliv(ロアリブ)」※旧Honey Roa(ハニーロア)が展開する香水をレビューしていきます。

Roalivの香水

※2024/2/22追記

 

 

スリムで四角いボトルのハニーロアの香水を見かけた方は多いと思います。2023年11月にブランド名とボトルデザインをリニューアルし、新たに8種香りが登場しました。

 

20mlで3960円とお手頃なのにもかかわらず良質な香りを展開しています。

 

  • Something

他ブランドにないローズの香り。ホワイトや淡いピンクのローズ系で上品に纏められている。昔からある日本の化粧品や古風な印象ではないので、クラシカルなローズが苦手な人でも受け入れやすいと思う。

 

  • Naginohi

ほんのりと心地よい海の香りにフローラルアンバーが見え隠れする。ラストはハーバルフローラル。

 

おしゃれなシトラス。レモン、オレンジというシトラスにアップルやキンモクセイが加わり、シンプルなシトラスに躍動感がプラスされた香り。

 

 

本物のはちみつに近い香り。終始蜂蜜で美味しそう。ズーロジストのBeeがオーバーに美味しく表現された蜂蜜で(いい意味で)、フエギアのムスカラアピスが純粋な蜂蜜で、これはこれで良いと思う。

 

 

  • Shandy gaff

トップは甘さのないジンジャー。ありそうでなかなかない香り。ラストにかけて徐々に甘くなる。

 

 

ミルキーさのあるフローラルの香り。スキンフレグランスの側面もある。ミルク感を求めるなら、フエギアのキロンボかズーロジストのカウがおすすめ。

 

 

  • Ninetieth

説明ではウッディらしいが、雨系の香りのペトリコールやゲオスミンの香りがする。温かみのある雨。

 

  • Ephemeral

嫌味のない甘みのあるバニラとフローラルの香り。説明にある「快楽」という印象よりも「優しさ」、「ぬくもり」というほうがしっくりくる。

 

 

期間限定の赤ワインの香りとのことで嗅いでみました。トップからラストにかけて甘いベリー系の香りが続きます。酸味が強いクランベリーはわずかで、甘さの強いカシスがトップで目立ちます。ラズベリーがラストノートにあることから終始甘いです。

 

日頃、フエギアのルナロハ(赤ワインの香り)やリキッドイマジネールのドンローザ(シャンパンの香り)に慣れ親しんでいるためか、こちらのピノノワールからはお酒感は感じ取れませんでした。ミドル以降に深みとワインの香りがもっとしっかりと存在感があれば購入していたと思います。

 

 

 

今回は日本発ブランドを取り上げました。

全体的に人を選ばず季節もそこまで問うわけでもなく、日本人好みな印象を受けました。その理由として、ラストにかけて甘くなるものが多かったり、ベースのムスクが日本で売れている香水にも共通するムスクが使われている点です。

 

香水は高くないと良くないというわけではなく、以外と身近に良いものがあることもあります。ファッションブランドによくある高価格帯の香水は広告費やブランドの名前で高く付くものが多いです。他、母体の化粧品会社の営利のための値上げが昨今多いように感じます。

 

 

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紅茶系・お茶系香水11種類の紹介

こんにちは。

今回は紅茶系香水について書きます。

紅茶マニアだった約10年間にフレーバー、ノンフレーバー問わず1200種類以上を飲んで紅茶&お茶レビューをノートに書き溜めていました。

 

 

紅茶系香水でよく使われているベルガモットですが、フレーバーティーアールグレイの香りとしてよく知られています。ベルガモット=紅茶ではありませんので、一情報として書いておきます。

 

ただ、紅茶系の香りを創作するとなれば解釈は自由であり、そこに柑橘やらスパイスを入れるのもありなのです。そんな自由に楽しめる香水が私は好きです。

 

 

紅茶系香水を紅茶ガチマニアの側面から紹介していきます。

※主観に基づくため、万人には当てはまりません。そちらをご了承の上お読みください。

 

  • Nishane(ニシャネ)のウーロンチャ

日本で買える場所:Nose Shopの東京都内、大阪、名古屋の店舗、オンライン

25,300円/50ml

柑橘が強めのウーロン茶系香水。トップだけでなく柑橘の香りは数時間と長く香ります。こちらは紅茶や緑茶ではなくウーロン茶系の香りが含まれています。

東方美人茶や岩茶などのウーロン茶本来の香りではなく、凝縮されたウーロン茶の香りをベースに柑橘やフレッシュなスパイスが香ります。

 

 

  • The House of Oud(ザハウスオブウード)のThe Time(現在)

Nose Shopの都内、大阪、名古屋の店舗、オンライン

38,500円/75ml

高価格帯のお茶系香水。こちらはウーロン茶と紅茶系の香り。他の要素が圧倒的に大きく、レモンバーベナよもぎカモミールベルガモットが強く、シンプルなお茶系の香りではなくアロマティックな香水らしさがあります。価格相応の質かというと、ボトル代なのかなぁとも思ってしまう。良いと思うひとが多いこの香りですが、持続性と拡散性という点からは△です。

 

 

 

  •  Roger&Gallet(ロジェガレ)のオ・パフュメ・テ

札幌から熊本まで全国の都市部において、フルーツギャザリングなどのコスメ系セレクトショップ、オンライン

6,820円/100ml

紅茶系香水でセイロンティー系の香水。トップにレモンがありますが、紅茶の香りがしっかりとする作品です。シンプルでよくできた作品だと思います。

 

 

全国のロクシタン店舗、オンライン

7,480円/50ml

一度廃盤になり、根強い人気から再び発売されるとほぼ同時に完売したお茶系香水。

トップに柑橘とカルダモンがあり、ミドルのグリーンティーとベースのマテ茶が心地よいお茶の香りへと纏められています。グリーンティー系香水は巷によくありますが、こちらは、緑茶らしさがありつつ、使いやすく、香水が苦手な人でも受け入れられると個人的に感じています。

 

 

全国のサボン店舗、オンライン

3,960円/30ml

6,930円/80ml

香水メディアにも香水マニアにもあまり取り上げられていないサボンのお茶系香水です。ノートを見ると、いちじく、ジャスミン、レモン、カルダモン、ナツメグ、スミレ、シダウッド、タイムといった紅茶以外の香りが多く占めます。

ムエット上でも肌の上でも、スパイシーさやハーバル感はありません。綺麗なグリーンティーに近いホワイトティー系の香りです。

 

 

全国のジョーマローン店舗、オンライン

21,340円/100ml、30mlもあり

アールグレイ系香水です。紅茶の要素はかすかにほんのりで、ベルガモットときゅうりの香りです。これはこれでありだと思います。

 

 

  • レルボラリオのFoglie di Tè(ウーロン茶)

東京、千葉、名古屋、神戸などのレルボラリオ店舗、オンライン

8,690円/50ml

ウーロン茶系の香りで、上で紹介したハウスオブウードとニシャネに近い系統です。持続性はそこまで高くないですが優しい価格です。こちらは癖がない綺麗なアロマティックなウーロン茶系香水なのでTPOもさほど選ばず使いやすいです。

 

 

 

  • パルファンサトリのひょうげ

オンライン、販売店もあり(公式HPをご覧ください)

15,840円50ml

抹茶系香水。抹茶の深みのあるグリーンとパウダリー感もある香り。海外のグリーンティー系香水とは違った、落ち着いた趣があります。

 

 

 

  • P.sevenの暗香

誠品生活日本橋、オンライン

22,000円/66ml

台湾の陳年茶ベースの香水。緑茶とウーロン茶が熟成されたような香りに、梅系の薫香も感じ取れます。スモーキーな梅とプーアル寄りのお茶系な香りかなと思いました。

 

 

 

  • P.sevenの玉香

誠品生活日本橋、オンライン

19,800円/66ml

ベースは台湾のウーロン茶「東方美人」。しっかりとレッドブラウンの水色でフローラルな華やかな香りがするお茶です。こちらはその香りを楽しむことができます。トップのシャンパン系の香りから美人茶の香りへ移るときも違和感なく、終始一貫して綺麗です。生葉でなく製茶された茶葉から香料が使われており、短時間で揮発してしまいますが、よくここまで綺麗に香りを閉じ込めたなぁ、と感心しました。

 

 

 

  • P.sevenの沁香

誠品生活日本橋、オンライン

19,800円/66ml

P.sevenのお茶系香水で一番香水らしい香りです。凍頂烏龍ベースにジャスミンゼラニウムも彩られています。繊細なウーロン茶も感じ取ることができます。とても上品な香りです。

 

 

 

他にも紅茶系香水はいくつも嗅ぎましたが、良いと思って共有したいものを今回書き留めました。

紅茶系香水をどれも紅茶の香りと感じられなくて、一番近いものは紅茶のフレーバーという意見もちらほら見かけます。

産地と製法にもよりますが、実際の紅茶が紅茶フレーバーともかけ離れた香りで、多くのものが高温にならないと芳香がなく、熱々の紅茶が10度でも下がると香りも変化します。

 

 

日本で常飲されている蒸し製緑茶は、70度前後で抽出されて、香りを楽しむというより旨みのある味を楽しまれるのが一般的です。

お茶に限らず日本は食文化に香りをあまり求めないことから嗅覚が敏感であり、フレグランスや香水文化がこれまであまり発展しなかったのではないかと思いました。

 

 

余談が長くなりましたが、以上、紅茶系・お茶系香水の紹介でした。

 

 

ルラボの香水を図で表してみた

こんにちは。 今回はルラボの香水をマトリックス図にまとめてみました。 主観に基づいているので、万人には当てはまらないことをご了承の上ご覧ください。 ※以下、全ての香水名はカタカナで記載していきます。 例)商品名「Ambrette 9」は"アンブレット"、また「Baie 19」は"ベ"と記載していきます。

◾️クラシックコレクション

ルラボのクラシックコレクション香水の図解
横軸は甘さ、縦軸は軽さを表しています。 ルラボの香水は他ブランドほど重たいものは少ないですが、香りが長く続くものが多いように感じます。

まずは中央にアナザーを配置しました。 アナザーはムスキーで人肌のような中庸をいく香りかなぁと思います。

図の上部の軽やかゾーンには、 ・Ambrette9 ・Jasmin17 ・Bergamot22 ・Fleur d'Oranger27 の4つを配置しました。 一番飛ぶのが早くて軽いものはダントツでアンブレットです。 フルーティなトップ立ちでほのかにアルデヒド感もありムスクの香りに落ち着きます(ムスキー)。 フルーツ香がくっきりあるので中央よりは左寄りに配置しました。

次に軽いベルガモットは柑橘系からムスキーになる香調です。甘さは弱いと思うので右に配置しました。

ジャスミンは甘すぎず、スッキリとしたオレンジブロッサムが入った香りです。

フルールドランジェやオレンジブロッサムの心地よい甘さはあるけれども、軽やかにドライダウンします。

続いて、図の中央付近に配置したものについてです。

天然のラブダナム香料は部位と抽出方法によっても香りは異なりますが、一般的に広く知られている香りは重厚感があって、官能的な側面があるオリエンタル香です。 こちらの香水は甘さがあり重くないパウダリーです。

ラベンダーはしっかりラベンダーの香りがありつつ、リネン系、コットン系のムスキーな香りに落ち着くモダンな香調です。

そのすぐ下に配置したネロリはほんの少しマリンっぽさがあります。ネロリ感もかすかにありますが、海っぽい、唾液っぽい、やや独特な香りです。

その下、甘いにさらに近いたのがテマッチャです。一瞬テノワールの雰囲気にも似ていますが、こちらの方が甘いです。 クリーミーで癖のある甘さが特徴です。

その下のトンカも癖が甘さなので好みを選ぶと思います。

図のすぐ右側のサンタルはサンダルウッドのさりげない甘さがごく僅かにありますが、心地よくて人気なのも頷けます。

そして左下の3つはフローラルです。 リスはチュベローズの香りで華やかな甘さが特徴的です。

イランはリスと近い系統ですが、モスの香りとイランイランが相まって古典的にも感じます。

その下のアイリスは今は廃盤になってしまいましたが、フローラルとパウダリーが重く重なり合った香りです。

図の右下、最も甘さがなくて重たいのはパチョリです。これはパチョリではなく燃えているタールみたいな香りです。 火事の後系の香りです。

その上のベチバーはベチバーというより賑やかなスパイシー香水です。 ワキガ香で有名なクミンがやや強烈ですが、なぜかクセになる香りです。

ぐっと上に行って、甘くない寄りの重め寄りに位置するテノワールはイチジクと干し草とウッドの香りが穏やかに融合しています。タバコの香料が入っていますが、タバコは産地によって香りが異なり、結構干し草に似ています。こちらは干し草の香料も入っており、各香料のバランスが絶妙と初めて嗅いだときに感激したのを覚えています。

図の右上に移り、べを軽めで甘さがあまりないゾーンに配置しました。 べは雨の香りでパチョリなどの地面要素の香りメインです。

ローズは控えめで知的な印象です。ローズの縁にちらほらクミンが顔を出すので、これがオーケーな人向けです。 クミンをワキガではなくてポジティブな解釈ができる人向けだと思います。

続いてシティエクスクルーシブはこちらです。

ルラボのシティエクスクルーシブ香水の図解

こちらも横軸は甘さ、縦軸は軽さです。

中央に配置したのはムスク25です。結構アニマリックなムスクです。

飛びやすさはリメットが一番です。メンズの整髪料系の側面と昔の石鹸系の香りがします。

同じく軽いビガラーデですが柑橘のトップ立ちでラストは甘さのあるムスキーに落ち着きます。

これらに次ぐ軽めの香調のシトロンはジャスミンティー系の香りですが、ラストに独特の癖があります。

次に軽めなアルデヒドはパリッとした明るいフローラル系な香調です。シャネルの5番で有名なアルデヒドですが、こちらはクラシックな雰囲気ではなく、ルラボ独特のモダンなアルデヒドです。

チュベローズ40の香りはオレンジフラワーがメインでクラシックコレクションのフルールドランジェも同じくオレンジフワラーの香りですが、チュベローズ40の方がクリーミーで厚みがあります。

同じくらいの軽さのべローズはローズオキシドというシャープでややビターなローズ系ケミカルの香りがしました。それよりもアルデヒドが強くて、全体的にスパイシーというよりはアルデヒドローズという香調です。

その下のガイアックはガイアックウッドの香りがなめらかに嗅ぎやすくなっていると感じます。 個人的には塩煎餅系の香りに感じてしまいます。

柑橘系香水の中で最も重ためなのはセドラです。これはオレンジジンジャーキャンディーの香りです。 秋冬に合う甘さがあり、シャープな柑橘香と溶け合っています。

最も甘いのはミルラです。砂糖みたいな甘さの奥にムースドシェーヌのような癖があります。ミルラ香料のバルサミックでほんのりアンバー味がかった古代を彷彿させる香りとは別物です。こちらはとにかく甘い香水です。

ミルラよりは甘さを抑えているのがバニーユです。心地よいバニラの甘さがありますが、ナチュラルなバニラではありません。ルラボ独特のバニラです。

ほんのり甘さがありつつグッと重いのはタバ28です。タバコの香りとお酒が入った樽、年季の入った床に使われる木材、そして煙が合わさった唯一無二の香りです。

図の右下の中で最も重いのはキュイールです。 レザーの香りというよりはガソリンスタンドの香りだと思っています。シェルのハイオクに似ています。 色で表すと真っ黒です。

その上はムースドシェーヌ、オークモスの香りです。仄暗くて形容しがたい香りです。 巷に溢れる清々しいグリーンの要素はないに等しいです。多くに好かれる香りではないけれども何か癖になる香りです。

そこからぐっと軽いゾーンにポワブルを配置しました。こちらは胡椒、ウッド、バニラなどが忙しなく現れるユニークな香りです。

ベンゾインは平均よりは少し重めで甘くないに配置しました。冬が似合う幻想的なアンバーの香りです。

以上、主観的な考察に基づいてマトリックス図に配置してみました。 目に見えない香りというものだからこそ、目に見えるなんらかの形で表現してみるのも面白いなぁと感じました。

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15,000円以下で買えるオススメの香り12選

こんにちは。

いつもマニアックな香水ばかり紹介しているので、今回はリーズナブル(15,000円以下)なのに良い香りで特にオススメしたい香水を紹介します。

 

ここで紹介する香水はムスク系香水やメンズ寄りのシトラス香水を好む方向けになります。万人に当てはまるわけではないのでご了承ください。

 

75mlで8,000円ほど。全国の店舗にて香りを試せるのも良い点だと思います。

こちらのセドラは甘さのないシャープな柑橘系香水です。メンズ寄りですが女性がつけても違和感はないと感じます。

 

 

100mlで7200円ほど。ロクシタンの香りは体調が悪いときでも具合が悪くならない香りが多いように感じます。こちらはシトラスグリーンな香りでユニセックス。癒される系のシトラスグリーンですが、リフレッシュもできます。

 

 

  • ZaraのPopeline Blanche

100mlで5000円ほど。店舗は都市部に集中していますが店舗が多く実際に嗅ぐことも可能。オンラインショップもあります。この価格でこの香りが手に入るのはZaraしかないと思います。こちらはシトラスがアクセントのフレッシュなムスクの香り。

後述するザラの香水も同じ「白」シリーズのムスク系香水です。

 

 

  • ZaraのVapeur Blanche

100mlで5000円ほど。こちらは柔らかなムスクの香りの奥にユーカリがいる。ユーカリというとベポラップ的な薬用のような湿布系の香りですが、こちらはその嫌味が全くないです。

 

  • ZaraのLivre Blanc

100mlで5000円ほど。こちらはコットン系のいわゆる洗い立てのシーツ系香水。清潔感があるムスク系香水なので好きな方は多いと思います。

 

 

  • ルラボのAnother 13

15mlで13,200円ほど。今回紹介するものでは一番高価格帯です。都市部に店舗があります。ムスク系香水が好きなならばこちらは外せないと思いました。ルラボの個性がしっかりあるので、好き嫌いは分かれると思います。オンラインでサンプルも売られています。

 

  • ルラボのSantal 33

15mlで13,200円ほど。こちらはムスク系でもメンズ系でもないですが、香水に興味を持って、これから好きな香水を見つけたい!と願っている方々にこそ一度は嗅いでもらいたい香りです。上のAnotherと同じでルラボのオンラインにサンプルがあります。Santalは滑らかで温かみのあるサンダルウッド系香水です。

 

 

  • レルボラリオのフォリエ・ディ・テ

50mlで8,700円ほど。店舗は都市部のみですがオンラインもあります。都内だと有楽町にしか店舗がないためか、他ブランドと比較すると知名度は低めに感じます。

こちらはウーロン茶の香り。ニッチフレグランスのニシャネというブランドが出しているウーロン茶の香りは人気がありますが50mlで25,000円。レルボラリオのウーロン茶はニシャネほどキリッとしていませんが、「お茶系」としては良いと思います。

 

 

  • レルボラリオのジネプロネーロ

15mlで4,600円ほど。50mlで8,700円ほど。こちらはシトラスウッディな香調。柑橘のトップにミドルにはジュニパーが散見され、ウッドに系に落ち着く。例えば家電量販店やショッピングモールで購入可能な低価格帯のメンズ香水と比較すると、こちらの方が穏やかで上品で知的な印象です。けれどもしっかり香ります。

 

 

  • Ko-guのムスク

8mlで2,400円ほど。20mlで4,200円ほど。実店舗は都内と大阪のみですがオンラインもあります。数あるムスク系香水の中で最もシンプルです。ムスクの香りとは?と疑問に思ってる方にも嗅いでほしい香りです。

ムスクの香りは動物性、植物性、天然、合成とさまざまですが、一言で表すと「動物っぽい人肌の匂い」です。甘くはないです。巷の香水に使われているほとんどのムスクは非動物性です。

 

 

8mlで2,400円ほど。20mlで4,200円ほど。こちらはシャープでやや苦味のあるシトラスな香り。ラストにかけて結構変化します。お持ちのムスク系香水ともよく合うと思います。低価格という点と良質という点に当てはまると思います。

 

 

  • Ko-guのマンダリン

8mlで2,400円ほど。20mlで4,200円ほど。マンダリンという果物は上のベルガモットと同じ柑橘系ではありますが、こちらの香水は苦味のないフレッシュでほんのり甘いシトラス系です。

 

 

 

以上、15,000円以下で買えるオススメ香水12選でした。

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フレグランスの10mlサイズを作りました

こんにちは、みみはなです。

 

ひっそりとAkari Home Fragranceという香りサイトもやっています。

香りが好きすぎて作っていたら「欲しい」という声をいただくようになってサイトを開設しました。気づいたら1年9ヶ月続いています。

 

私が作る香りは香水ではなく、肌につけないタイプのフレグランスです。

OEMで香水を作って販売することもできますが、ゼロから処方を書きたいので雑貨扱いのフレグランスを作っています。

 

楽しみ方はさまざまで、ピローミストにもできますし、ハンカチや衣類にスプレーして香りを楽しむのもありですし、お部屋にスプレーして香りを楽しむなどなどです。

 

色々な香りを持ち運びやすい量で楽しみたいとリクエストをいただいていたので、10mlサイズを作りました。

 

詳しくはこちらです↓

 

akarihf.theshop.jp

香りと心理の関係

こんにちは、みみはなです。

 

今回は香りと心理の関係について書いていきます。

香りは好きか嫌いかほぼ直感的に感じ取れるものです。それ以外は快か不快に分けることができます。

香り製品を購入するときは高価格帯でもすごく好きな香りは購入に至るケースが多く、「良い香り」止まりまたはその程度では買おうという意欲が湧くケースは稀だと実感しています。

 

以上を踏まえて、香りに対する心理についての独自解釈を共有できればと思い、今回はこのタイトルにしました。

 

好きな香りと嫌いな香りは各人の性格や気質を反映する

例えば、香水の甘いキャンディやバニラ、所謂グルマン系の匂いが嫌いで、草原や草などのグリーンな香りを好む人物がいるとします。

グルマン系の甘い香りが嫌いということは、潜在意識下の本来持っているかわいらしい一面やお茶目な一面を無意識に否定していたり、仕事や生活する上で他者に甘えることが苦手と解釈しています。

他方、グリーンな香りを好むということは率直で裏表のない性格と言い表すことができますが日常のストレスがやや大きいとも解釈できます。

 

前述のように求める香りや拒否する香りは自身を少なからず反映していると思います。

 

以下は香りごとの解釈です。

 

 

・フローラルが好き(例:チュベローズ、ローズ、ジャスミンなど多数)

女性性を歓迎していて女性らしさを楽しめている。ロマンチスト。癒しを求めている。

・フローラルが嫌い

自分の中の女性性を否定していて、中性的または男性的でありたいと望む。

または癒しに飢えていない傾向がある。

 

 

シトラスが好き

明るい、単純明快、爽やか、友好的、親切

シトラスが嫌い

ビタミンB群が不足気味、陰鬱、閉鎖的、過労、とてもマイペース、(女性より男性に多い傾向にある)

 

 

・フルーティが好き

若々しい、元気、新しいものを楽しめる

・フルーティが苦手

落ち着きがある、保守的、伝統を重んじる

 

 

・オリエンタル、アンバーが好き

個性的と言われるのが嬉しい、キャリア思考、上品でありたい

・オリエンタル、アンバーが苦手

協調性が高い、飾らない、ナチュラル志向、素朴

 

 

・フゼアが好き(ラベンダー、ゼラニウムクマリンの組み合わせ)

紳士的、内面が成熟している、自律心がある

・フゼアが苦手

過去または現在で男性への嫌悪感がある、新しいものが好き

 

 

・ムスクが好き

人間を必要としている

・ムスクが嫌い

人と距離を保ちたい、疲労が蓄積している状態が続いている、L289Fの遺伝型を持つ人(大環状ムスクを強く感じる)※下部の参考元

 

 

・甘いグルマンが好き

かわいらしい、他人に甘えるのが上手

・甘いグルマンが苦手

自分のかわいらしい一面を否定している、他人に甘えるのが苦手

 

 

・スモーキー、レザーが好き

内面が成熟している、独自のセンスがある、オンオフがはっきりしている

・スモーキー、レザーが苦手

子供っぽい、かわいらしい

 

 

・スパイスが好き

刺激を求める、にぎやか、社交的、ダイナミック

・スパイスが苦手

繊細、現状維持、ルーティンワークを好む

 

 

・ウッディが好き

きちんとしている、癒しを求めている、頑張りすぎる

・ウッディが苦手

ちゃらんぽらん、遺伝子が木に含まれる何らかの成分に拒否反応を示している

 

 

・グリーン系が好き

頭や心がもやもやしている、脳が疲れている、ポジティブになりたい

・グリーン系が苦手

気持ちが落ち着いている、安定的に前向きな状態

 

 

などなど他にもありますが代表的な香りは上記です。また、好き嫌いの組み合わせによっても解釈は変わる場合もあります。

好きな香りは体調や季節によっても変化することが多いです。

 

過去にこんな人との出会いがありました。

彼女は以前は甘ったるい匂いが嫌いでベチバーが好きでした。ところがある時を境にはちみつやミルク、砂糖系の甘い香りが好きになり、ベチバーの香りは以前ほど好んではいないようでした。香りの好みの変化について訊ねてみると、以前までは仕事も家庭も自分で全て抱え込んで苦労をしていたようですが、今は他者に甘えられるようになって、以前ほど気を張らずに生活をしているようです。

 

生活や周りとの関係が変わると好む香りも変わるようです。そういう一面も香りっておもしろいなぁと思います。

 

今回の記事は独断と偏見に満ちた香りと心理の関係についてでした。

 

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本日はこのあたりで。

 

 

  • 参考文献

www.a.u-tokyo.ac.jp